緊張は“悪いもの”ではありません。適度な緊張=集中のスイッチ。
こんにちは!eスポーツスクールAFRAS(アフラス)本山校です。本ガイドは、小中学生が試合や対戦会で最高の力を出すための実践メソッドを、親子で運用できるテンプレ付きでまとめました。対応タイトルは APEX/Fortnite/VALORANT/LoL。今日から使える90秒ルーティン・セルフトーク集・チェックリストまで一気にどうぞ。
体調不良や痛み・強い不安が続くときは、無理をせず保護者と相談し、必要に応じて専門機関へ。ここでは一般的なパフォーマンス向上の方法を扱います。
1. 緊張の正体:怖さではなく“準備完了のサイン”
- 手汗・ドキドキ=身体が戦闘モードに入った合図。
- 大切なのは「ゼロにする」ではなく、“ちょうど良い緊張ゾーン”に整えること。
- 整える順番は 呼吸 → 姿勢 → 視線 → 言葉(セルフトーク)。この4つが土台。
2. 試合直前「90秒ルーティン」(コピペ運用OK)
合図:タイマー or ラウンド間に開始
- 呼吸(20秒):4-2-6呼吸×3回
鼻で4秒吸う→2秒止める→口で6秒吐く(肩を脱力) - 姿勢(10秒):椅子深く座り、足ベタ・肘90°・背すじS字
- 視線(10秒):6m先を見る→画面中央→クロスヘア/ミニマップの順に戻す
- 体の起動(20秒):
APEX/VAL:手ぶらぶら10秒+肩回し10秒
Fortnite:手のひらパー/グー10回
LoL:指の屈伸+首の横倒し各5秒 - セルフトーク(30秒):
- 目的1行:「今日は初動デス−20%」- キーワード(下のタイトル別から1つ)を声に出す
- やること3つ:例「肩力抜く/報告短く/撤退早く」
ポイント:同じ手順・同じ言葉を毎回使う。脳に“これをやれば整う”と学習させます。
3. タイムラインで整える:前日→60分前→10分前→60秒前
前日(睡眠最優先)
- 端末アップデートは前日まで/荷物・ID・チェックイン時刻を確認
- 夕方以降は炭酸・カフェイン控えめ/就寝60分前に画面オフ
試合60分前
- 軽食+水分、トイレ、20-20-20で目慣らし
- ウォームアップ(20分)
- APEX/VAL:レンジ→DM
- Fortnite:編集→建築→射撃ループ
- LoL:CSドリル10分
- 勝ち筋の確認1行:「撤退の合図=“エコー”を全員で」
試合10分前
- **設定再現(感度・解像度・音量)**をメモから復元
- 90秒ルーティン1回→入室
ラウンド/試合60秒前
- 呼吸1回→キーワード1語→チェック3つ(肩/顎/手の力)
4. 試合中の“ミクロ・リセット”3秒メソッド
- 被弾・デス直後:
- 息を長く吐く(2秒)
- 顎を引く(0.5秒)
- 次の1手だけ決める(0.5秒:撤退/寄り/設置)
- 迷いが出たら:ミニマップ3秒ルール(3秒ごとに視線を戻す)
- 怒りが出たら:「今できる一手」を声に出す(過去のミスを語らない)
5. 終了後2分の“うまくなる”振り返り
① 良かった:_____
② 直す:_____
③ 次やる:_____
KPI:初動生存率__%/HS率__%/CS@10__/トップ10率__%
- 1試合1改善だけに絞る(全部直そうとしない)
- SNSはその後。感情が落ち着いてから振り返りを公開すると◎
6. タイトル別キーワード&コール(短く・具体的・再現可能)
APEX
- キーワード:「高所・撤退・同時」
- 開始コール例:「北丘→ハイド→同時で当て切る」
- 崩れた時:「引く!スモーク後退」「3rd警戒10秒」
Fortnite
- キーワード:「遮蔽・資材・高さ」
- 開始コール例:「遮蔽優先→資材温存→高さキープ」
- 崩れた時:「下げる→回復→横幅」
VALORANT
- キーワード:「角・設置・交換」
- 開始コール例:「角取って設置→交換で勝つ」
- 崩れた時:「設置後位置ズレ修正」「リテイクは同時!」
LoL
- キーワード:「視界・2分前・守る/入る」
- 開始コール例:「ドラ2分前→視界→集合」「ADC守る宣言」
- 崩れた時:「退く→ウェーブ整える」
チームでキーワードを一語に統一すると、緊張時でもすぐ通じます。
7. セルフトーク言い換え集(20個)
