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コラム

ゲーム用語のトロールとは?意味や由来・タイトル別の具体例も解説

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ゲームをプレイしているなかで「トロール」という言葉を耳にしたことはありませんか?トロールとは、ゲーム用語のひとつで、あるプレイを指す言葉です。あまりポジティブなゲーム用語ではないので、自分自身のことをトロールと言われた時には注意が必要でしょう。

この記事では、ゲーム用語として使われる「トロール」の意味をわかりやすく解説します。合わせて、人気タイトル別のトロール具体例も紹介しているので、参考にしてみてください。

ゲームにおけるトロールとは

ゲームにおけるトロールは、迷惑行為を指す言葉です。特にオンラインゲームなど、他人と複数人でゲームをプレイしている状況で行われやすく、トロールを行うことを「トロール行為」、トロールを行っているプレイヤーを「トロールプレイヤー」と呼ぶこともあります。

トロールは特定の行為だけを指す訳ではなく、ゲームルールを無視したプレイや他のプレイヤーを不快にさせるようなプレイ全般を指すのが特徴です。具体的な迷惑行為については、後程紹介します。

悪意を持ってトロール行為をしているプレイヤーがいる一方、初心者などゲームに対する知識やテクニックが浅く、結果としてトロール行為を行ってしまっているプレイヤーもいます。そのため、自分自身がトロールプレイヤーと言われないためにも、何がトロール行為に当たるのか理解しておくのがよいでしょう。

トロール(インターネット・トロル)の名前の由来

トロールとは、北欧で語り継がれている架空の存在です。地域によってさまざまな伝わり方をしており、大岩のような怪物として描かれていることもあれば、小人のような可愛らしいキャラクターとして描かれていることもあります。

スウェーデンの人気童話「楽しいムーミン一家」の主人公であるムーミンの正式名称は「ムーミントロール」です。これも北欧神話に登場するトロールが由来になっていると言われ、可愛らしい妖精のようなイメージから派生しています。

ゲームにおけるトロールはいたずらな妖精をイメージしているのが特徴です。スウェーデンでは、いたずらをする人や悪さをする厄介な人をトロールに例えることが由来となっています。

トロールに似ている関連しているゲーム用語

ゲーム用語にはさまざまなものがあり、トロールと似た意味を持つ言葉や関連する意味を持つ言葉もあります。それぞれのゲーム用語についても簡単に紹介します。

荒らし

「荒らし」とは、ゲームにおいてルールやマナーを無視して他のプレイヤーを挑発したり不快なプレイをしたりする行為を指します。

攻撃的で明確な悪意や敵意を感じられる行為が多く、トロールと違い「知らない内に荒らしになっていた」という状況はほとんどないでしょう。

フィード・フィーダー

Feed(フィード)とは、英語で飼料、餌などの意味を持つ言葉です。ゲームでは、自分が倒されることで、相手の経験値やレベルなどが上がり敵を優位な状態にしてしまうことを「フィード」と言います。また、フィードした人を「フィーダー」と呼びます。

フィードは故意ではなく、たまたまデスしたことで相手が有利になってしまう状況を指しているため、悪意を持ったトロールとは意味が異なります。

とはいえ、一生懸命プレイしている人をからかうニュアンスでネガティブに使われることが多いため注意しましょう。

トロールフェイス

トロールフェイスとは、2008年頃に生まれた煽り画像のひとつで、現在もネットミームとして扱われています。にんまりと笑った不気味なキャラクターの画像であり、主にトロールした人が相手を煽る際に送りつけたりする画像です。

トロールとはどんなプレイ?該当する4つの迷惑行為

続いては、トロールの具体的なプレイについて紹介していきましょう。トロールは迷惑行為全般を対象としたゲーム用語ですが、迷惑行為にはさまざまなものがあります。ゲームプレイのなかでも、トロール行為として行われがちな迷惑行為を解説します。

