eスポーツの魅力を知り、将来eスポーツに関わる仕事をしたいと考えている人は少なくありません。これまでeスポーツを仕事にするとなると、プロゲーマ―を第一選択と考える人が多かったですが、現在はeスポーツ専門学校などの普及によってマネージャーやアナリストなど、eスポーツに関わるさまざまな職種を目指す人が増えてきました。
この記事では、eスポーツに関わる仕事や業務内容について解説します。合わせて、eスポーツに関わる求人の有無や必要な資格、求人の探し方なども紹介しています。eスポーツに関する仕事に就きたいと考えている人は、ぜひ最後まで読んでみてください。
この記事のコンテンツ
eスポーツ業界の仕事とは
eスポーツ業界にはさまざまな職種があります。表舞台で活躍する職種もあれば、裏方としてeスポーツを支える職種も少なくありません。
まずは、eスポーツ業界のさまざまな職種や仕事内容を紹介していきます。
プロゲーマ―
プロゲーマ―は、実際にeスポーツ選手として競技を行います。世界大会などで好成績を残した際には莫大な賞金を得られる可能性もある華やかな仕事です。一方で、プロゲーマ―として生きていくためには、高いスキルが求められます。
実際に、プロゲーマーとしてチームに所属しているものの、成績が振るわず副業などをしながら生計を立てている人も少なくありません。
ゲームスキル以外にも、チームメイトとのコミュニケーション能力やプロゲーマ―として興行するうえでエンターテイメントに適応できる能力なども求められます。確固たる実力を持っている選手であっても「ゲームだけをしていれば良い」というケースはあまりないでしょう。
ストリーマー
ゲームストリーマーとは、ゲームのプレイ動画の配信者を指します。さまざまなプラットフォームで配信を行い視聴回数などによって配信サービスやスポンサーから報酬や視聴者かたの投げ銭などが支払われます。
eスポーツと関係のないゲームストリーマーも多くいますが、eスポーツ専門学校などでもストリーマー養成コースなどを設けている学校が増えてきており、若い世代から特に人気の高い職種です。
ゲームスキル以上に動画編集スキルやエンターテイメント能力が求められ、高収入を得ている人からほとんど収入を得られない人まで、その差はプロゲーマ―以上に大きいとも言われています。
ゲームキャスター
ゲームキャスターは、eスポーツ競技会や配信動画でプレイ内容を解説するのが仕事です。ゲームに関する深い知識はもちろん、ルールや状況を分かりやすく視聴者に伝える必要があるため高い話術、臨機応変なコメント力が求められます。
一般的なスポーツキャスターに比べて、eスポーツの解説をできる人材が少ないため、まだまだ今後成長してくことが期待される分野と言えるでしょう。現状では、高い実力をもつプロゲーマーや人気のストリーマーなどが行っているケースが多く見られます。
eスポーツ指導者
eスポーツチームでは、指導者を雇用しているケースが多いです。ゲームにおける知識や戦略などを指導し、プロゲーマ―がより高いパフォーマンスを発揮できるようにサポートするための職種です。
プロゲーマ―が引退後、指導者となるケースが多く、プロeスポーツチームの指導者となると、高いゲーミングスキルや優秀な実績を求められることも少なくありません。
マネージャー
プロゲーマ―が競技に専念できるよう、スケジュール管理や契約交渉などを担うのがマネージャーの仕事です。スポンサーとのやり取りなども担い、プロゲーマが競技に専念するためには欠かせない人材と言えます。
マネージャーはeスポーツ未経験でも就くことができますが、高い管理能力やコミュニケーション能力が求められます。さらに、海外などの大会へ赴くことも多い有力チームの場合、外国語能などを求められることもあるでしょう。
アナリスト
アナリストとは、データを解析する業務を担う人を指します。自チームや対戦相手の試合動画などから情報を解析し、指導者や選手が求めるデータを提供するのが仕事です。
eスポーツにおいては、使用武器や使用スキル、アイテムなどの解析を求められるケースも多いため、ある程度ゲームの知識を持っていないと難しい職種と言えるでしょう。海外では特に重宝される職種とされており、強いeスポーツチームには有能なアナリストが在籍していることが少なくありません。
メンタリスト
eスポーツに限らず、高いレベルで競い合うプロスポーツ選手には、トレーナーとしてメンタリストがつくことが多いです。メンタリストは、選手が試合の際に最高のパフォーマンスを発揮できるよう、日頃からメンタルを整えるためのトレーニングなどを提供します。
心理学や精神医学などに精通している人も多く、eスポーツは若年層で精神的に未熟な選手が在籍することも多いためチームにおいて非常に重要な役割を果たします。
マーケター
eスポーツにおける収入の大半はスポンサー契約料や広告料と言われています。チーム運営においてビジネス戦略を立てるのがマーケターの仕事です。
eスポーツの試合だけでなく、イベントやブランド開発、スポンサー契約、広告などを駆使し、チームの収益を維持、向上させていけるようビジネス戦略を立てて実行します。ゲームに関する知識はそれほど求められないものの、高いマーケティング知識やデータ解析力などが求められます。
ゲーム開発者・エンジニア
eスポーツに欠かせないゲームタイトルの開発・制作やコンテンツ管理を行うのがゲーム開発者やエンジニアです。近年のゲームタイトルの多くは、発売後にアップデートを行いながら内容の修正やコンテンツの追加を行うのが主流になりつつあります。
そのため、ゲーム開発会社に所属して、ゲーム開発に携わりコンテンツの管理を行うケースが多いでしょう。大手のゲーム開発会社を希望するほど、エンジニアとしての能力はもちろんのこと、大学の卒業資格を求められるケースも少なくありません。
eスポーツの求人はある?どうやって探す?
