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コラム

リフレッシュレートとは?意味や確認方法、fpsとの違い、用途別のおすすめ設定も紹介

その他

ゲームをプレイしているなかでリフレッシュレートという言葉を聞いたことはありませんか?リフレッシュレートはコンピューターとディスプレイ表示に深く関係する数値であり、適切に設定することでさまざまなメリットを得られます。

この記事では、リフレッシュレートの意味を分かりやすく解説します。合わせて、リフレッシュレートと混同されやすいフレームレート(fps)との違いや用途別のおすすめ設定についても紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

リフレッシュレートとは

リフレッシュレートとは、ディスプレイに映像を出力する際、1秒間のうちに書き換えられる画面回数を表す数値です。単位はHz(ヘルツ)を用いて、1秒間に30回画面が書き換えられた場合30Hzと表します。

一般的には30~60Hzの設定にされていることが多いですが、コンピューターゲームなどより細かい動きを表現する際には100Hzや120Hzなどのリフレッシュレートが必要とされることもあります。

また、リフレッシュレートはスマートフォンなどにも適応される数値です。リフレッシュレートが高いほど、画面はコンピューターからの指示を細かく受け取り表示します。すると、スマートフォンなどのスクロール操作をしている場合、リフレッシュレートが高いとスルスル画面が動きます。

いわゆる「ヌルヌル動く」と言われるような滑らかな動作の裏には、リフレッシュレートが大きく関係しているのです。

リフレッシュレートとフレームレート(fps)の違いとは

リフレッシュレートと混同されやすい数値のひとつとして、フレームレート(fps)が挙げられます。

フレームレートとは、出力する機器が1秒間に作り出せる画像の枚数を表しており、高ければ高いほど細かい動きを表現することができます。

フレームレートによって出力された画像をリフレッシュレートによって表示するといったイメージを持つと、違いが理解しやすいのではないでしょうか。

リフレッシュレートは表示に関する数値、フレームレートは出力に関する数値と覚えておきましょう。

リフレッシュレートをいくら高く設定していても、フレームレート値が低ければフレームレート値と相応なリフレッシュレート値の映像しか出力されません。基本的に、出力機器以上のものは出せないので、フレームレートとリフレッシュレートの値を合わせておくことが大切と言えます。

パソコンのリフレッシュレート設定を確認する方法

パソコンを利用してゲームをプレイしている人のなかには、自分自身の使っているディスプレイのリフレッシュレート設定を知らないという人も多いのではないでしょうか。

パソコンでリフレッシュレートの設定を確認する方法は以下のとおりです。

  1. 【スタート】をクリックする
  2. 【システム】をクリックする
  3. 【ディスプレイ】をクリックする
  4. 【ディスプレイの詳細設定】をクリックする
  5. 【リフレッシュレートの選択】から設定を確認する

合わせて、フレームレートの確認もしておくと、適切なリフレッシュレートへの設定がしやすくなります。

【メリット】リフレッシュレートが高いと何が良いの?

漠然と「リフレッシュレートが高い方がよい」といった印象を持った人も多いのではなないでしょうか。続いては、リフレッシュレートが高い場合、具体的にどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

映像が滑らかに表示される

リフレッシュレートが高いと、1秒間に多くの画像がディスプレイに表示されるため、動きが滑らかに見えます。まるで肉眼で見ているような滑らかな動きをディスプレイに表示できることから、臨場感を楽しめるようになるでしょう。

映像が鮮明に表示される

リフレッシュレートが高いと、映像が鮮明に表示されるメリットもあります。

例えば、立った状態から座る時の動きを映像で出力した場合、リフレッシュレートが低いと立った人が急に座った状態になります。(実際は、過程の動きも表現できるでしょうが、あくまで例え話としてイメージしてみてください。)

一方、リフレッシュレートが高い場合、立った状態から上半身を傾け、膝を曲げ、腰を下ろし、座り、上半身を起こす動きまでを一連の動きで確認できるようになるでしょう。

映像が細かく出力されることで、細部の動きまで鮮明に確認できます。これは、特にゲームにおいてメリットとなると言われており、対戦ゲームなどの場合、相手の予備動作を確認できれば次の行動を選択しやすくなると言われています。

【デメリット】リフレッシュレートが高いことで起こる困り事とは

リフレッシュレートが高いことでメリットが得られる一方、闇雲にリフレッシュレートを上げてしまうと以下のような問題が起こることもあります。

消費電力が増える

基本的に、リフレッシュレート、フレームレートの両方において、数値が高いほど消費電力は高くなります。ノートパソコンなどを利用している場合、バッテリーが急速に減ってしまうこともあるでしょう。

デスクトップであっても、電気代が上がってしまうなど、コスト面でのデメリットが考えられます。

価格が上がる

リフレッシュレートは、高いものなら260Hzに設定可能な製品もあります。もちろん、高いリフレッシュレートで映像化するためには高い技術が必要となるため、製品の価格は高額になります。

出力機器に負荷がかかる

リフレッシュレートを高設定にすると、出力機器も性能に合わせて最大出力で映像データを送ります。これにより、出力機器には負荷がかかるでしょう。

高い負荷に晒され続けると、出力機器の劣化を早めてしまう可能性があります。

フレッシュレートが低いとどうなるの?

