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コラム

マーケティング能力とは?意味や求められるスキル・身に付ける方法も徹底解説

eスポーツ全般 その他

皆さんはマーケティング能力という言葉をご存知でしょうか。マーケティング能力とは、売れる仕組みを作るための総合的な能力のことです。

実はさまざまなスキルを総合的に扱うことで発揮される能力であり、社会的にもマーケティング能力を持つ人材は非常に重宝されます。また、マーケティング能力はeスポーツ業界でも重要視されており、今後ますます必要とされる能力です。

この記事では、マーケティング能力がどのような能力なのか、使用するスキルやマーケティング能力を向上させるための方法について詳しく解説します。

マーケティング能力を向上させて社会で活躍したい人や今後eスポーツプレイヤーとして活動していきたいと考えている人は、ぜひ最後までご覧ください。

マーケティング能力ってどんな能力?

近年、ビジネスの世界で注目を集めるマーケティング能力ですが、何となく意味を理解しているものの、言語化できるほど理解しているという人は多くないでしょう。

最初に、マーケティング能力がどのような能力なのか分かりやすく解説します。

マーケティングとは

マーケティングとは、自社の提供する商品やサービスが売れる仕組みのことを言います。つまり、会社のマーケティング部は自社商品が社会で求められるようプロデュースし販売促進するための働きかけを企画・実行する部署であるということです。

マーケティングに成功した具体例として、スタディサプリというオンライン学習サービスについて考えてみましょう。

スタディサプリでは、これまでの学習塾と違いオンライン学習に特化したサービスを展開しています。ターゲットを身近に高度な学習ができる環境が整っていない地方に住む高校生や大学生などに絞り、広告を展開しました。

また、通学塾ではないため施設の確保が不要となり、通常の学習塾よりも低価格でハイレベルな講義の配信が可能です。

ターゲットを絞り、ターゲットに求められるサービスを提供し、狙ったターゲットにサービスの広告を届ける。

これこそが、マーケティングによる「売れる仕組み作り」と言えます。

マーケティングに能力は総合的なスキル

マーケティングについて理解したところで「結局、マーケティング能力ってどんな能力なの?」と思った方もいるのではないでしょうか。

マーケティング能力とは、マーケティングをするためのさまざまなスキルを総合したものです。

  • 提供したいサービスに対して適切なターゲットを選定するスキル
  • ターゲットに対して効果的な広告方法を選択するスキル
  • 結果に応じてサービスをより多くの人に認知してもらうための作戦を立てるスキル
  • 考えた作戦を言語化して共有するスキル

ここで挙げたもの以外にも、マーケティング能力に含まれるスキルは数多くあります。マーケティング能力には、テストの点数などで数値化できない非認知能力が多く含まれているのが特徴です。

マーケティング能力とは、何か1つのスキルを指す言葉ではなく、マーケティングに必要なスキル全般を指している言葉であることを理解しておきましょう。

マーケティング能力はこれからの時代に必要

近年マーケティング能力が社会人に必要であると取り沙汰されているのには理由があります。

最も大きな要因は日本社会における多様化および顧客ニーズの多極化です。

これまでは、大まかな世間の流行に合わせたマーケティングで十分に販売できる仕組みを作ることができていました。しかし、人との違いを受け入れることや個人を主張する動き、社会においてもダイバーシティ化が推進されるなど、従来の型にハマらない社会が完成しつつあります。

これまで通りの販売戦略では、商品やサービスをターゲットユーザーに届けることができず、新たな施策を打ち出さないことには競合他社に負けてしまう可能性も少なくありません。

そのため、適切に世間の様子を分析し、確実にターゲットユーザーに商品やサービスの魅力を伝えるため、マーケティング能力が求められているのです。

マーケティング能力の代表的な5つのスキル

マーケティング能力には多種多様なスキルが求められるうえ、行うマーケティング方法によってもスキルは異なります。

例えば、インターネットマーケティングなら基本的なWeb知識やWeb上で扱う媒体・ツールなどの知識も必要ですし、SNSマーケティングならバズりを誘引するためのテクニックを学ぶ必要があるでしょう。

