「自分でもゲームを作ってみたい!」
「ゲームのプログラミングって、何から始めたらいいんだろう?」
大好きなゲームで遊んでいるうちに、こんな風に考えたことはありませんか?
この記事では、ゲームプログラミングの世界に初めて足を踏み入れるあなたのために、必要な知識や道具、そして具体的な学習手順を分かりやすく解説します。
この記事のコンテンツ
ゲームのプログラミングとは?仕組みをかんたん解説

ゲームのプログラミングとは、キャラクターを動かしたり、敵を出現させたり、BGMを鳴らしたりといった、ゲーム内で起こる全ての出来事の「設計図」を書く作業です。この設計図があるからこそ、私たちはゲームの世界を冒険できるのです。
ゲームプログラミングでできること
ゲームプログラミングを使えば、あなたが思い描くほとんどのアイデアを形にできます。例えば、ボタンを押したらキャラクターがジャンプする、敵を倒したらスコアが増える、特定の場所に触れたら次のステージに進む、といったゲームの基本的なルール作りは全てプログラミングの役割です。
他にも、アイテムを使ったときの効果や、キャラクターのセリフ表示など、ゲームに命を吹き込むあらゆる仕掛けを自分の手で作り出すことができますよ。
プロのゲームクリエイターの仕事内容
プロのゲームプログラマーは、ただ一人でコードを書いているだけではありません。ゲームの企画を考えるプランナーや、キャラクターをデザインするデザイナーなど、様々な専門家とチームを組んで働きます。
プランナーの「こんな面白いゲームを作りたい!」というアイデアを、プログラミングの力で実現可能な形にするのが主な仕事です。どうすれば面白くなるかを一緒に考え、試行錯誤を繰り返しながら、最高のゲームを創り上げていくのです。
ゲームのプログラミングに必要なものリスト

「ゲーム開発って、特別な機材がたくさん必要なんじゃないの?」と心配になるかもしれませんが、安心してください。実は、あなたが普段使っているパソコンが1台あれば、ゲームプログラミングはすぐにでも始められます。
もちろん、より本格的な開発を目指すなら便利なツールもあります。ここでは、ゲーム制作を始めるにあたって、最低限用意したいものや、あると便利なツールをリストアップしてご紹介します。一つずつ揃えていきましょう。
PC本体
まずは何と言ってもパソコンが必要です。最初はノートパソコンでもデスクトップでも構いません。ただし、3Dグラフィックを多用するゲームを作りたい場合は、ある程度のスペックが求められます。
目安として、メモリは16GB以上、CPUはCore i7以上、そしてグラフィックボード(GPU)が搭載されているモデルだと快適に開発が進められますよ。まずは簡単な2Dゲームから始めるなら、今お持ちのパソコンでも十分挑戦できるので、気軽に始めてみましょう。
開発環境(IDE / エディタ)
プログラミングは、専用のソフトを使ってコードを書いていきます。このソフトのことを「開発環境」と呼びます。特に、コードを書くためのエディタ機能だけでなく、間違いをチェックしてくれる機能などが一つにまとまった「統合開発環境(IDE)」が便利です。
例えば、マイクロソフトが提供する「Visual Studio」は、多くのゲーム開発で使われています。ゲームエンジン「Unity」にも専用の開発環境が含まれているので、初心者の方はまずそちらを使ってみるのがおすすめです。
バージョン管理ツール
バージョン管理ツールは、プログラミングにおける「セーブポイント」を作るための道具です。代表的なものに「Git」があります。これを使えば、「昨日までは動いていたのに、今日いじったら動かなくなった!」という時に、いつでも正常に動いていた時点の状態に戻すことができます。
また、複数人でゲームを開発する際には、誰がどこを修正したかを管理できるため、プロの現場では必須のツールです。今のうちから使い方に慣れておくと、将来必ず役立ちます。
デザイン・素材関連のソフト
ゲームには、キャラクターの絵や背景、BGMや効果音といった素材が欠かせません。これらを自分で作りたい場合は、専用のソフトが必要になります。絵を描くなら「GIMP」や「CLIP STUDIO PAINT」、音楽を作るなら「GarageBand」や「Audacity」などが有名です。
最初は無料のソフトや、フリー素材サイトで提供されているものを活用するのがおすすめです。自分で素材を用意できるようになると、ゲームのオリジナリティが一気に高まります。
ゲームのプログラミング学習の始め方5ステップ

