こんにちは、AFRAS渋谷校です!
ゲームが好きで毎日のようにプレイしていると、「ゲームをやりすぎて依存症にならないかな?」と心配になることもあるでしょう。
特にeスポーツでは、上達するために繰り返し練習したり、長時間ゲームに触れたりすることがあります。そのため、本人だけでなく保護者の方からすると、
「eスポーツを始めるとゲーム時間が増えそう」
「ゲームを長時間するプロゲーマーは依存症にならないの?」
「子どもがゲームばかりしているけど大丈夫?」
など、不安を感じることもあるかもしれません。
しかし、単純に「ゲームを長時間プレイする=ゲーム依存」というわけではありません。
ゲーム障害を考えるうえで重要なのはプレイ時間だけではなく、ゲームを自分でコントロールできているか、学校や仕事、睡眠、人間関係などの日常生活に問題が生じていないかという点です。
また、プロゲーマーは長時間ゲームをすることがあっても、競技として取り組むために練習時間や休憩、睡眠、食事、体調などを管理している場合があります。
この記事では、eスポーツとゲーム依存の関係、ゲーム障害の特徴、ゲーム好きと依存の違い、eスポーツに取り組む際に意識したい予防方法について詳しく解説します。
子どものゲーム時間が気になっている保護者の方や、これから本格的にeスポーツを始めたい人はぜひ参考にしてみてください。
そもそも「ゲーム障害」とは?

「ゲーム依存症」という言葉を聞いたことがある人は多いと思いますが、医療の分野では「Gaming disorder(ゲーム障害)」という名称が使われています。
世界保健機関(WHO)は、国際疾病分類「ICD-11」にゲーム障害を収載しています。
ゲーム障害では、ゲームをすること自体が問題なのではなく、ゲームをする行動をコントロールできなくなり、ほかの日常生活よりもゲームを優先し、問題が起きているにもかかわらずゲームを続けてしまう状態などが特徴とされています。
さらに、その行動によって本人の生活や学業、仕事、家族関係などに重大な支障が生じていることも診断上重要になります。
そのため、
「休日に何時間もゲームをした」
「新作ゲームにハマって最近よく遊んでいる」
というだけで、すぐにゲーム障害と判断されるわけではありません。
参考:世界保健機関(WHO)「Gaming disorder」
ゲーム好きとゲーム障害は何が違う?
ゲームが大好きで毎日プレイしている人を見ると、「ゲーム依存なのでは?」と思ってしまうかもしれません。
しかし、ゲームへの熱中とゲーム障害は区別して考える必要があります。
例えばゲームが大好きでも、
・学校や仕事にはきちんと行っている
・必要な睡眠時間を確保している
・食事や入浴などの日常生活を送れている
・家族や友人との関係を維持できている
・必要なときにはゲームを中断できる
という状態であれば、ゲームを頻繁にしているという理由だけでゲーム障害とはいえません。
反対に注意したいのは、「やめなければいけない」と本人が分かっているにもかかわらずやめられなくなっている状態です。
例えば、翌朝早く起きなければならないのに毎晩ゲームをやめられず睡眠不足になる、学校や仕事へ行かずゲームをする、家族との約束を何度も破ってしまうなど、ゲームによって生活上の問題が継続している場合には注意が必要です。
重要なのは、単純なプレイ時間ではなくゲームとの付き合い方や生活への影響を見ることです。
ゲーム障害で見られる主な特徴

WHOのICD-11では、ゲーム障害について大きく3つの特徴が示されています。
ゲームをする時間や頻度をコントロールできない
「あと1試合だけ」と思っていたのに何時間も続けてしまうなど、自分の意思でゲームを始める時間や終了する時間、頻度などを管理することが難しくなる状態です。
もちろん、たまに予定より長くゲームをしてしまうことは誰にでもあります。
問題となるのは、それが繰り返され、自分ではコントロールすることが難しくなっている場合です。
日常生活よりゲームを優先するようになる
ゲームの優先順位が高くなり、本来必要な活動よりもゲームを優先するようになることがあります。
例えば、
「宿題をしなければならないけれどゲームをする」
「睡眠時間を削ってゲームをする」
「友達との約束よりゲームを優先する」
といった行動が続くケースです。
ゲーム以外の活動が徐々に減っていくことも、変化に気付くためのポイントになります。
問題が起きてもゲームを続けてしまう
睡眠不足になった、成績が下がった、仕事へ遅刻した、家族と頻繁に喧嘩するようになったなど、ゲームによって問題が生じているにもかかわらずプレイを続けてしまう状態です。
本人自身が「ゲームを減らしたほうがいい」と理解していても、自分だけでは変えられないこともあります。
こうした状態によって日常生活へ大きな支障が生じている場合には、単なる「ゲームのやりすぎ」として片付けずに考える必要があります。
何時間ゲームをしたらゲーム依存になる?