場合に応じてさまざまなスキルが求められますが、今回は特に必要とされる5つのスキルを紹介します。

リサーチスキル

リサーチスキルとは、情報収集能力と言い換えることもできます。必要な情報を集め、ターゲットユーザーのニーズや市場の動向などを把握します。

昨今、インターネットを使用すれば情報はいくらでも簡単に集めることができるでしょう。しかし、優れたマーケティング能力を持つ人は、膨大な情報のなかかから、自社のマーケティングに必要な情報だけを正確に抽出できる人が多いです。

また、集めた情報を他者と共有しやすいように要約してまとめる能力も同時に求められます。

分析スキル

集めたデータから情報を読み取る分析スキルも、マーケティングには必要不可欠な能力です。

膨大なデータのなかから、自社が求めるデータを厳選します。尚且つ、気になる点などは適確に抽出し、自社に損害のでないよう問題点を解消しておくことも大切なことです。

ロジカルシンキングスキル

ロジカルシンキングとは、日本語で論理的思考という意味です。言葉通り、論理的に物事を捉え、順序立てて考える思考を指しており、ビジネス面では特に重宝されます。

ロジカルシンキングでは、漏れなく重複なく情報を順序立てることが重要です。全体を俯瞰したうえで、情報を正確に扱い、なおかつ既成概念や先入観などをなくしたゼロベースで物事を考えることも必要となるでしょう。

これらの考え方はトレーニングによって養うことができます。

マネジメントスキル

マネジメントスキルは、立案した計画を実行するため各部署を統括し工数や進捗などを管理する能力です。また、マネジメントスキルには関わるスタッフのメンタルフォローも含まれ、計画を実行するうえで障害となるトラブルを発生させないよう、リスク管理も求められます。

コミュニケーションスキル

マーケティングを1人で実行するのは現実的ではありません。多くの人と関わりながら成立させるケースが多いため、必然的にコミュニケーション能力が求められます。

指示を的確に伝えることや、相手の意見を一度受け止めて精査すること、問題に対しては真摯に向き合い周囲のスタッフの信頼を得ることなども重要とされるでしょう。

マーケティング能力を向上させる方法

マーケティング能力はトレーニングによって向上させることができます。続いては、マーケティング能力を向上させる方法を紹介します。

現場で学ぶ(OJT)

マーケティング能力を向上させるなら、実際にマーケティングの現場で働いてみるのが最も効率的と考えられます。その際に用いられるのがOJT(On the Job Training)という研修方法です。OJTでは、先輩などに指導を受けながら実務に従事することで、実践的にスキルを学びます。

マーケティングに必要なスキルや対応方法などを、実践的に学び、能力を向上させることができます。

セミナーで学ぶ

マーケティング能力として求められるスキルの多くは、セミナーなどで学ぶことができます。実践的ではないため、ある程度理解したうえで実務に挑戦するといった2段階の対応が必要になりますが、OJTをはじめとする現場で学ぶ内容よりも広く深く知識を吸収しやすいでしょう。

資格を取得する

マーケティング能力に関する民間資格は多数あります。これらの資格を取得するために勉強することで、広いマーケティング知識を得ることができるでしょう。

また、取得した資格はみなし実績と評価してもらえる可能性があります。本来マーケティング部に所属を希望していたにも関わらず他部署に配属された場合などは、資格を取得しマーケティングに長けているという面をアピールするのもおすすめです。

【マーケティングの資格1】Webアナリスト検定

Webアナリスト検定は日本Web協会が発行している民間資格です。Web解析についての専門知識を学ぶことができ、Webマーケティング、コンテンツマーケティングなど、マーケティングに関する基本的なインターネットの知識があることを示せます。

https://www.jwa-org.jp/webanalyst

【マーケティングの資格2】ウェブ解析士

ウェブ解析士は一般社団法人ウェブ解析士協会が発行している民間資格です。ウェブ解析士は、インターネット上におけるアクセス解析に特化し、情報収集、分析などの能力を持つことを示せます。

データを正しく読み取る能力が身につくため、デジタルマーケティングで重宝されるスキルです。

https://www.waca.or.jp

【マーケティングの資格3】MBA

在学中で、今後マーケティング業界への就職を目指したいと考えている方は、MBA(Master of Business Administration)の取得を目指してみるのもよいでしょう。

