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コラム

【LOL】CC(行動妨害)の種類と効果的な使い方とは?

League of Legends

LOLにおけるCC(Crowd Cotrol)とは、移動や攻撃などの「行動」を阻害する付与効果です。相手をキャッチしたい場合、味方を守りたい場合、オブジェクトを奪取したい場合、戦端を開きたい場合など、様々な場面で活用されます。

本稿では、CCの種類と効果的なCCの使い方について解説します。

CCの種類

LOL界隈では、「CCは正義」とよく言われます。育ったADCなどのキャリーチャンピオンもCCで固められてしまえば集団戦で全く仕事ができず、逆転を許してしまう可能性があるためです。逆に、CCが薄い構成のチームは序盤でやられると逆転が非常に難しくなります。

ここで言うCCとは、相手の行動を阻害する付与効果を指します。仮面のドットダメージや重症、イグナイトなども敵に付与する効果ではありますが、これらは移動や攻撃などの行動を阻害するものではないため、今回は取り上げません。

まずは、CCの種類をざっくり紹介していきます

スロウ

スロウは移動が遅くなるCCです。スロウの中でも効果量は様々で、例えばダリウスのWスキル「脚削ぎ」は相手の移動速度を90%低減させ、ほとんど動けなくさせます。

また、スロウはレンジチャンピオンがメレーチャンピオンと距離を取りながら、一方的にダメージを与えるためにしばしば利用されます。これを得意とするチャンピオンがアッシュであり、通常攻撃で付与できるスロウによってカイティングが可能です。

スロウは多くのチャンピオンが持っている最も発動させやすいCCであり、例えばサイオンはQWER全てのスキルでスロウを付与できます。

スタン

スタンは、一定時間、移動・攻撃・ほとんどのアイテムの使用・フラッシュが出来なくなるCCです。加えて、相手がチャネリング系のスキルを使用中の場合は、これを中断させることができます。

例えば、カタリナのULTやサミーラのULTはスタンで中断させることが可能です。カタリナやサミーラが敵にいる場合は、スタンできるスキルを使わずに取っておくことも重要でしょう。

ノックアップ/ノックバック/引き寄せ/ノックアサイド

ノックアップは相手を上方へ打ち上げ、行動を封じるCCです。相手のチャネリングスキルを中断させられる点も含めてスタンと似ていますが、後述する行動妨害耐性で効果時間を低減できない点が異なり、スタンよりも強力です。また、クイックシルバーサッシュやミカエルの祝福といったアイテムで解除できますが、クレンズは使えず、ミリオに解除してもらうこともできません。

ノックバック、引き寄せ、ノックアサイドはノックアップと似ていますが、それぞれ敵を後方(スキル使用者から遠ざかる方向)、前方(スキル使用者へ近づく方向)、横方向に移動させます。

スネア

スネアは敵の移動・ブリンク系アイテムの使用・フラッシュを封じるCCです。AAやスキルによる攻撃はスネア中でもできます。

CCを受けると焦ってしまい、逃げに必死になってしまいがちですが、特にレンジチャンピオンであれば攻撃能力を奪われたわけではないことに注意が必要です。焦らず殴り返せば勝機はあります。

ただし、その場を動けないということは方向指定のスキルが(敵がミスをしない限り)必ず当たってしまうということであり、敵の攻撃の起点となります。マオカイはWとULTで2種のスネアを持っており、強力なエンゲージャーです。

サイレンス

サイレンスはスキルやアイテムの使用、ほとんどのサモナースペルの使用を封じるCCです。AAや移動は通常通りできますが、発動していることが分かりにくいため、死んでから「なんで今スキル出なかった?」と思うことがよくあります。

スキルを主体として戦うメイジに対して特に効果的で、逆にAA主体のマークスマンにはあまり効果がありません。サイレンス持ちはメイジをフォーカスすることが特に有効です。