1.味方の妨害をする行為

チームプレイにおいて、わざと味方の足を引っ張るようなプレイは、トロール行為のひとつです。わざと敵チームにキルされに行く行為や味方のプレイを邪魔する行為も含まれます。

悪意を持って行われることが多く、非常にゲームマナーの悪い行為と言えるでしょう。

2.チームプレイに協力しない行為

オンラインゲームで他人とチームを組んでいるにも関わらず、ソロプレイに走りチームに協力しないプレイもトロール行為として捉えられることがあります。

しかし、初心者の場合は話が変わります。ゲームの勝手がわからず、悪意なくチームプレイに協力していないケースも少なくありません。

3.チートを利用する行為

ゲームにおけるチートとは、不正プログラムを使用して自分が優位に立てるようプレイすることを言います。チートに関しては、ゲーム運営も厳しく対処するケースが多く、アカウント停止や永久追放などの処分を下されることも珍しくありません。

チートも迷惑行為の一種であるため、トロール行為に含まれます。

4.不適切な発言や暴言を繰り返す行為

ゲームチャットで、不適切な発言や暴言を繰り返すこともトロール行為の一種です。悪意を持って行われるケースがほとんどであることから、非常に悪質な行為と言えます。

オンラインゲームでは、画面の向こうに人間がいる事を忘れてしまうこともあるでしょう。しかし、どれほど感情的になっても一線を越えないよう、冷静にコミュニケーションをとる必要があります。

fpsやMOBAなどの有名タイトル別のトロール行為とは

一般的なトロール行為の他に、ゲームタイトルによってもトロール行為とみなされるプレイが存在します。続いては、fpsやMOBAの有名タイトルでよくみられるトロール行為の具体例をみていきましょう。

apexにおけるトロール行為

apexで見られる代表的なトロール行為として以下の具体例が挙げられます。

  • ボイスチャットによる暴言を繰り返す
  • デスボックス回収後のピンを連打する
  • ダウンした自チームメンバーの蘇生を拒否する
  • 意図的に自チームメンバーを攻撃する

ただし、初心者の場合は蘇生の方法が分からなかったり誤ってピンを連打してしまったりすることがあります。こういった行為を見かけても反射的に「トロールだ!」と指摘するのではなく、少し様子を見るのがよいかもしれません。

ヴァロラントにおけるトロール行為

ヴァロラントで見られる代表的なトロール行為として以下の具体例が挙げられます。

  • 死体撃ち
  • 味方に嘘の報告をする
  • 味方をボディブロックする
  • スパイクを運搬するのを妨害する

ヴァロラントではしばしば悪質なトロール行為を面白がって行うプレイヤーも存在しており「おすすめのトロール行為」と情報発信しているケースも見受けられます。このようなトロールプレイヤーに出くわしてしまった場合は、マッチを流して運営に通報して対処をしましょう。

フォートナイトにおけるトロール行為

フォートナイトで見られる代表的なトロール行為として以下の具体例が挙げられます。

  • クリエィティブ中に建物にグレネードを巻く
  • AFK(放置行為)
  • ゲームモードで味方を落下死させる
  • ソロなのに敵プレイヤーとチームを組んでプレイする(チーミング)

プレイヤーの年齢層が幅広いフォートナイトでは、しばしばAFKが見られます。AFKとはAway From Keyboardの略称で、プレイ途中にゲームをそのまま放置してしまうことを言います。デュオやスクワッドの場合、自チームに迷惑をかけてしまうため悪質なトロール行為とみなされることが多いです。

オーバーウォッチにおけるトロール行為

オーバーウォッチで見られる代表的なトロール行為として以下の具体例が挙げられます。

  • マッチ中に動かなくなる(AFKやティルト)
  • リグループしている最中に、単独行動で自滅する
  • 相手の編成に対して明らかに不利なキャラクターを故意に選出する
  • サポートキャラクターを選んでいるのにヒールをしない
  • DPSなのにダメージを出さない