日本語では、経営学修士、経営管理修士などと呼ばれることもあります。

経営学の大学院修士課程を修了することで取得できる学位とあって、簡単に取得できるものではありません。しかし、MBAはマーケティング業界のみならず経営陣などにも重宝される程、ビジネスマーケティングにおけるプロフェッショナルという認識を持たれます。

本気でマーケティング業界を目指すなら、取得して損がありません。

その他のマーケティングに関する資格

その他にもマーケティングに関する民間資格は多数あります。それぞれに学ぶ内容や難易度が異なるため、自分に合った資格取得を目指してみるのがおすすめです。

統計検定

https://www.toukei-kentei.jp

マーケティング検定

https://www.jma-jp.org/marken

マーケティング・ビジネス実務検定

https://www.marke.jp/

中小企業診断士

https://www.jf-cmca.jp

eスポーツプレイヤーにマーケティング能力が求められる理由

マーケティングと聞くと、何となく大企業のみに関係があるというイメージを持っている人も少なくありません。しかし、どんなお店や個人でもお金を稼ぐという行動を行うためにはマーケティングが欠かせません。

美容院、コンビニ、ケーキ屋さんなど、身近なお店でも集客のためにマーケティングを行っています。また、芸能人、俳優、スポーツ選手なども、自分という商品の価値に対して、報酬を得られるようマネージャーや所属している団体がマーケティングを行っているのです。

コンピューターゲームで勝敗を競うスポーツ、eスポーツにおいても同様です。最後に、eスポーツプレイヤーになぜマーケティング能力が求められるのかについて解説しましょう。

スポンサー契約を得るためのマネジメントが必要だから

eスポーツプレイヤーの多くは、スポンサー収入によって収益を得ています。大会などで報酬を獲得できる場合もありますが、毎回必ず優勝できる訳ではありませんし、優勝できるまで練習する環境を維持するためにも費用が必要です。

これらの資金を獲得するために、企業とのスポンサー契約を結び収益を得ます。

しかし、マーケティング能力がなければ、そもそもスポンサー契約を得る段階までたどり着かないことも少なくありません。ただ実力を持っていても、その実力をどの大会で発揮すべきなのか、どのようにアピールすればスポンサー契約を得られるのかを考える能力がなければ、いつか資金難に陥りプロeスポーツプレイヤーの道を諦める他なくなってしまう可能性もあるでしょう。

時代の流れを分析し、情報を集め、自分自身をマネジメントしてスポンサー契約を獲得するマーケティング能力がeスポーツプレイヤーには必要不可欠です。

ストリーマーとして活動する人も多いから

近年、プロeスポーツプレイヤーと平行してストリーマー(eスポーツ動画配信者)として活躍する人も増えています。

ストリーマーとして活動するには、eスポーツのスキル以外にも、どのようなプラットフォームで、何曜日の何時に、どのような配信がユーザーの興味を引くのかを情報収集、分析する必要があります。無闇に動画を配信してもストリーマーやYou Tuberが乱立する現状で頭角を現すのは至難の業と言えるでしょう。

ストリーマーは、データをもとに情報を分析し、マネジメントし、ユーザーの需要を得られる動画を配信しなければなりません。

マーケティング能力の高いeスポーツプレイヤーを目指そう

マーケティング能力とは、マーケティングに求められるスキルを総合的にもつ能力であることを理解していただけたでしょうか。

実は、eスポーツプレイヤーには優れたマーケティング能力を持つ人が多い傾向にあります。それは、eスポーツをプレイするなかで自然とマーケティング能力として求められるスキルが身につくからです。

eスポーツは、ゲームが好きな人が主体的に認知能力、非認知能力を鍛えられるスポーツであり、これらの学習効果に注目して研修として取り入れる企業も近年増えてきました。

AFRAS(アフラス)は、プロeスポーツプレイヤーを目指す人におすすめのゲーミングスクールです。プロとして活躍する講師がマンツーマンで指導を行うため、プロの持つマーケティング能力を体感し学ぶことができます。

マーケティング能力は実践的に学ぶのが効果的と考えており、プロの持つマーケティング能力を学べるマンツーマン指導は理想的な環境と言えるでしょう。

プロのeスポーツプレイヤーを目指したい方やマーケティング能力を向上させたい方は、ぜひAFRASをご検討ください。