LOLではゲーム後半の集団戦が重要になりますが、その集団戦を全く起こさずに勝ち切る戦術も存在します。スプリットプッシュは育ったソロレーナーが単独でサイドレーンをプッシュし続け、オブジェクト差によって有利を作る戦術です。
LOLをプレイしていれば、誰でもイラオイやヨリックなどのスプリットプッシャーにゲームを破壊された経験があることでしょう。スプリットプッシュと相対する場合にはしっかりと対策を取らなければそのままズルズルと負けてしまいます。
本稿では、スプリットプッシュが得意なチャンピオン達や、スプリットプッシュに合わせる方法、スプリットプッシュへの対策を解説します。
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スプリットプッシュとは
レーン戦が終わった後は基本的にバロンやドラゴンといったオブジェクトを奪取すべく、皆がミッドレーン付近に集まって集団戦をする時間です。ただ、このタイミングには別の選択肢もあり、1人でサイドレーンに出て相手のタワーを折ることもできます。このように、単独でサイドレーンをプッシュし続けてタワーを取る戦術がスプリットプッシュです。
この戦術のメリットは、相手に集団戦をさせずにゴールド差を広げられる点にあります。相手のメイジやADCがいくら育っていても集団戦が出来なければ購入したアイテムも宝の持ち腐れです。
単独でサイドをプッシュし続けると、そのレーンのミニオンから得られる経験値を独占でき、他のプレイヤーよりも早くレベルが上がることで、スプリットプッシュの阻止が難しくなっていきます。
また、相手はそのままではジリ貧であるため、どこかで仕掛けなければならず、無理矢理エンゲージすることを要求されます。強引な仕掛けでキャリー陣が付いて来れなければ火力を活かしきることができず、集団戦も負けてしまうかもしれません。
一方、スプリットプッシュのデメリットはキャッチされやすくなることです。サイドでスプリットプッシュをしている側はもちろん、4人で集まっている側も常に人数不利を背負い、相手に上手くエンゲージされれば、普通は勝てません。ここで人数を削られるとそのままオブジェクトに繋げられてしまいます。
スプリットプッシュ時の動き
スプリットプッシュは強力な戦術であるとともに、仲間との連携や瞬時の判断が要求される難しい戦術でもあります。以下では、1人側と4人側それぞれの場合について、スプリットプッシュをする際の注意点を解説します。
1人側
大前提として、スプリットプッシュはレーンで勝った場合にしかできません。なぜなら、レーンで負けたレーナーがサイドをプッシュすれば、対面のレーナーに1vs1で負けてしまうためです。サイドレーンの1vs1で負けると単純に人数差ができてしまいます。
また、スプリットプッシュの際には常に相手の位置を確認しましょう。ミッドに敵複数人が見えているなら、ガンクを受けるとしても1vs1や1vs2であり、育ったスプリットプッシャーであれば十分に対処できます。
逆に、ミッドから敵の姿が消えた場合、こちらに向かってガンクに来ているかもしれません。余程育っている場合を除いて、3体以上の敵チャンピオンと交戦して有利を取ることは困難です。大人しく下がることがベターな選択でしょう。ここで本当に敵がガンクしようとしていたならば、敵複数人がガンクに割いた時間を無駄にさせたということであり、それだけでもチームに貢献しています。
最後に、コントロールワードを設置しましょう。敵が最も通りそうなルートにコントロールワードを設置してからサイドをプッシュすれば、ガンクによってやられるリスクは大きく下げられます。
4人側
味方がスプリットプッシュをしている場合、4人側がすべきことは、「当たられないこと」と「逆側のオブジェクトを取ること」です。
通常、真正面からぶつかれば4vs5では勝てません。1人でサイドをプッシュしている味方のみならず、4人側も十分に危険であることに注意しましょう。ここでダラダラと時間を過ごすことさえできれば敵側はサイドの経験値とタワーをロストし続け、差が広がっていきます。
また、敵チームにクレッドやザック、シヴィアなど、遠距離から強引にエンゲージできるチャンピオンが居るならば特に注意が必要です。かと言って、4人でタワー下に引きこもっていれば、ジャングルクリープやオブジェクトを奪われ、サイドの味方まで危険に晒してしまいます。4人側は当たられず、かつ敵に最低限のプレッシャーを与えられる位置に居なければなりません。
4人側のもう1つの仕事は、スプリットしている味方の反対側のオブジェクト(特にドラゴンやバロン)を取ることです。どれだけ注意してもスプリットしている味方はガンクされ、やられてしまいます。このとき、逆側のオブジェクトを取ることができれば、味方1人とオブジェクトの交換になり、ゲーム全体への影響はプラスです。キャッチされてしまった味方を無理に助けに行くのではなく、常に「交換する」ことを意識しましょう。
4人側はレーンにワードを置くことも重要です。ミッドには人数差があるため、どうしても先に敵がプッシュしてしまいますが、ここでレーンワードがあれば敵が向かった方向を知ることができます。敵がサイドレーンの味方へガンクしようとしていることに気付いたならば、レーンにミアピンを、サイドの味方にバックピンを打って、危険を知らせてあげましょう。

相手がスプリットプッシュを始めた場合の対処法
以上のことを踏まえ、スプリットプッシュをされる側が取るべき行動を考えてみましょう。