ティルトとは、ゲーム中にプレイヤーが次の行動を選択できない、所謂パニック状態に陥り動けなくなることを言います。オーバーウォッチは戦略性が高いため、初心者プレイヤーに時折見られる行動です。

初心者がティルトしていることをトロールとして非難するのはどうかと思います。しかし、味方としては動かなくなると自チームが不利になり結果として迷惑を被ってしまうでしょう。

lol(League of Legends)におけるトロール行為

lolで見られる代表的なトロール行為として以下の具体例が挙げられます。

  • ソロレーンで味方の助がないと役割を果たせないチャンピオンを先出しする
  • ソロレーンで故意にカウンターを受けに行く
  • オブジェクトが沸く時間を無視してプレイしている

lolはオーバーウォッチと同じく、戦略性が高く、ある程度の定石を理解したうえでプレイすることを求められがちなゲームタイトルです。そのため、無知な初心者がトロール扱いされるケースも少なくありません。1度でもトロールと言われたのであれば、何が悪かったのか要因を調べ改善していく必要があるでしょう。

トロールと言われた理由を調べず、味方チームに「初心者だから」と迷惑をかけ続けるのであれば、それは立派なトロール行為です。

トロールに遭遇した時の対処法は?

自分がゲームをプレイしていてトロールプレイヤーに遭遇してしまった時には、焦らず冷静に対処しましょう。

相手を挑発しない、挑発にのらない

トロール行為に怒りが沸いて感情的になるかもしれません。しかし、激昂して相手の挑発にのってしまうと思うツボです。悪質なトロールプレイヤーは、自分に対する反応を楽しむ傾向にあります。

挑発されても相手にせず、粛々と対処しましょう。

運営に通報する

トロールプレイヤーに遭遇してしまった時は、なるべく早くマッチを終了させ、運営に通報しましょう。この時「もしかしたら初心者プレイヤーかもしれない」と躊躇することもあるかもしれません。しかし、心配は無用です。

運営も通報があったからといって誰でも処分する訳ではありません。本当にトロールかどうかの判断は運営に任せてしまえばよいのです。静かにマッチから離れて通報し、気持ちを切り替えて新たにマッチングするのが賢明です。

マリオメーカーでみられる「トロールコース」って何?

ゲーム用語のトロールは、迷惑行為を意味する他に特殊なケースで使われることがあります。それが、スーパーマリオメーカーで用いられる「トロールコース」という言葉です。

スーパーマリオメーカーでは、さまざまなギミックを駆使してゴールを阻む難解なコースを「トロールコース(意地悪なコース、騙しコース)」と呼びます。

制作者の意図する手順で進まないとゴールに辿り着けなかったり、信じられないようなテクニックを必要としたりするケースが少なくありません。

ゲーム用語としてネガティブな言葉として使われるトロールですが、スーパーマリオメーカーで用いられているトロールコースにおいては例外です。オンラインで公開されているトロールコースを見つけたら、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょうか。

自分がトロールになっていないか確認しておこう

今回は、ゲームにおいて迷惑行為を意味するトロールについて詳しく紹介してきました。オンラインプレイで知らない人と一緒にゲームをするからこそ、知らず知らずのうちに自分がトロール行為をしていないか注意が必要です。

今回紹介した具体例をもとに、自分がトロールになっていないか確認してみてくださいね。

AFRAS(アフラス)は、ゲームについて学べるゲーミングスクールです。初心者がトロール行為を意図せず行ってしまうのは、知らないからこそ。そして、知らないことは学べばよいだけです。AFRASでは、ゲームのプロ講師からゲームについての基礎や定石を学べるため、戦略性の高いタイトルでもすぐに楽しめるようになります。

上手くなりたい人も、ゲームを楽しみたい人も、ぜひAFRASの無料体験でゲームについて学んでみてください。