サイレンスはチョガスのWやガレンのQで付与できます。

サプレッション

サプレッションはスタンと同様に行動を封じるCCですが、クレンズやスマイトを使えないことが異なり、スタンより強力なCCです。強力であるが故に、サプレッションを使えるキャラクターは非常に少なく、アーゴット、スカーナー、セト、タムケンチ、マルザハール、ワーウィックの各ULTのみ。

重要なオブジェクトファイトにおいて敵JGにサプレッションを付与すれば、安全にオブジェクトを奪取できます。

シルバーサッシュやオラフのR、ガンクプランクのオレンジによって解除することは可能です。

フィアー

フィアーは相手に恐怖を喚起させ、スキル使用者から強制的に遠ざかるように移動させるCCです。フィアー中はAAやスキルの使用もできません。

フィドルスティックスやワーウィックが使用でき、相手の行動を封じるとともに相手の陣形を崩壊させることが可能です。

チャーム

チャームは相手を誘惑し、スキル使用者の方向へ強制的に移動させるCCです。フィアーと逆の方向へ移動させます。

チャームは敵をキャッチする際に特に効果的です。チャームを得意とするアーリは、集団戦前に敵キャリーへチャームを当てられるかどうかが勝敗を分けます。

タウント

タウントはチャームに似ていますが、こちらは使用者を強制的にAAで攻撃するよう仕向けます。

タウント使いとしてはラムスが代表的です。ラムスはWスキルで硬くなるだけでなく、AAを受ける度にその敵へ魔法ダメージを与えることができ、この反撃によって相手に大きなダメージを与えます。

この他、ガリオやシェンもタウントを使えます。

釘付け

釘付けはブリンクスキルやフラッシュ、ロケットベルトなどの移動スキルが使用できなくなるCCです。

使用できるチャンピオンは、シンジド・カシオペア・ポッピーのみ。ポッピーは展開した領域に敵がブリンクで衝突した際、スロウと釘付けを付与します。

釘付けを付与する全てのスキルは同時にスロウも付与するため、逃げようとする相手の足を止められます。また、ヤスオやリヴェンなど、ブリンクを多用するチャンピオンができることを大幅に制限するため、これらチャンピオンに効果的です。

ポッピーが付与する釘付けについてはクレンズで解除できますが、シンジドやカシオペアは地面にフィールドを展開するタイプなのでクレンズで解除できません(※)。

(※)https://www.leagueoflegends.com/ja-jp/news/game-updates/patch-11-13-notes/

攻撃速度低下

攻撃速度低下はAAの速度を低下させるCCです。その性質上、マークスマンチャンピオンに対して特に有効ですが、メイジにはほとんど意味がありません。

攻撃速度低下を付与できるチャンピオンは、フィオラ・ナサス・マルファイト・モルデカイザーの4体のみですが、アイテム「フローズンハート」によって付与することもできます。

視界縮小

視界縮小はその名の通り、相手の視界を制限するCCです。ノクターンのULTとグレイブスのWスキル、クインのQスキルで付与できます。

視界外の味方チャンピオンやタワーを対象とすることもできなくなるため、テレポートやガリオのULTなど、グローバルスキルを事実上封じることが可能です。方向指定のスキルは通常通り使用でき、ヒットすれば視界外の敵でもダメージを与えることはできます。

クインのQのみ、視界縮小と同時にAA不可を付与するため、他の視界縮小よりも強力です。

特殊なCC

以下では特定のチャンピオンのみが付与できる特殊なCCを紹介します。

ブラインド

ブラインドはティーモのQスキルで付与できるCCです。AAがヒットしなくなり、AAを主体として戦うチャンピオンを一時的に無力化できます。

スキルは通常通りヒットするので、ブラインドを付けられた場合はスキルでダメージを与えるか、ブライドが切れるまで待ちましょう。

スリープ

スリープは眠りに落ち、ほとんどの行動が封じられるCCです。ゾーイのEスキルとリリアのULTによって付与できます。

スタンと違って攻撃を受けると解除されますが、解除される際に追加の魔法ダメージを受けるため、味方のタンクやHPに余裕のあるチャンピオンが守ってあげることで致命的なダメージを避けられます。また、ミスフォーチュンのULTは継続ダメージ扱いであるため、スリープを解除しません。

