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コラム

FPSのeスポーツ種目5選!TPSとの違いやその他の競技ジャンルも紹介

eスポーツにはさまざまな競技があり、それぞれの種目のなかから競技タイトルが選出されます。FPS(ファーストパーソンシューティング)もeスポーツ種目のひとつです。

今回は、FPSがどのようなゲームなのかを紹介します。その他にも、FPSとTPSの違いやFPS以外のeスポーツ競技種目も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。

FPSとは

FPSとは、ゲームジャンルのひとつで正式にはFirst Person Shooting(ファーストパーソンシューティング)ゲームのことです。日本ではFirst Person Shooting(ファーストパーソンシューティング)と呼ばれますが、海外ではFirst Person Shooter(ファーストパーソンシューター)と呼ばれることもあります。主に、一人称視点でのシューティングゲームを指し、操作するキャラクターの視界が画面に広がった状態でプレイするゲームです。

キャラクター視点で操作するためリアリティがあり比較的狭い視野のなかでのプレイが求められます。また、戦況を瞬時に判断する頭脳戦や銃の照準を合わせるエイム力が求められるなど、頭脳とテクニックの両方を必要とするジャンルです。

FPSのもつ競技性の高さはeスポーツとの相性が非常によく、世界各国のeスポーツ大会でもFPSタイトルは競技種目として多く採用されています。

eスポーツ種目に選ばれているFPSゲームタイトル5選

eスポーツではさまざまなFPSタイトルが競技種目として選出されています。今回は、特にeスポーツの大会における種目採用率が高いゲームタイトルを5つ紹介します。

1.カウンターストライク(Counter Strike)

カウンターストライクは、テロリストもしくは対テロリスト部隊のいずれかに所属して戦闘するゲームです。対テロリスト部隊として登場する特殊部隊は、アメリカ海軍のSELSやイギリス軍のSASなど、実在の特殊部隊を使用していることから、ミリタリー好きな人からも高い支持を得ています。

最新作であるカウンターストライク2は世界的に高い評価を得ており、近年のeスポーツ大会では頻繁に競技タイトルに採用されています。

2024年3月には、カウンターストライク2における初のメジャー大会がデンマークのコペンハーゲンで開催されました。世界屈指のeスポーツプレイヤーが集まり、総勢24チームがエントリーしたことでも話題になりました。本大会では、ウクライナのNatus Vincereが初代王座を得ています。賞金総額は$1,250,000(約1億9千万円)にも上る大規模な大会でした。

2.ヴァロラント(VALORANT)

ヴァロラントは、近未来の地球を舞台にエージェントと呼ばれるキャラクターを操作して競うFPSです。ゲーム開発の際にeスポーツとしての競技性を重視して制作されたことから、リリース後すぐにeスポーツタイトルとして起用されるようになり、現在も世界各国のeスポーツ大会の主要競技タイトルとして採用されています。

eスポーツでは5人1チームによるチーム戦のルールを採用されるケースが多く、個人のスキルはもちろん、チームメイトとの連携も求められます。チーム競技を主とするeスポーツタイトルは教育機関とも相性がよく、日本国内の高校eスポーツ部を対象とした大会などで、ヴァロラントを競技タイトルに指定するケースも多いです。

3.オーバーウォッチ(Overwatch)

オーバーウォッチは、未来の地球を舞台に6人1チームで対戦するFPSゲームです。プレイヤーはヒーローと呼ばれるキャラクターを操作し、ゲームモードごとの勝利条件を満たすために戦闘を繰り広げます。

パソコン、PS4、ニンテンドーSwitchなど、さまざまなプラットフォームで展開していることからファンも多く、海外ではオーバーウォッチのプロリーグも存在します。

2024年11月にスウェーデンのストックホルムで開催されたオーバーウォッチチャンピオンシップ ワールドファイナルでは、サウジアラビアの強豪eスポーツチームTeam Falconsが優勝しました。

4.コールオブデューティ(Call of Duty)

コールオブデューティは、世界中に熱狂的なファンを持つ戦争を舞台にしたFPSゲームタイトルです。2003年に1作目がリリースされて以降、毎年新作を発表しており、2024年10月にシリーズ最新作「コールオブデューティ ブラックオプス6」が発売されました。

元々は、ソロプレイ向きのゲームタイトルとして人気を博していましたが、2007年に発売された「コールオブデューティ モダン・ウォーフェア」より、マルチプレイタイトルとして支持されるようになりeスポーツタイトルでも積極的に採用されるようになりました。

FPSタイトルのなかでも特に操作性がシンプルなため、プロeスポーツプレイヤー達のプレイテクニックに会場が驚愕することも少なくありません。プレイする側も観戦する側も手に汗握る局面を楽しむことができるゲームタイトルです。

5.レインボーシックス(Rainbow Six)

レインボーシックスは、特殊部隊の一員としてテロリスト制圧を目指すFPSゲームタイトルです。日本での名称はレインボーシックスですが、海外では「トム・クランシーズ レインボーシックス」というタイトルでシリーズ展開されています。

レインボーシックスはFPSの先駆けとして世界中で高い評価を受けてきたタイトルですが、特に2015年にリリースされたレインボーシックスシージは熱狂的なファンを持つ、eスポーツの定番タイトルとなっています。

2024年11月にカナダ・モントリオールで行われたメジャー大会「BLAST R6 Major Montreal 2024」では、ブラジルのeスポーツチーム・W7Mが4度目の世界王者に輝きました。

FPSとTPSの違い

FPSとよく似たゲームジャンルにTPSがあります。TPSとはThird person shooterの略称で、三人称視点でプレイするシューティングゲームのことです。