「必要なものは分かったけど、具体的に何から手をつければいいの?」
そんな初心者のあなたのための、ゲームプログラミング学習の始め方を5つのステップに分けて解説します。
- 作りたいゲームの目標を決める
- 開発環境を整える
- プログラミングの基礎を覚える
- 簡単なゲームのコードを真似して作る
- 自分だけのオリジナルゲームに挑戦する
STEP1:作りたいゲームの目標を決める
まず最初に、どんなゲームを作りたいか、具体的な目標を決めましょう。最初から壮大なRPGを目指すと、完成までの道のりが長すぎて挫折してしまいがちです。まずは、「ブロック崩し」や「テトリス」、「簡単な横スクロールアクション」など、ルールがシンプルで規模の小さいゲームを目標にするのがおすすめです。
目標が明確になることで、学ぶべきプログラミング言語やツールも自然と決まってきます。まずは「これなら作れそう!」と思える目標を設定してみてください。
STEP2:開発環境を整える
作りたいゲームの目標が決まったら、それに合わせてパソコンに開発環境を整えましょう。現代のゲーム開発では、「Unity」や「Unreal Engine」といった「ゲームエンジン」を使うのが一般的です。
これらは、ゲームを作るための便利な機能がたくさん詰まった開発ツールで、無料で使い始めることができます。特にUnityは、初心者向けの日本語情報も豊富なのでおすすめです。公式サイトからダウンロードして、インストールしてみることから始めてみましょう。
STEP3:プログラミングの基礎を覚える
開発環境が整ったら、いよいよプログラミングの学習です。Unityを使うなら「C#(シーシャープ)」という言語の基礎を学びましょう。まずは、「変数」「条件分岐(if文)」「繰り返し(for文)」といった、プログラミングの基本文法を覚えることが大切です。
オンラインの学習サイトや入門者向けの本などを活用して、それぞれの文法がどんな意味を持つのか、サンプルコードを書きながら理解を深めていきましょう。焦らずじっくり取り組んでみてください。
STEP4:簡単なゲームのコードを真似して作る
プログラミングの基礎が少しわかってきたら、次はお手本となる簡単なゲームのソースコードをそのまま真似して作ってみましょう。これは「写経」とも呼ばれる学習法で、プロのコードの書き方や構造を体で覚えるのに非常に効果的です。
最初はコードの意味が完璧に分からなくても大丈夫です。まずは自分の手でプログラムを完成させ、「ゲームが動いた!」という達成感を味わうことが、モチベーションを維持する上でとても大切です。
STEP5:自分だけのオリジナルゲームに挑戦する
お手本のゲームを一つ完成させることができたら、いよいよ最後のステップです。そのゲームをベースにして、自分だけのアレンジを加えてみましょう。例えば、キャラクターの見た目を変えてみたり、新しいステージを追加してみたり、アイテムの効果を変えてみたりと、小さな変更で構いません。
自分で考えて、試行錯誤しながら新しい機能を追加していくプロセスは、プログラミングの本当の楽しさを実感できる瞬間です。あなただけのオリジナルゲームを創り出しましょう。
プログラミングで作られた有名ゲームの事例【タイプ別】

