LINE
コラム

eスポーツ町おこし成功事例5選!企画から補助金活用までの手順

eスポーツ全般

「自分の住む町が、もっともっと元気になったらいいな」
「最近よく聞くeスポーツって、町おこしにも使えるって本当?」

今、全国各地でeスポーツを地域活性化の切り札として活用する動きが広がっています。この記事では、なぜeスポーツが町おこしに最適なのかという理由から、参考になる全国の成功事例、そして実際にイベントを始めるための具体的な手順や活用できる補助金まで、分かりやすく徹底解説していきます。

eスポーツで町おこしが注目される3つの理由

「どうしてeスポーツが町おこしに?」と不思議に思うかもしれません。しかし、eスポーツには、従来のイベントにはない、地域を元気にするための大きな可能性が3つも隠されています。ここでは、eスポーツが町おこしの新しいカギとして注目されている理由を解説します。

世代を超えてみんなでeスポーツを楽しめるから

eスポーツの素晴らしいところは、年齢や性別、身体的なハンデを問わず、誰もが同じ舞台で競い合えることです。おじいちゃんやおばあちゃんが、お孫さんと一緒にチームを組んで戦う、なんてことも夢ではありません。

普段はあまり話す機会がない地域の人々が、eスポーツという共通の話題を通じて自然と交流し、新しいコミュニティが生まれます。世代を超えた交流の輪が広がること、それがeスポーツが持つ一番の魅力と言えるでしょう。

eスポーツは天気や場所に左右されないから

地域のイベントで一番心配なのが、当日の天気ですよね。eスポーツは、体育館や公民館、空き店舗など、屋内の施設があれば開催できるため、天候に左右されることがありません。計画通りにイベントを実施できるのは、主催者にとって大きなメリットです。

また、オンラインで繋がれば、遠く離れた地域の人々とも交流試合ができます。場所の制約を超えて、イベントの規模をどんどん大きくしていくことも可能です。安定して開催できる手軽さが、eスポーツの強みです。

eスポーツは世界とつながる町おこしのカギとなるから

eスポーツは、世界中に何億人ものファンを持つ、国境のないグローバルな文化です。地域のeスポーツイベントをオンラインで世界に発信すれば、あなたの町を海外の人々に知ってもらう絶好のチャンスになります。

海外のチームを招待して国際交流イベントを開いたり、地域の特産品をeスポーツの賞品にしたりと、アイデア次第で世界中の注目を集めることができます。小さな町のイベントが、世界とつながる大きな扉を開くカギとなるのです。

真似したい!eスポーツ町おこしの成功事例5選

「実際にeスポーツで成功している地域ってあるの?」と気になりますよね。実は、日本全国でユニークなアイデアを活かしたeスポーツ町おこしが、すでにたくさん成功を収めています。ここでは、思わず真似したくなるような、素晴らしい成功事例を5つご紹介します。

地域事例の概要
群馬県渋川市伊香保温泉街で「温泉x eスポーツ」イベントを開催
茨城県「いきいき茨城ゆめ国体」の文化プログラムに採用
富山県プロバスケチームがeスポーツ部門を設立し地域貢献
秋田県高齢者向けのeスポーツ体験会や大会を開催
兵庫県南あわじ市廃校を活用した「eスポーツ合宿」施設を運営

【群馬県】温泉街でeスポーツ大会を開催

温泉地として有名な群馬県渋川市の伊香保温泉では、「温泉」と「eスポーツ」を組み合わせたユニークなイベントが開催されています。旅館の大広間にゲーム機を設置し、温泉旅館ならではの雰囲気の中で大会を行うことで、他の地域にはない特別な体験を提供しています。

イベント参加者がそのまま温泉街に宿泊・観光することで、地域経済の活性化にも直接繋がっています。地域の最大の魅力とeスポーツを掛け合わせるという、素晴らしいアイデアの事例です。

【茨城県】国体でeスポーツを取り入れた

2019年に開催された「いきいき茨城ゆめ国体」では、都道府県対抗のeスポーツ選手権が文化プログラムとして正式に採用され、大きな話題となりました。これにより、eスポーツが単なるゲームではなく、国体の舞台で行われる正式な「競技」であるという認識が、全国に広く浸透しました。

行政が主導してeスポーツの価値を認め、大きなイベントに組み込むことで、地域住民の理解促進や、関連企業の誘致にも繋がるという、先進的な事例です。

【富山県】プロチームと協力したeスポーツでの町おこし

富山県では、プロバスケットボールチーム「富山グラウジーズ」がeスポーツチームを運営し、地域を盛り上げています。地元の子供たちに向けたeスポーツ教室を開催したり、バスケットボールの試合会場でeスポーツイベントを実施したりと、既存のスポーツファンを巻き込みながら、新しいファン層を開拓しています。

すでに地域に根付いているプロスポーツチームと連携することで、イベントの集客や広報活動をスムーズに進めることができるという、非常に賢い戦略です。

【秋田県】高齢者が参加するeスポーツイベントを開催

秋田県では、高齢者の健康増進や、引きこもり防止を目的としたeスポーツイベントが積極的に開催されています。太鼓の達人のような、直感的に操作できるゲームを通じて、楽しみながら指先を動かしたり、頭を使ったりすることが、認知機能の維持にも繋がると期待されています。

地域の高齢者が集まる新しいコミュニティが生まれることで、地域全体の活性化にも貢献しています。eスポーツが、若者だけでなく高齢者の課題解決にも役立つことを示した、心温まる事例です。