操作しているキャラクターの背後に視点があり、キャラクターを含めて画面に表示されるのが特徴です。FPSよりも広い視野でゲームをプレイできます。

シューティングゲームに関しては、視野が広ければ広い程有利になるため、TPSの方が比較的難易度は低いと言えるでしょう。FPSがどうしても苦手だという人は、TPSゲームを選ぶのもおすすめです。

TPSもeスポーツで競技種目として選ばれることが多く、フォートナイトやAPEXレジェンド、PUBGバトルグラウンズ、荒野行動など、さまざまなタイトルがeスポーツ種目に採用されています。

eスポーツではFPS以外にどんな種目ジャンルがある?

eスポーツではFPS以外にもさまざまなジャンルのゲームタイトルが競技種目として選ばれます。最後に、FPS以外のeスポーツ種目ジャンルや大会などで競技に選出されるゲームタイトルを紹介していきましょう。

RTS

RTSはリアルタイムストラテジーの略称で、リアルタイムに進行するタイプのストラテジー(戦略)ゲームです。

複数のキャラクターを操作してゲーム中の勝利条件を満たすことを目的としたゲームで、主にソロプレイで対戦します。

戦略性や刻一刻と変わる戦況に合わせた判断が求められる頭脳派ゲームといってもよいでしょう。

eスポーツでも主要な種目競技として選ばれることが多く、クラッシュロワイヤルやスタークラフトなどが有名です。

MOBA

MOBAはマルチオンラインバトルアリーナの略称で、RTSのサブジャンルとして知られています。RTSとの違いは、プレイヤーの人数です。RTSはソロプレイなのに対し、MOBAは基本的に複数人でチームを組んでマルチプレイをするのが特徴です。

RTSはプレイヤーが指揮官などの統率者を操作して自軍を操作するのに対し、MOBAではそれぞれのプレイヤーが各キャラクターを操作してゲームを行います。そのため、状況を正確に捉えて次の行動に移す判断力やチームワークなどが求められゲームジャンルです。

競技性の高さからeスポーツで種目競技に選ばれることも多く、リーグオブレジェンドやポケモンユナイトなど、さまざまなMOBAのゲームタイトルがeスポーツ大会の競技タイトルとして採用されています。

格闘ゲーム

格闘ゲームでは、キャラクターを操作し相手キャラクターと戦闘します。日本のゲーム会社がヒット作を題していることも多く、馴染み深いという人も多いのではないでしょうか。

単純に相手のHP(ヒットポイント)を0にすれば勝ちという分かりやすいルールもあって、初心者やeスポーツの観戦を好む人にも人気です。

世界のeスポーツでも鉄拳やストリートファイターは定番の種目タイトルとして選出されています。

スポーツゲーム

スポーツゲームは、実在するスポーツをゲーム化したものです。サッカーや野球など、実在するスポーツを題材にしたゲームは多数あり、eスポーツで競技として採用されているものも少なくありません。

また、近年は架空のスポーツを題材にしたゲームも人気があり、バトルカーと呼ばれる乗り物を操作してサッカーをする「ロケットリーグ」も高い人気を博しています。

eスポーツ種目としては、ロケットリーグやeFootballなどのタイトルが選出されています。

レーシングゲーム

レーシングゲームでは、さまざまな乗り物で速さを競います。部品や車体などのカスタムによって変わるスピードや、コースを自在に走り抜けるドライビングテクニックが求められるジャンルです。

世界的なeスポーツ大会ではグランツーリスモが競技タイトルに選出されることが多いです。また、国内の個人大会などではマリオカートなどを種目としていることも少なくありません。

DCG

DCGとは、デジタルカードゲームの略称です。TCG(トレーディングカードゲーム)がデジタル化したものやゲームオリジナルのカードゲームなどが含まれます。

美しいグラフィックや戦略性の高さなどが注目されており、世界でもジワジワと人気が高まっているジャンルです。

eスポーツ競技としてはハースストーンやシャドウバースなどが人気を博しており、スマホタイトルも多く初心者でも始めやすいでしょう。

パズルゲーム

パズルゲームでは、ゲームそれぞれで設定されている条件に従ってパズルを操作し勝利条件を満たすことを目的としているゲームです。

対戦要素を持っているものも多く、日本で昔から親しまれている「ぷよぷよ」や「テトリス」などもeスポーツ競技として選出されることがあります。

FPSが上手くなりたいならプロに学ぼう

今回はeスポーツで競技タイトルとして選出されるFPSゲームやTPSとの違い、その他のジャンルなどについて紹介してきました。

FPSは一人称視点で視界が狭く、高度なテクニックや反射力、状況判断力が求められる比較的上級者向けのゲームです。上級者向けのジャンルだからこそ、勝利した時の高揚感が高く「FPSにハマってしまった」という人も少なくありません。

しかし、なかには「いくらプレイしてもFPSが上手くならない」「なかなかエイムを合わせられない」など、プレイするなかで壁に当たってしまう人もいるでしょう。

eスポーツは他のスポーツと同様に、高い技術を持つ人に教えてもらうことが上達への近道となります。近年はゲーミングスクールが増えてきており、習い事のようにゲームを学ぶ人も増加傾向にあることをご存知でしょうか。

AFRAS(アフラス)は、プロのeスポーツプレイヤーによるマンツーマンレッスンを受けられるゲーミングスクールです。何故FPSで勝てないのか?どのような練習をすればいいのか?など、それぞれの課題に沿った指導を行います。

FPSをもっと楽しみたい、FPSでeスポーツの大会に出場してみたい、などゲームスキルを上達させたい人は、ぜひAFRASをチェックしてみてください。