- 「外した…」→「次は肩を落として短連射」
- 「手が震える」→「整った。息を吐く」
- 「相手が強い」→「自分の型でやる」
- 「最悪」→「1改善だけ回収」
- 「怖い」→「情報を取れば怖くない」
- 「詰んだ」→「撤退コール、次ムーブ」
- 「AIM終わってる」→「クロスヘア胸上固定」
- 「焦る」→「ミニマップ3秒」
- 「また事故」→「チェック3つ(肩/顎/手)」
- 「味方が…」→「自分の役割を先に」
- 「勝てない」→「今日のKPIだけ」
- 「失敗した」→「次の一手」
- 「重い」→「呼吸→姿勢→視線」
- 「運が悪い」→「再現できる行動を選ぶ」
- 「間に合わない」→「諦めずに情報線」
- 「声出せない」→「短く具体、3語で」
- 「判断遅い」→「先にルール化」
- 「緊張で手汗」→「準備OKのサイン」
- 「ミス連発」→「1分クールダウン」
- 「もう無理」→「GG、次の1改善」
8. 3分でできる“イメトレ”可視化
- 開始30秒:勝ち筋の映像(設置→交換/高さキープ等)
- 中盤60秒:ミス→リセット→正解行動の映像化
- 終盤60秒:終了時のGGと姿勢までイメージ
- 30秒:キーワードを声に出して終了
映像は自分視点で。現実の操作と同じ速度で再生すると効果UP。
9. 親ができる“メンタル支援”3点
- 過程を褒める:「撤退コール良かった」「90秒ルーティンできたね」
- 環境を整える:時間・睡眠・水分・姿勢(勝敗の話は後)
- オフ日を守る:週1は完全オフ→回復=次の集中力
NGな声かけ:「なんで勝てない?」「集中して!」→
OK:「次の一手は?」「今日の1改善は何にする?」
10. 競技別“緊張で崩れやすい場面”の処方箋
- APEX:最終円の遮蔽から出す瞬間
- 処方:6秒吐く→“同時”コール→カウント3,2,1で出る
- Fortnite:終盤の高さ争い
- 処方:回復宣言→資材配分→横幅先行(撃ち合いは二の次)
- VALORANT:設置後に詰めすぎ
- 処方:角宣言→人数交換の位置を固定、単独ピーク禁止
- LoL:オブジェクト前の集団戦で迷う
- 処方:“守る/入る”を宣言→ピン3回→入らない判断も勝ち
11. 印刷OK!A6「試合カード」&A4「ルーティン表」
A6 試合カード(財布サイズ)
【90秒ルーティン】呼吸4-2-6×3→姿勢→視線→体起動→言葉
今日のKPI:____________
キーワード:____________
合図:撤退=「エコー」/攻め=「ゴー」
試合中のリセット:息を吐く→顎→次の一手
終了後3点:良かった/直す/次やる
A4 ルーティン表(PC横に貼る)
前日:更新完了/睡眠優先
60分前:水分/ウォームアップ20分
10分前:設定再現/90秒ルーティン
60秒前:呼吸→キーワード→肩・顎・手
ラウンド間:ミニマップ3秒/短い報告
終了後2分:3点メモ→SNSはその後
12. テンプレ:チームで合わせる“声のフォーマット”
開始前
目的1行:____________________________
キーワード:_________________________
役割:IGL=__/エントリー=__/カバー=__
禁止:単独ピーク/無断イニシエート
試合中の報告(例)
- VALORANT:「A2枚・Sage70・設置B」
- APEX:「北丘3・割れ1・引く」
- LoL:「ドラ2分前、リバー視界広げる」
- Fortnite:「資材1500、次移動優先」
13. よくある困りごと→対処
- 緊張で手が震える:長く吐く呼吸→握力を一度抜く(パー/グー)
- 序盤で崩れた:**1ラウンド“情報回収”**に切り替え、無理を捨てる
- 味方にイライラ:自分の役割の宣言→必要ならコーチ/主催経由で伝える
- 手汗で滑る:直前に手洗い&完全乾燥/マウスパッドの予備を用意
14. まとめ:ルーティンは“技術”
- 緊張は整えれば武器。
- 同じ手順・同じ言葉を積み重ねると、試合ごとに自動で集中できる。
- まずは90秒ルーティン+キーワード一語からスタートしよう。
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