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ヒットストップとは?意味やメリット・デメリットについて分かりやすく解説

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格闘ゲームやFPS、MOBAジャンルなどのゲームをしているなかで「ヒットストップ」という言葉を聞いたことはありませんか?ヒットストップとは、ゲーム用語のひとつで攻撃が当たった時の演出を指す言葉です。

この記事では、ヒットストップがどのような演出なのか分かりやすく解説します。合わせて、ヒットストップが実装されていることで得られるメリットやデメリット、ヒットストップを実装している有名タイトルについて詳しく紹介します。

ヒットストップとは

ヒットストップとは、ゲームのプレイ中に相手プレイヤー(もしくは敵モブキャラクター)に攻撃が命中した際、動きが止まる演出を指します。

格闘ゲームの代表作、ストリートファイターシリーズなどではお馴染みの演出であり、攻撃が的確にヒットした際に、ダメージを受けた側は一瞬動作が止まってしまいます。このわずかなラグには、プレイヤーが感じるゲーム体験の満足度を向上させるほか、次の攻撃に繋ぐコマンド入力時間に充てられることもあります。

ヒットストップのもつ役割は、そのゲームタイトルによって大きく異なるのが特徴です。自分がプレイしているゲームにヒットストップが実装されているのであれば、どのような役割なのかを理解することが上達のヒントになります。

ヒットストップの具体例

ヒットストップはゲームタイトルごとに演出の違いがあります。主に、ゲームジャンルによって大きく分けることができるので、格闘ゲームとFPSゲームそれぞれのヒットストップ演出の具体例を見ていきましょう。

格闘ゲームのヒットストップ

格闘ゲームにおけるヒットストップは、ゲームを楽しむための演出として組み込まれていることが多いでしょう。小ダメージでは発動しない場合が多く、大ダメージを与えたりクリティカルヒットしたりした時に見られ、プレイヤーは「良い攻撃を出せた」とヒットストップによって一目で分かります。

また、数秒のヒットストップの間に、正確に次の攻撃を入力することでコンボ技を発動できるケースもあり、ゲームをより面白くするための演出とも言えます。

FPSのヒットストップ

FPSやMOBAなどの場合、ヒットストップはゲーム展開を円滑に進める目的で実装されているケースも多くみられます。

例えば、FPSでみられるヒットストップでは、相手プレイヤーに攻撃が着弾した場合、攻撃を受けたプレイヤーは一瞬動きが止まり、さらに次の動作も遅れてしまう仕様のものが多く見られます。

つまり、先制攻撃を成功させれば、その後の展開を有利にできるようになっているのです。

これによって、プレイヤーは先制攻撃をしかけるべく積極的に行動する傾向にあり、ゲームの展開が円滑に進められるようになっているのです。

いる?いらない?ヒットストップのメリット・デメリット

続いては、ヒットストップのメリットやデメリットについて解説します。

ヒットストップのメリット

ヒットストップのメリットには以下のものが挙げられます。

ヒット演出が分かりやすい

ヒットストップが実装されていることで、プレイヤーはヒットした事を理解しやすく、プレイ状況を正確に把握できます。

演出効果の定石としてダメージが小さい場合にはヒットストップの時間は短く、ダメージが大きい場合にはヒットストップの時間が長く設定されます。これにより、ヒットストップの長さで体感的にダメージの程度が分かるのも、メリットのひとつと言えるでしょう。

気持ちいい爽快体験ができる

ヒットストップの醍醐味と言えば、クリティカルヒットを体感できる演出です。懇親の一撃が決まった際のヒットストップは、爽快感があり気持ちいいというプレイヤーも少なくありません。

これらのポジティブな感情は「またこのゲームをプレイしたい」と思うために重要なものです。ヒットストップの爽快感の虜になり、知らず知らずのうちにゲームファンになったという人も多いでしょう。

特に、格闘ゲームにおけるヒットストップはプレイヤーに気持ちいい体験を提供するために重視されています。

コンボの入力時間が確保できる

ゲームによっては、ヒットストップの時間を用いてコンボ技の入力が可能なものもあります。

ヒットストップの演出は長いものでも数秒程度です。その短時間の間に、次の攻撃を入力する集中力を求められ、少しでも間違えるとコンボ技は使えないという緊張感も味わえます。

ヒットストップを効果的に活用することで、プレイヤーに緊張感やスリルを提供しているのです。

攻撃を有利に進められる

ヒットストップの際にプレイヤーの動きが停止すると、ゲームにおいて「良い攻撃をすればするほど有利になる」という状況が発生します。

正確で効果的な攻撃を行うことで、勝利に近づくだけでなくその後も自分が有利にゲームを展開できるのです。反対に、自分が攻撃を受けてしまうと不利になってしまう点には、スリルも感じられるでしょう。

先制攻撃した方がゲーム展開を有利に進められるため、状況は停滞しにくく、積極的なゲーム体験がしやすくなります。

ヒットストップのデメリット

ヒットストップのデメリットは主に、攻撃を受けた側に感じられるものが多いです。

小ダメージでもヒットストップがあるタイプのゲームでは、僅かな時間でも行動にラグが発生してしまい、プレイヤーが操作に違和感を持ってしまうものも少なくありません。特に、格闘ゲームではテンポが悪く感じ、入力ミスを誘われてしまう可能性もあります。