ゾーイのEスキル、リリアのULTが発動してから眠りに落ちるまでは数秒の猶予があり、その間にCC解除したり、ブリンク等で逃げたりできます。

ポリモーフ

ポリモーフはルルのWスキルで付与でき、相手を小動物に変身させるCCです。サイレンスとスロウ、AA不可を同時に与え、相手を無力化します。

アサシンを無力化できる強力なスキルですが、突っ込んできた敵のタンクに使っても敵が柔らかくなるわけではないので、あまり効果的ではありません。

サスペンション

サスペンションは相手を中空に留めるCCです。サスペンションの効果はスタンとほぼ同じで、移動や攻撃ができなくなります。打ち上げられているという判定になりますが、ノックアップと違い、クレンズで解除できます。

付与できるチャンピオンはヤスオ、ナミ、ヴェル=コズのみです。

停滞

停滞はバードのULTで付与できるCCです。敵味方のチャンピオンのみならず、タワーなどのオブジェクトにも付与できるCCで、効果時間中は無敵になるものの、あらゆる行動ができなくなります。スマイトやイグナイトも打てません。アイテム「ゾーニャの砂時計」と同じ効果です。

クレンズ、シルバーサッシュ、オラフのULTなど、あらゆる手段で解除することができず、CC耐性も効きません。モルガナEなどのスペルシールドで無効化することは可能です。

死の国

モルデカイザーのULTは敵チャンピオンを冥界に引きずり込み、1vs1を強制します。モルデカイザーは元から狭所での1vs1が強く、更にULT時間中はモルデカイザーのステータスが強化されるため、引きずり込まれた側は大変不利な戦闘に臨むことになるでしょう。

敵のアサシンやDPSに使って集団戦を有利にする他、ガンク回避やガンク合わせ、オブジェクトファイトでも活躍します。死の国ではバロンやドラゴンが居なくなるため、敵JGに使えば、スマイトができなくなります。

死の国はクレンズやシルバーサッシュで解除可能です。

バーサーク

バーサークは、レナータのULT「敵対的買収」によって付与できるCCです。バーサーク状態ではASが100%上昇し、味方を含む周囲のあらゆるものをAAで攻撃し始めます。

攻撃の優先順位は味方ユニット>中立ユニット>敵ユニットとなっているので、敵単体に当てるのではなく、まとまった敵集団に当てることで最大の効果を発揮します。

特に敵ADCに当てられれば、敵ADCの火力によって壊滅的なダメージを与えることが可能です。

CCチェーン

一部CCスキルは強力である故に当てるのが難しい場合もあります。ケイトリンのトラップやアーリのチャームが代表的です。

一方で、ヴァイのULTによるノックアップや、マルザハールULTは敵チャンピオンが範囲にさえ入れば必ず命中します。必中のCCで足が止まった相手に、当てづらいCCスキルを当てれば長時間敵を拘束できます。

このように、CCで捕まった相手に別のCCを付与し、長時間敵を拘束するのが「CCチェーン」です。

CCチェーンは、ケインやエイトロックス、イラオイなど、ライフスティールによって高い生存力を持つチャンピオンに特に有効です。CCが敵集団に上手くチェーンすれば、不利な状況を覆すこともできるでしょう。

CCチェーンの際には、可能であればそれぞれの効果時間を意識しましょう。例えば、チャーム中の相手にスタンを付与すると、スタンが上書きされ、先に付与したチャームの残り時間は無駄になってしまいます。かと言って、時間が空いてしまうと、フラッシュやゾーニャの砂時計によって回避されるかもしれません。ギリギリを攻めましょう。