あなたがこれから学ぼうとしているプログラミング言語が、実際にどんなゲームで使われているか知っていますか?自分が遊んだことのある有名なゲームで使われていると知ると、学習のモチベーションもぐっと上がりますよね。
ここでは、ゲーム開発でよく使われるプログラミング言語やゲームエンジン別に、実際にリリースされている有名ゲームの事例をご紹介します。自分の作りたいゲームの目標設定の参考にしてみてください。
C++で作られたゲーム
C++は処理速度が非常に速く、家庭用ゲーム機で発売されるような大規模で高画質なゲーム開発の主流です。プロ中のプロを目指すなら、ぜひ挑戦したい言語ですね。
ゲームタイトル | ジャンル |
---|---|
ファイナルファンタジーシリーズ | RPG |
モンスターハンターシリーズ | アクションRPG |
Unreal Engine (ゲームエンジン) | 様々なゲームの土台 |
C#で作られたゲーム(Unityエンジン)
C#はゲームエンジン「Unity」で使われる言語として世界で最も人気です。スマホから家庭用ゲームまで幅広く対応でき、初心者にも最適ですよ。
ゲームタイトル | プラットフォーム |
---|---|
ポケモンGO | スマートフォン |
ウマ娘 プリティーダービー | スマートフォン |
原神 | マルチプラトフォーム |
JavaScript / Web系で作られたゲーム
JavaScriptは、Webブラウザ上で手軽に遊べるゲーム開発に使われます。PCやスマホからインストール不要ですぐに楽しめるのが魅力です。
ゲームタイトル | 特徴 |
---|---|
LINE:ディズニー ツムツム | 一部にWeb技術を利用 |
Agar.io | シンプルなブラウザゲーム |
Python系で作られたゲーム
Pythonは文法がシンプルで学びやすい言語です。AI開発で有名ですが、簡単なゲーム制作や、開発を効率化するツール作りにも使われています。
ゲームタイトル | Pythonの役割 |
---|---|
マインクラフト | 一部の機能やMOD開発 |
シヴィライゼーション4 | ゲーム内スクリプト |
EVE Online | サーバーサイド処理 |
ゲームのプログラミングは独学でも大丈夫?

ゲームプログラミングの学習方法には、本やサイトで学ぶ「独学」と、専門の「スクール」に通う方法があります。どちらが良いか迷いますよね。ここでは、それぞれのメリット・デメリットを解説します。自分に合った学習スタイルを見つける参考にしてください。
独学で学ぶことのメリット・デメリット
独学の最大のメリットは、費用を安く抑えられることと、自分のペースで学習を進められることです。しかし、大きなデメリットとして、エラーなどで詰まった時に質問できる相手がおらず、挫折しやすい点が挙げられます。
また、膨大な情報の中から自分に必要なものを取捨選択する力も求められます。強い意志と、自分で問題を解決する能力に自信がある人に向いている方法と言えるでしょう。まずは独学で試してみて、難しければスクールを検討するのも一つの手です。
スクールでプロから教わることのメリット・デメリット
スクールで学ぶ最大のメリットは、プロの講師に直接質問できる環境があることです。エラーで悩む時間を大幅に短縮でき、挫折する可能性がぐっと低くなります。体系的にまとめられたカリキュラムで効率よく学べる点や、同じ目標を持つ仲間と出会える点も魅力です。
デメリットは独学に比べて費用がかかることですが、本気でプロを目指すなら、時間と確実性を買うという意味で非常に価値のある投資と言えるでしょう。
eスポーツにも興味がある人はアフラスがおすすめ!
ここまで、ゲームを「作る」プログラミングの世界について解説してきました。もしあなたが、ゲームを「作る」ことだけでなく、「プレイする」ことを極めるeスポーツの世界にも興味があるなら、ぜひAFRAS(アフラス)をチェックしてみてください。
AFRASでは、プロのコーチからゲームの戦略や思考法を学ぶことができます。そこで養われる論理的思考力は、プログラミング学習にも必ず役立ちます。まずは無料体験で、新しい可能性の扉を開いてみましょう。