eスポーツをプレイしていると目の疲れやかすみなど、不調を感じることも少なくありません。長く、健康にゲームを続けるためにも、目への負担は最小限に抑えることが重要です。
そこで、重宝されるのがゲーミング眼鏡です。適切なゲーミング眼鏡を使用して、健康で快適なゲーミングライフを過ごしましょう。
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ゲーミング眼鏡とは?

ゲーミング眼鏡とは、ゲームプレイ時の目の負担を軽減させることに特化した眼鏡です。ゲーミンググラスと呼ばれることもあり、ゲームのプレイ時間が長いeスポーツ選手なども愛用しているアイテムです。
ゲーマーの不調によくある「目の不調」
ゲーマーには、ゲームをプレイすることで起こる不調に悩まされる人が少なくありません。ゲームをしている人に見られる目の不調には以下のものが挙げられます。
- 目が乾燥する
- ピントが合いにくくなる
- 目のごろつき
これらの目の不調によって、ゲームのプレイを中断せざるをえなくなったというゲーマーも少なくはありません。目に不調が現れると、ゲームをプレイする時だけでなく日常生活にも支障が出てしまうため、健康に配慮することが重要です。
目の不調はブルーライトが原因の可能性も
目の不調のなかでも、LEDディスプレイから発せられるブルーライトによる影響には特に注意が必要です。ブルーライトは紫外線に近い光線であり、目には強い負担になるのではないかと考えられています。
ブルーライトは、目の表面だけでなく、奥深くにあり視力に直接影響のある網膜まで侵害してダメージを与えてしまうと考えられており、目の負担を引き起こす要因のひとつと言われているのです。また、目は脳にも非常に近く、密接に関わる器官であることから、ブルーライトが目の不調だけでなく、頭痛や肩こりなど全身の不調を引き起こす可能性も示唆されています。
ゲーミング眼鏡の5つの特徴

ゲーミング眼鏡には、普段使いしている眼鏡とは異なる5つの特徴があります。
1.ブルーライトをカットする
ゲーミング眼鏡の多くは、ブルーライトをカットする機能があります。眼鏡によってブルーライトの遮断率は異なり、値段と比例して遮断率が高くなるものが多い傾向にあります。
2.フラッシュやチラつきを抑える
ゲームをプレイしていると、エフェクトなどでフラッシュ効果があるものも少なくありません。瞬間的に強い光を見ると、一瞬視界がチラついて次のモーションへの反応が遅れてしまうこともあるでしょう。
ゲーミング眼鏡は、ゲーム特有のフラッシュなど強い光で起こるチラつきを抑えてくれる機能を持っているものが多いです。
3.広い視野を確保できる
近年、パソコンやスマホなどLED画面を長時間見る人が多いことから、ブルーライトカット眼鏡などが幅広く普及されています。しかし、縁が太かったりレンズが小さかったりすると、ゲームのように画面の端から端まで瞬間的な視認を必要とされるシーンで視野を狭くしてしまうことがあります。
ゲーミング眼鏡は、プレイを邪魔することのないよう、広い視野を確保できるのも特徴のひとつです。
4.ヘッドセットに干渉しにくい
FPSやTPS、MOBAなどのジャンルのタイトルをプレイする場合、より高いパフォーマンスを求めるのであればヘッドセットを利用する事が推奨されます。ヘッドセットを利用して細かな音などを察知できることで、次のアクションへの移行が早くなったり、ボイスチャットなどでチームの仲間と連携したりする効果が期待できます。
しかし、一般的にヘッドセットは眼鏡を使用して装着することを想定していないため、目を保護しようとするとヘッドセットに干渉してしまう可能性も少なくありません。
ゲーミング眼鏡のなかには、ヘッドセットを着用することを前提として干渉しにくくデザインされているものも多いため、快適に利用できます。
5.フィットしやすい
ゲームをプレイしていると、熱中するあまりプレイヤー自身が大きく動くこともあります。そんな時に眼鏡がずれてしまうと、プレイの邪魔になってしまうでしょう。
ゲーミング眼鏡には、大事なシーンでプレイを邪魔することがないようフィット感が求められます。ずれにくく、違和感を与えないよう設計されているものが多いのも、ゲーミング眼鏡の特徴といえるでしょう。
ゲーミング眼鏡と普通の眼鏡の違い