【兵庫県】ゲームを練習する「eスポーツ合宿」を実施

兵庫県南あわじ市では、廃校となった小学校をリノベーションし、eスポーツの練習や合宿ができる施設「AWAJI CAMPUS」を運営しています。全国からeスポーツチームやプレイヤーが合宿に訪れることで、地域の交流人口が増え、宿泊や飲食といった経済効果を生み出しています。

地域の課題である「空き施設」を、eスポーツという新しい価値で再生させた素晴らしい事例です。イベントだけでなく、合宿のような「滞在」を促す企画も、町おこしには非常に有効な手段ですね。

eスポーツ町おこしの始め方4ステップ

「私たちの町でも、eスポーツイベントをやってみたい!」そう思ったら、次はいよいよ行動に移す番です。ここでは、何から始めればいいか分からないという方のために、eスポーツ町おこしを実現するための具体的な手順を、4つのステップに分けて解説します。

ステップ① eスポーツで町おこし!仲間と目標を決めよう

どんなに素晴らしいアイデアも、一人だけでは実現できません。まずは、あなたの想いに共感してくれる仲間を探しましょう。

地域のゲーム好きや、商店街の人、市役所の職員さんなど、色々な人に声をかけてみてください。仲間が集まったら、次に「eスポーツで、この町をどんな風に元気にしたいか」という目標をみんなで話し合います。明確な目標を共有することが、プロジェクトを成功に導く最初の鍵です。

ステップ② eスポーツイベントの計画を立てる

目標が決まったら、それを実現するための具体的な計画を立てていきましょう。いきなり大きなイベントを目指すのではなく、最初は小規模でも実現可能な計画を立てることが大切です。

誰に、いつ、どこで、何を、どのように提供するのか、「5W1H」を意識して計画を具体化していきましょう。特に、イベントの「主役」となるゲームタイトル選びは、参加者の満足度を左右する重要なポイントですよ。

ステップ③ パソコンや会場を準備しよう

計画が固まったら、次はイベントに必要な機材や会場の準備です。高性能なゲーミングPCやモニター、通信環境など、eスポーツには専門的な機材が必要です。地域のPCショップや企業に協賛をお願いしたり、クラウドファンディングで資金を募ったりする方法もあります。会場は、公民館や体育館、学校の空き教室などを活用できないか、自治体に相談してみるのが良いでしょう。

ステップ④ みんなに知らせてイベント開催!

準備が整ったら、いよいよイベントの開催です。一人でも多くの人に来てもらうために、広報活動を頑張りましょう。地元の広報誌やケーブルテレビ、SNSなどを活用して、イベントの魅力を伝えてください。そして、イベント当日は、参加者全員が「楽しかった!」「また来たい!」と思えるような、温かいおもてなしの心で迎えましょう。その成功体験が、次の大きな活動へと繋がっていきます。

eスポーツ町おこしで使える補助金

eスポーツイベントを企画・運営するには、どうしても資金が必要です。機材の購入費や会場費、宣伝広告費など、様々な費用がかかります。しかし、諦めることはありません。国や自治体、民間の団体が、地域を元気にする活動を支援するための、様々な補助金や助成金制度を用意しています。ここでは、その一部をご紹介します。

デジタル田園都市国家構想交付金

内閣府が推進する、デジタル技術を活用して地方の課題を解決し、魅力を向上させる取り組みを支援する交付金です。eスポーツは、デジタル技術を活用した新しいコミュニティ創出や、関係人口の拡大に繋がるため、この交付金の対象となる可能性があります。自治体と連携して、事業計画を立ててみましょう。

観光庁「地域独自の観光資源を活用した観光地魅力創造事業」

観光庁が、地域の文化や食、自然といった観光資源を活用した、新しい体験コンテンツの開発などを支援する事業です。eスポーツイベントと、地域の観光名所や特産品を組み合わせた企画を提案することで、この事業の対象となる可能性があります。「eスポーツ観戦ツアー」なども面白いかもしれませんね。

スポーツ庁「スポーツ拠点づくり推進事業」

スポーツ庁が、地域のスポーツ施設を核とした、スポーツによるまちづくりや地域活性化の取り組みを支援する事業です。eスポーツを新しい「スポーツ」として捉え、地域の体育館などを活用したイベントや、eスポーツ選手の育成拠点を作る計画などを提案することで、採択される可能性があります。

民間の助成金

国や自治体だけでなく、民間の財団や企業も、地域貢献活動や子供の健全育成などを目的とした助成金制度を設けている場合があります。地域の信用金庫や、大手企業の社会貢献活動(CSR)などを調べてみるのも一つの手です。諦めずに情報を集めて、自分たちの活動に合った支援を探してみてください。

さあ、eスポーツであなたの町おこしを始めよう!

この記事では、eスポーツを活用した町おこしの可能性と、その具体的な方法について解説してきました。eスポーツは、年齢や場所の壁を越えて人々を繋ぎ、地域に新しい活気と交流を生み出す、無限の可能性を秘めています。

町おこしの成功の鍵は、一過性のイベントで終わらせず、地域にeスポーツ文化を根付かせることです。そして、その文化を未来へと繋いでいくのは、地域の子供たちに他なりません。

もし、あなたの町に「eスポーツを通じて子供たちを育て、地域の未来を創りたい」という想いがあるなら、ぜひ私たちにご相談ください。eスポーツスクールAFRASは、プロの指導を通じて、子供たちの技術と人間性を育むお手伝いをしています。未来のスター選手をあなたの町から誕生させ、地域全体で応援する。そんな素敵な町おこしを、一緒に始めてみませんか?

お問合せをお待ちしております。