「1日○時間以上ゲームをしたら依存症」という明確な基準があると思っている人もいるかもしれません。
しかし、プレイ時間だけでゲーム障害かどうかを判断することはできません。
例えば休日に5時間ゲームをした人でも、その後は問題なく生活していて、自分の意思でゲームをやめられるのであれば、それだけを理由にゲーム障害とは判断できません。
一方、プレイ時間自体はそれほど長くなくても、ゲームができないと強いストレスを感じたり、学校や仕事などに影響が出たりしている場合には注意が必要です。
ゲーム時間は分かりやすい目安のひとつではありますが、
「何時間やったか」
だけを見るのではなく、
「ゲームによって生活がどう変化しているか」
を見ることが大切です。
eスポーツをするとゲーム依存になりやすい?
eスポーツはゲームを使った競技なので、練習するためには当然ゲームをプレイします。
そのため、「eスポーツを始めるとゲーム依存になりやすいのでは?」と考える人もいるでしょう。
しかし、eスポーツをしていること自体がゲーム障害を意味するわけではありません。
むしろ競技として本格的に取り組む場合には、ただ長時間ゲームをするのではなく、目的を設定して練習することが重要になります。
例えばFPSであれば、
「今日はエイム練習を30分する」
「前回の試合で失敗した場面を確認する」
「特定のマップの立ち回りを練習する」
など、目的を決めて取り組むことができます。
何となくゲームを起動して何時間も遊び続けるのではなく、「何のために練習するのか」を意識することが、競技としてゲームへ取り組むうえでは大切です。
プロゲーマーは長時間ゲームをしても依存症にならない?
プロゲーマーは一般のプレイヤーよりもゲームに触れる時間が長くなることがあります。
だからといって、「プロゲーマーだからゲーム障害にならない」というわけではありません。
職業としてゲームをしている人であっても、ゲームとの付き合い方や生活管理が崩れれば問題が生じる可能性はあります。
一方で、プロとして高いパフォーマンスを維持するためには、ゲームだけを続けていればよいわけでもありません。
睡眠不足や疲労が蓄積した状態では集中力が落ち、判断や操作に影響する可能性があります。
大会で結果を残すためには、ゲームの練習だけでなく休憩・睡眠・食事・運動などを含めてコンディションを整えることも重要になります。
ここに、「ただゲームを長時間すること」と「競技としてeスポーツへ取り組むこと」の大きな違いがあります。
「長時間プレイ=上達」ではない
ゲームを上手くなりたいと思ったとき、とにかくプレイ時間を増やそうとする人もいます。
しかし、長時間ゲームをすれば必ず上達するとは限りません。
疲れた状態で何時間もランクマッチを続けても、集中力が低下して同じミスを繰り返してしまうことがあります。
それよりも、
「今日はこの動きを改善する」
「試合後に一度リプレイを確認する」
「苦手な操作だけ集中して練習する」
など、練習内容を明確にするほうが効率的な場合があります。
スポーツで同じフォームを何時間も繰り返せば必ず上手くなるわけではないのと同じように、eスポーツでも練習の量だけでなく質を考えることが大切です。
eスポーツとゲーム依存を分ける「目的」の違い
eスポーツとゲーム依存について考えるときに重要なのが、「自分で目的を持ってゲームをしているか」という点です。
eスポーツでは、
「ランクを上げたい」
「大会に出場したい」
「この技術を身につけたい」
「チームで勝てるようになりたい」
など、具体的な目標を設定して練習できます。
そして目標を達成するために、練習内容を考え、振り返り、改善していきます。
一方、目的がないままゲームを起動し、「なんとなくやめられないから続ける」という状態になっている場合には、一度ゲームとの付き合い方を見直してみることも大切です。
ただし、「目的を持っている人なら絶対にゲーム障害にならない」という意味ではありません。
競技として取り組んでいても生活に大きな支障が出ている場合には注意が必要です。
ゲーム依存を予防するために学びたい3つのポイント