ゲーミング眼鏡と普段使いの眼鏡の違いは、「ゲームをプレイする時に装着していることを想定しているかどうか」です。
ブルーライトのカット率、レンズのカラー、フレームの大きさ、グラスの大きさ、眼鏡本体の重さ、テンプル(つる)のデザインや太さなど、ゲーミング眼鏡は全てにおいて「ゲームをプレイする時」を想定してデザインされています。
もちろん、ゲーミング眼鏡を普段使いすることに特に問題はありませんが、ふつうの眼鏡をゲームプレイ時に使用しようとすると、特有の問題が生じてくる可能性があります。
ゲーミンググラスは度付きもある?

ゲーミング眼鏡は、一般的に販売されているものの場合、度のないものが多くあります。しかし、眼鏡専門店などで購入すればカスタムで度付きのものを購入することもできます。
ゲームプレイ時の目の不調だけでなく、視力を補正する目的でもゲーミング眼鏡を利用したいと考えている場合、眼鏡専門店などで度付きのゲーミング眼鏡をオーダーしましょう。
ゲーミング眼鏡を選ぶ時のポイント

eスポーツの普及によって、眼鏡専門店だけでなくゲーム機器の専門店なども、ゲーミング眼鏡を販売することが増えてきました。あまりにたくさんの種類があるため、なかには「どのゲーミング眼鏡を選べばよいのか分からない」という人もいるでしょう。
ここでは、ゲーミング眼鏡を選ぶ時のポイントを紹介します。
ブルーライトのカット率で選ぶ
ゲーミング眼鏡は、ブルーライトのカット率が記載されている商品も少なくありません。ブルーライトのカット率は高ければ良いという訳でもないため、自分自身のプレイスタイルに合わせて選ぶのがよいでしょう。
ブルーライトのカット率によって眼鏡のレンズにもさまざまな特徴がみられることにも注目してみてください。
カット率が低度 | 眼鏡がない時と見え方はほぼ変わらない |
カット率が中度 | やや暖色っぽい色味に見える |
カット率が高度 | 黄味がかって見える |
闇雲にブルーライトのカット率が高いものを選んでしまうと、実際の画面と視界との色の認識が変わってしまい、正しく状況を把握できなくなる可能性もあります。一方で、カット率の低いものを選ぶと、目の負担を抑えきれなくなるので難しいところです。
また、ブルーライトのカット率はメーカーによって規格が異なるため、どのような規格を採用して表示しているのかにも注意しましょう。JIS規格(日本工業規格)とEN規格(欧州統一規格)は、同じブルーライトカット率でも数値が異なります。
ヘッドセットと合わせてみて選ぶ
ゲーミング眼鏡の多くは、ヘッドセットに干渉しにくいようデザインされています。しかし、使用するヘッドセットによっては装着時の違和感などが発生することもあるでしょう。
日頃からヘッドセットを使用している場合、ゲーミング眼鏡を購入する時にはヘッドセットと合わせて装着してみて、使用感を確認するのがおすすめです。
ネットショップなどで購入する場合は、返品対応してもらえるショップを利用したり、実店舗で購入する際にはヘッドセットを持参して試着してみたりするとよいでしょう。
ゲーミング眼鏡の相場価格は?

ゲーミング眼鏡は、販売しているメーカーや機能によって価格帯が大きく異なります。ある程度の機能を備え、ゲーミング眼鏡としての役割を果たすものを選ぶとしたら、相場価格は1~3万円ほどを想定するとよいでしょう。
ゲームのプレイ時に特化したゲーミング眼鏡は使用用途が限定的であるため、あまり大量生産に向きません。そのため、レンズに度がついていなくても比較的高額になる傾向があります。
ゲーミング眼鏡にこだわらずブルーライトカット眼鏡や視界のチラつきを抑える機能だけを持つ眼鏡を選べば1万円以下のものもあるでしょう。幅広い用途で利用できるものや大量生産されているものを選べば価格は抑えることができます。
しかし、eスポーツに特化しプレイの質を高める目的で使用するのであれば、設備投資と割り切ってゲーミング眼鏡を購入するのがおすすめです。
各メーカーのおすすめゲーミング眼鏡