また、MOBAなどでDPSを意識する場合、ヒットストップがあることで秒あたりのダメージ値が下がりにくくなる点を懸念する声も聞かれます。

ヒットストップ演出が特徴的な有名タイトル

ヒットストップを実装しているゲームタイトルにはさまざまなものがあります。続いては、ヒットストップ演出が特徴的な有名タイトルを紹介します。

ストリートファイターシリーズ(スト6)

世界でも高い人気を誇る日本発の格闘ゲーム・ストリートファイターシリーズ。格闘ゲームのヒットストップを想像したとき、スト6をイメージする人も多いのではないでしょうか。

ストリートファイターはシリーズごとにヒットストップの時間が異なり、新作が発売されるとファンはまずヒットストップの発生条件や発動時間の調査を始めます。これらのデータによって戦い方が大きく変わるからです。

また、ストリートファイターシリーズにおいては、攻撃を受けてのけぞった場合に起こる「ヒット硬直」やガードした場合に起こる「ガード硬直」などヒットストップに似た演出も数多くあります。この硬直時間によって勝敗が分かれるため、ゲームを面白くするための演出と捉えてもよいでしょう。

ストリートファイターシリーズを極めるのであれば、これらのストップ時間を効率的に活用するスキルが求められます。

apex legends

人気FPSゲームのapex legendsは、シューティングゲームでヒットストップを導入し、成功したゲームタイトルともいえるでしょう。

ヒットストップによりプレイヤーは「当たった感覚」を強く体感でき、もともと爽快要素の強いシューティングゲームにおいて、さらに高い臨場感や爽快感を得られるようになりました。

また、apex legendsにおいては近距離対戦に適したヒットストップが的確に計算されており、先制攻撃されると不利なものの、後攻でも十分に反撃が可能です。この絶妙な設定によって、ゲームがより面白く演出され、ファンを虜にしているのです。

武器によってもヒットストップの発動の有無や発動時間が異なり、戦略性をもって武器を選べるようになっているのも魅力と言えるでしょう。

モンスターハンター(モンハン)

モンスターハンター通称モンハンは、カプコンの超人気シリーズです。対人型のゲームではないため、ヒットストップが長めに設定されており、攻撃時の爽快感を味わえるのが魅力と言えるでしょう。

モンハンシリーズの面白いところは、プレイヤー側にもヒットストップが発動する点です。敵モンスターから攻撃を受けるとヒットストップが発動してしまいます。しかも、プレイヤー側にのみヒットストップが発動し、モンスターは自由に動いているため、プレイの難易度が大きく上がります。

モンハンにおけるヒットストップに関しては賛否が分かれますが、プレイヤーに対して難易度の高いヒットストップが実装されているからこそ、ゲームが簡単に進まず、熱中するという面もあるでしょう。

原神

原神(げんしん)は人気ソーシャルゲームで、スマホからもプレイできる本格オープンワールドRPGとして多くのユーザーに支持されています。

原神では、近接武器によるヒットストップ効果が実装されており、攻撃速度や敵キャラクターによってヒットストップの効果時間が異なるのが特徴です。また、ヒットストップ中は元素爆発タイマーが止まり、強化時間が延長されるのもゲームを面白くする要素となっています。

バフ時間を正しく把握するためにもヒットストップの影響は十分に研究する必要があり、コンボを出すために重要です。

モンスターストライク(モンスト)

スマホ・タブレット向けゲームとして人気のモンスターストライク(通称・モンスト)では、ヒットストップは必殺技を出すための演出として使われています。

ヒットストップしたタイミングに合わせてマッチショットを繰り出すことで、大ダメージ技を繰り出すことができるのです。モンスト特有のヒットストップ発動条件があり、ヒットストップを発動させるスキルやタイミングの見極めがゲームをより複雑に面白くしています。

大乱闘スマッシュブラザーズ(スマブラ)

任天堂のさまざまなキャラが登場することで人気の格闘ゲーム・大乱闘スマッシュブラザーズ(通称・スマブラ)でも、ダメージをヒットストップで表現しています。

複数人でプレイすることを想定しているため、格闘ゲームにしてはヒットストップの設定時間が短い傾向にあります。これは、ヒットストップ中に第三者による攻撃を受けるのを避けることが目的だと思われます。

しかし、ヒットストップが起こることには変わりないため、上手く連携すればヒットストップを活用したラッシュ攻撃も可能です。これこそ、複数人でプレイするスマブラの魅力とも言えるでしょう。

スマブラの上級テクニック「ヒットストップずらし」とは

大乱闘スマッシュブラザーズでは、ヒットストップ中にスティックをはじくことで、停止する位置をわずかにずらすことができる「ヒットストップずらし」という技があります。

わずかな移動ですが、ヒットストップ位置をずらすことで、停止中のコンボ発動から逃れることもできるでしょう。ループするタイプの技からいち早く抜け出すための技として、スマブラファンから支持されています。

とはいえ、シリーズによって移動できる距離には差があり、なかにはほとんど回避要素がないと言われるシリーズもありました。主に、上級者向けのテクニックですが、タイミングさえ合えば初心者でも実践可能なので試してみてはいかがでしょうか。

ヒットストップを効果的に活用しよう

今回は、ダメージ演出の一種・ヒットストップについて紹介しました。何気なく行われている演出ですが、その演出によって繋がるプレイを研究すれば、よりゲームを楽しめるようになるでしょう。

ヒットストップを「ただ止まっているだけ」と見ているのは、もったいないです。ぜひ、ヒットストップの活用方法を研究して、ゲームのスキルアップを目指してみてください。

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