求人サイトなどで検索をすると、eスポーツに関連する求人は数多くあります。しかし、その多くはeスポーツイベントを取り扱うイベント会社の一般事務や総合職です。
業務内容にいたっても、営業職などが多い傾向にあります。
eスポーツに関わる仕事をしたいと思っている人の多くは、実際にゲームに触れる職種を希望しているため、これらの職種は希望しているものとはやや違っていると感じる人もいるのではないでしょうか。
eスポーツについての求人を探す際には、まずどのような分野で働きたいのかを明確にすることがポイントです。闇雲に求人情報などでeスポーツ関連の仕事を探すよりも「マーケターとして働きたい」「指導者として働きたい」など、職種を決めてから求人情報を探せば比較的に希望する求人を見つけやすい傾向にあります。
eスポーツに関わる仕事をしたいならこんな仕事も
eスポーツに関わる仕事をしたいと思っているけれど、営業職や一般事務以外の職種に就く事を希望しているという人は少なくありません。eスポーツに直接関わる仕事に就きたいけれど、プロゲーマ―やストリーマーをできる程のスキルや開発エンジニアなどになれる程の専門知識を持っていないという人も多いでしょう。
そんな人にもeスポーツに直接関わることができる仕事があります。
eスポーツ特化型の支援職
近年、支援事業においてもeスポーツから得られるメリットが大きく注目を集めています。そのため、放課後デイサービスや障害者支援の分野においてもeスポーツを扱う事業所が増加傾向にあります。
このようなeスポーツ特化型の支援職に就職できれば、eスポーツに関わる仕事ができるでしょう。ただし、支援事業所などで働く場合、児童指導員や社会福祉士などの資格を求められるケースがあるため事前に確認が必要です。
eスポーツ運営会社
eスポーツチームを有する運営会社に就職すれば、マネージャーなどeスポーツに近しい分野の仕事に就ける可能性が高くなります。ただし、eスポーツ運営チームの多くは小規模事業としてプロゲーマ―もさまざまな役職を兼任しながら運営しているケースが少なくありません。また、有名な大企業の有するeスポーツチームの場合、まずはその企業で一般職種による下積みをする必要があるでしょう。
eスポーツ運営会社において、eスポーツに直接的に関われる分野の求人自体を出すことが稀なので、常に求人情報をチェックしておく必要があります。
eスポーツスクール
資格などはないけれど、eスポーツに深く関わる仕事をしたいという人にはeスポーツスクールの指導者やスタッフがおすすめです。eスポーツスクールには初心者から上級者までさまざまな人がeスポーツを学びに訪れます。そんな受講生たちにeスポーツの魅力やスキルなどを教えるのがeスポーツスクールの指導者やスタッフの仕事です。
スクールごとに求められるスキルや経験は異なるため、自分自身が条件を満たせるのか確認しておきましょう。
eスポーツスクールの講師に資格は必要?
基本的にeスポーツのスクールで講師として勤めるのにあたり、資格は必要ありません。ただし、小学生などを教えるのにあたり教員免許などを持っていると「児童教育の経験がある」として保護者などに安心感を与えられるため有利に働くことがあります。
また、日本eスポーツ協会が発行しているプロライセンスの所持者などは、eスポーツの実績を持っているものと評価されるため就職に有利に働く可能性が高いです。
日本では、eスポーツに関する教育ライセンスなどがないため、スクールも独自の指導マニュアルを作成しているケースが多く見られます。現状eスポーツスクールでは資格などを持たなくても必要なスキルを持って入れば、研修などを受けて講師として働くことができるケースが多いでしょう。
eスポーツに関わる仕事に就こう
eスポーツに関わる仕事には、表舞台に立つものから裏方の仕事までさまざまな職種があります。それぞれに異なる仕事内容であるものの、eスポーツに関わり業界の発展に寄与する大切な仕事です。
eスポーツに関わる仕事に就きたい方は、自分のやりたい事や適正、スキル、実績などを元に、どの職種に就くのか考えてみてはいかがでしょうか。
また、eスポーツ業界に直接的に関係しない仕事であっても、eスポーツを愛する人に関わる仕事であれば、人生を通してeスポーツと共に歩むことができるでしょう。eスポーツ特化型の支援事業所やeスポーツスクールなど、身近にあるeスポーツ関連の仕事に目を向けてみるのもおすすめです。
AFRAS(アフラス)は、eスポーツを学びたい人のためのゲーミングスクールです。プロゲーマ―やストリーマーを目指す人だけでなく、将来eスポーツに関わる仕事をしたいという人にもおすすめです。当校でeスポーツを学ぶ人のなかには、ゲーミングスクールで講師として働きたいという夢を持つ人もいます。
AFRASではプロeスポーツプレイヤーによるマンツーマン授業によって、質の高い指導を受ける事ができます。ゲーミングスキルの向上はもちろん、指導方法についても学ぶことができるでしょう。ぜひ、AFRASでeスポーツに関わる夢を実現するためのスキルを学んでみてはいかがでしょうか。