続いて、各メーカーから販売されているおすすめのゲーミング眼鏡を紹介します。ゲーミング眼鏡選びの参考にしてみてはいかがでしょうか。
GODEYE
KAZU PLANNINGが製造しているGODEYE(ゴッドアイ)は、eスポーツをはじめとしたゲームプレイ時の使用に特化したゲーミング眼鏡です。独自の特許技術によって眼鏡の形状をワンタッチでヘッドセット仕様に変形することができ、ヘッドセット装着時の使用感にストレスが少ないとプロゲーマーからも高い評価を集めています。
クリアレンズながらも高いブルーライトカット効果が付与されているため、視界を妨げず目の健康を守りたいという人にもおすすめです。
GUNNAR
近年eスポーツ産業が盛り上がりを見せるタイに本社を置くPHOENIX ENGINNERINGが製造しているゲーミングブランド・GUNNNAR(ガンナー)。同ブランドが同じくゲーミングデバイスブランドRazerとコラボして製造したGUNNAR Razer Editionは、ライトにゲームをプレイしたい人から本気でeスポーツに没頭したい人まで、幅広い需要に対応できるゲーミング眼鏡シリーズを展開しています。
プレイするジャンルによってRPG、MOBA、FPSなど、それぞれに特化したゲーミング眼鏡が特徴です。グラスはやや黄味がかっていますので、着用感や視え方を確認してから選ぶのがよいでしょう。
Bauhutte
国産のゲーミング眼鏡を選びたいなら、Bauhutte(バウヒュッテ)がおすすめです。物作りの町として有名な大阪府東大阪市に本社を置くビーズ株式会社が運営しているゲーミング家具ブランドBauhutteは、これまでも「ゲーミング着る毛布」などの斬新なアイテムを販売して話題になっていました。
同ブランドでこだわりぬいて開発されたのがゲーミングメガネBGG-01/02です。視界を損ねないほぼクリアなレンズと、紫外線・ブルーライトカット機能を搭載。さらに独自発想のヘッドセット連結モードに変形が可能で、ストレスなくヘッドセットとの併用が可能です。
Jinsや眼鏡市場などではゲーミング眼鏡は購入できる?

眼鏡を購入する場合、さまざまなメーカーのフレームを扱うJinsや眼鏡市場などの量販店で購入するという人もいるでしょう。
公式ホームページを確認したところ、これらの量販店でゲーミング眼鏡を販売しているという情報は得られませんでした。使用用途が限られている分、購入される頻度も少ないので量販店での取り扱いは難しいのでしょう。
しかし、眼鏡市場ではフレームを持ち込めば希望するレンズを入れることができるサービスを提供しているため、度入りのゲーミング眼鏡を使用したい人はフレームのみゲーミングブランドで購入して、度入りレンズのみ眼鏡市場などの量販店で入れてもらうのがおすすめです。
また、眼鏡市場、Jinsの両店でブルーライトカット眼鏡は販売されています。とりあえず、目の負担を抑え、パソコンの利用時などにも使えるものを選びたいなという場合は、これらの量販店で選んでみてもよいでしょう。
ゲーミング眼鏡で目の健康を守ろう
今回はゲーミング眼鏡について紹介してきました。eスポーツを楽しむうえで目の健康を守ることは非常に重要です。健康が損なわれてしまっては、良いパフォーマンスが発揮できなくなるうえ、ゲーム自体を続けることが難しくなってしまうでしょう。
今回紹介した内容を参考に、ぜひご自身の目の健康を守るゲーミング眼鏡の使用を検討してみてください。
AFRAS(アフラス)はゲームについて学べるゲーミングスクールです。eスポーツプレイヤーとして活躍した講師からのマンツーマン指導を受けられるため、「健康的にeスポーツを続けるには何に気を付ければ良いのか?」など、気になったことを気軽に質問できます。個人差が大きいゲーム環境についてもマンツーマンで相談できるため、的確なアドバイスを受けられるでしょう。
ゲームスキルをあげつつ、これからもゲームを楽しみ続けるためのヒントを得たい方は、AFRASをぜひ検討してみてください。