最もやってはいけないことは、何もアクションを起こさないことです。この場合、タワーは次々と折れていき、金額差が広がってそのまま負けてしまいます。
最も育っているスプリットプッシャーは遠くでタワーを折っているので、すぐに集団戦に参加することはできません。多少強引でも浮いてる敵を見つけた瞬間にエンゲージすることで、敵の数を減らし、有利を築きましょう。敵があまりに深くまでサイドプッシュしているならば、スプリットプッシャーへガンクすることも有効です。
また、ドラゴンやバロンなどのオブジェクトが湧いているならば、それらオブジェクトを囮に敵スプリットプッシャーを引き付けることもできます。これで敵がテレポートを使えばスプリットプッシュは止まりますし、テレポートをしなければ人数差を使ってオブジェクトを取れます。
何にせよ、アクションを起こしましょう。このとき、味方の目標が統一され、5人で動けていると上手くいく可能性が高まります。
スプリットプッシュが得意なチャンピオン
スプリットプッシャーに求められるのは以下のような特徴です。
・1vs1で負けない
・プッシュが速い
・タワー折りが速い
・高いサステイン
・集団で襲われても何とかなる
例えば、ライズやアーリはサイドのプッシュが速く、逃げ性能も持っているため、サイドレーンでファームをします。ただし、これらチャンピオンがサイドをプッシュする目的はサイドのタワーを折ることではなく、先にプッシュして先に集団戦へ寄ることです。APチャンピオンということもあり、タワー折りが速くないため、サイドに行っても「タワーを折るぞ」というプレッシャーがありません。よって、これらチャンピオンはスプリットプッシュよりも集団戦に参加した方が輝きます。
スプリットプッシャーとは、「反対のオブジェクトを取るつもりならタワーを全て折ってしまうぞ」というプレッシャーによって有利を築くチャンピオン達です。集団戦で味方が壊滅しても、自身がやられてしまっても、オブジェクトを取れているのでワース。そういう頭のネジが外れたチャンピオン達を指します。
ヨリック
ヨリックは高いADに加え、パッシブとULTで味方を召喚できるため、タワーを折るスピードは全チャンピオン中でもトップクラスです。逃げスキルはWの壁だけですが、ULTさえあれば1vs3もこなせる強靭な体を持っています。
逆にULTが無いときはヨリックが最も弱い時間です。敵複数人との交戦は避けましょう。
イラオイ
イラオイは触手を当てた数だけヘルスを回復できるという特性上、1vs複数が非常に強いチャンピオンです。自分から仕掛けるのは苦手ですが、スプリットプッシュをしていれば相手から仕掛けてくれるので問題ありません。
攻撃できないと回復できないため、複数のCCで固められたり、触手を避けられてしまうとあっけなくやられてしまうことに注意しましょう。
フィオラ
フィオラは1vs1が非常に強力なチャンピオンで、育っていれば相手がタワー下にいても一瞬で溶かしきることができます。
ヨリックやイラオイと違って対複数人は苦手ですが、高い機動力とWのスロウがあり、逃げるのは得意です。冷静かつ大胆に引き際やキルラインを見極めることが求められます。

ティーモ
ティーモは上述のチャンピオン達と違って主にAPチャンピオンであるため、プッシュもタワー折りも遅く、サステインも高くありません。それでもスプリットプッシャーとして運用される理由がULTのキノコです。
ティーモのキノコは設置後数秒で透明になって、ステルスワード同様、コントロールワードやオラクルレンズを回さなければ発見できません。踏むと爆発して大ダメージを与え、そのままでも周囲の視界を確保してくれる高性能爆弾です。
これをジャングルに設置しておくことで敵のガンクを回避し、安全にスプリットプッシュができます。
インティングサイオン
最後に特殊なスプリットプッシュ戦術であるインティングサイオンを紹介します。Intingは「意図した」、「わざと」という意味で、インティングサイオンはわざとデスを重ねる戦術です。
LOLにはデスした後に効果を発揮するパッシブが幾つかありますが、サイオンはその最たるものとして、デスすると攻撃速度が大きく向上して一定時間動き回れます。また、LOLの仕様として、デスを重ねるとそのチャンピオンの価値が下がっていき、キル時に獲得できるゴールドが減っていきます。サイオンはAOEスキルを多く持ち、プッシュが速いことも特徴です。
この相乗効果として、「敵チャンピオンを無視してミニオンクリア→デス→パッシブ発動してタワーを殴る」を繰り返すことでタワーを獲得できます。
インティングサイオンの対処法
インティングサイオンの対処法として、APチャンピオンならばダークシールを購入することが非常に有効です。相手は死に続けてくれるので、ダークシールのスタックを簡単に貯められます。
また、タワーはミニオンがいなければ硬いままで、ADを積んだサイオンと言えど、易々と破壊はできません。タワーにミニオンが到着しないようプッシュで負けないことも重要となり、プッシュ力を上げるティアマトやバミシンダーは効果的なアイテムです。
インティングサイオンはタワープレートのゴールドで育ち、1コア時点で急に強くなります。ここで、それまで通りのインティングサイオンだと思って油断しているとあっけなくやられてしまい、自分に貯まった賞金でサイオンが一気にスケールします。インティングサイオンと対面するときは1デスが非常に重いことに注意しましょう。他のスプリットプッシャーと違って1vs1が強いわけではないため、臆せずキルし続ければ単に死に続けているトップレーナーになります。