リフレッシュレートが高いことで起こるメリットやデメリットが分かったところで、続いてはリフレッシュレートが低いと具体的にどのような事が起こるのかを解説します。

ディスプレイに残像が残る

リフレッシュレートの設定が低い場合、画面には残像が残りやすくなります。スマートフォンを早くスクロールしていると画面に何が表示されているのか分からなくなることがあります。これは、リフレッシュレートが低く、残像が残り、画面を認識できなくなるためです。

ゲームなどをプレイしている時でも、リフレッシュレートが低いと残像が残り視認性が悪くなる可能性があります。

動きが固くなる

リフレッシュレートが低いと、画面がカクカクとして動きが固くなります。特に、FPSなど瞬時の判断が求められるゲームの場合、カクカクした動きでは次の動きを予測しにくく不利になる可能性もあるでしょう。

目が疲れる

リフレッシュレートが低く、残像や固さの残る映像を見ていると目が不必要な情報まで捉えてしまい、負担がかかりやすくなります。

特に高レートで出力された画像を見慣れた場合、低レートにすると目が疲れると感じる人が多いようです。

リフレッシュレートからモニターを選ぶポイント

これからモニターを購入する人は、リフレッシュレートにも注目して製品を選んでみてはいかがでしょうか。リフレッシュレートを参考にモニターを選ぶ際には、以下の点をチェックしてみてください。

出力性能に見合ったリフレッシュレートを選ぶ

いくらリフレッシュレートを高設定にできるモニターを選んでも、出力機器のフレームレートが低ければ意味がありません。必ず、出力機器のフレームレートの最大値を確認し、それに見合うリフレッシュレート値に設定できる製品を選びましょう。

コンシューマーゲーム機(PS4、Nintendo Switchなど)の場合はフレームレート値最大60fps程に設定されていることが多いです。ただし、PS4Pro、PS5、新型Nintendo Switch、Nintendo Switch2のように4Kに対応している製品は最大120fpsの場合が多いので注意してください。

パソコンの場合は、今後も高レート化していくことが予想されます。現在使用しているモデルに合わせてモニターを選ぶと、パソコンを買い替える際にフレームレートに見合わないモニターとなり、買い替えるハメになってしまう可能性もあります。

現在のトレンドから考え、120Hz以上を目安に検討してみるのがおすすめです。

使用用途に合わせたリフレッシュレートを選ぶ

モニターを選ぶ場合、使用用途に合わせて選ぶのもよいでしょう。

【ネットサーフィン・リモートワーク・動画視聴など】通常のパソコン作業の場合

基本的なオフィスワークや動画視聴などに用いる場合、モニターのリフレッシュレートは30Hzもあれば十分だと言われています。YouTubeなども30Hzで配信されているため、動画に関しても問題ないでしょう。

【マイクラなど】低負荷のパソコンゲーム

ゲームのなかでも、マインクラフトのような低負荷でプレイできるタイトルの場合、60Hz程で快適にプレイ可能です。シュミレーションゲームやライトなRPGなども、比較的問題なくプレイできるでしょう。

【Apex・FORTNITE・VAROLANTなど】FPS・MOBA・レーシングゲーム・格ゲーなどのパソコンゲーム

FPSやMOBA、レーシングゲーム、格ゲーなど、スピード感を重視するタイトルの場合は、144Hz以上の設定がおすすめです。近年、ハイスペックな出力が可能なゲーム機やパソコンが増え、ゲームタイトル自体も出力機器に見合うハイクオリティな仕様を目指す風潮にあります。

特にFPSや格ゲーなど、相手の動きに対して瞬時にアクションが求められるタイトルの場合、リフレッシュレートの早さはゲーム展開にも影響を与えます。視認性が上がることで判断スピードが高まるためです。

パソコンでこれらのゲームをプレイするのであれば、最低でも120Hz以上に設定できるモニターを選ぶのがよいでしょう。

「格ゲーは60Hzで十分」は過去の話

昔から、格ゲープレイヤーのなかでは「リフレッシュレートは60Hzで十分」と言われてきました。

特に、ストリートファイターシリーズや鉄拳など、スーパーファミコン、PSなどで長く人気を得ていたゲームは、出力機器の設定を考え60fpsで制作されていたため、高リフレッシュレートに設定した所で意味がなかったのも事実です。

しかし、徐々にPC版タイトルが増えるにあたり、出力機器の性能が向上しリフレッシュレート値が及ぼすゲームへの影響を示唆する声が増えてきました。格ゲーにおいても「高リフレッシュレート設定が有利」と囁かれるようになってきたのです。

伝統的に低フレームレートで作成されてきたのには理由がありますが、現在も昔と同じ環境でゲームをしているのかと言えば、そんな事はありません。

パソコン版やPS4、PS5など出力機器の性能が上がったことを踏まえて設定を見直す必要があるでしょう。今や「格ゲーは60Hzで十分」は通用せず、高出力のハードでプレイするのであれば高リフレッシュレートでのプレイが有利に働くと考えられています。

リフレッシュレートを適正に設定して快適にゲームをプレイしよう

ゲームをプレイする際、出力機器やモニターの設定は初期設定のままという方も少なくありません。しかし、今回紹介したようにフレームレートとリフレッシュレートの設定を適切に合わせると、より快適なゲーム環境を構築できます。

ぜひ、今回紹介した方法を参考に、より良いゲーム環境を作ってみてくださいね。

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