ゲームを完全に禁止しなくても、付き合い方を工夫することで生活とのバランスを取りやすくなります。
ここからは、eスポーツに本格的に取り組む人にも意識してほしい3つのポイントを紹介します。
1.プレイする「時間」ではなく「内容」を決める
ゲームを始める前に、その日の練習内容を決めておきましょう。
例えば、
「エイム練習30分+ランク3試合」
「リプレイを1試合確認してから対戦する」
「今日は苦手なキャラクターの対策を練習する」
などです。
終了条件をあらかじめ決めておけば、目的なく延々とゲームを続けることを防ぎやすくなります。
子どもの場合も、「ゲームは絶対1時間」と保護者だけで決めるのではなく、
「今日は何を練習するの?」
「何試合やったら終わる?」
と本人と相談して決める方法があります。
時間管理と目標設定をセットにすることで、ゲームを「ただ消費する時間」ではなく、考えながら取り組む活動に変えていくことができます。
2.ゲーム以外の生活を崩さない
eスポーツを本格的に続けるのであれば、ゲーム以外の時間も大切にしましょう。
特に意識したいのが、
・睡眠
・食事
・学校や仕事
・運動
・家族や友人との時間
・入浴などの日常生活
です。
「ゲームが上手くなりたいから睡眠時間を削る」という方法では、一時的に練習時間を増やせても、長期的にはコンディションを崩す可能性があります。
まず生活に必要な時間を確保し、そのうえでゲームをする時間を考える習慣を身につけることが重要です。
ゲームの予定を中心に一日の生活を組むのではなく、生活のなかにゲームを組み込むという考え方を持ちましょう。
3.自分だけで管理できない場合は周囲に頼る
自分で時間を決めても、ゲームが楽しいと「もう1試合だけ」と続けたくなることがあります。
特に子どもの場合は、自分だけでプレイ時間や生活を管理することが難しい場合もあるでしょう。
その場合は、保護者や家族など周囲の人とルールを共有する方法があります。
例えば、
「23時になったら終了する」
「宿題が終わってからゲームをする」
「1時間ごとに一度休憩する」
「食事中はゲームをしない」
など、分かりやすいルールを決めておくと管理しやすくなります。
重要なのは、保護者が一方的にゲームを禁止するのではなく、なぜそのルールが必要なのかを本人と話し合うことです。
子どものゲーム依存を防ぐために保護者ができること

子どもが毎日ゲームをしていると、保護者として不安になることもあるでしょう。
だからといって、突然ゲーム機を取り上げたり、全面的に禁止したりすると、子どもが強く反発する場合があります。
まずは子どもが、
「何のゲームをしているのか」
「誰と遊んでいるのか」
「何を目標にしているのか」
「ゲームのどこが楽しいのか」
を知るところから始めてみましょう。
ゲームを知らない状態で「ゲームばかりしてはいけない」と伝えるよりも、子どもが夢中になっている理由を理解したうえでルールを話し合うほうが、本人も納得しやすくなります。
ゲーム時間のルールは親子で決める
家庭でゲームのルールを作る場合は、保護者だけで決めるのではなく、できるだけ子ども本人も参加させましょう。
例えば、
「宿題と夕食が終わったらゲームOK」
「平日は○時まで」
「休日は長めに遊べる代わりに途中で休憩する」
など、家庭の生活スタイルに合わせて考えます。
子ども自身に「何時なら終われそう?」と考えてもらうのも方法のひとつです。
自分で決めたルールであれば、保護者から一方的に決められたルールよりも納得して守りやすくなる可能性があります。
ペアレンタルコントロールを活用する
ゲーム機やスマートフォンなどには、保護者が利用時間や一部機能を管理できるペアレンタルコントロールが用意されています。
子どもがまだ自分で時間を管理することが難しい場合には、こうした機能を補助的に利用する方法もあります。
ただし、「設定したから安心」と考えるのではなく、本人とのコミュニケーションも続けることが重要です。
年齢や成長に合わせて、少しずつ本人が自分で管理できるようにしていくとよいでしょう。
ゲームを「ご褒美だけ」にしすぎない
「勉強したらゲームをしていい」というルールは分かりやすい一方、ゲームだけを特別なご褒美として扱い続けることにも注意が必要です。
ゲームが唯一の楽しみになってしまうと、それ以外の活動への興味が薄れてしまうことがあります。
スポーツや外出、家族との時間、友人との遊びなど、ゲーム以外にも楽しめるものがある環境を作っておくことが大切です。
ゲームを悪いものとして排除するのでも、ゲームだけを特別扱いするのでもなく、数ある趣味のひとつとして付き合うことを意識してみましょう。
eスポーツスクールがゲームとの付き合い方を考えるきっかけになることも
家庭で自由にゲームをしていると、「今日は何を練習するのか」を意識する機会はあまりないかもしれません。
一方、eスポーツを習い事として学ぶ場合には、講師からアドバイスを受けたり、自分の課題を確認したりしながらゲームへ取り組むことができます。
例えば、
「エイムを改善する」
「立ち回りを覚える」
「前回できなかったことを練習する」
といったように、目的を設定してプレイできます。
ゲームを禁止するのではなく、好きなゲームだからこそ正しい練習方法や付き合い方を学ぶという考え方もあります。
特に「長時間プレイしているのに上達しない」という場合には、単純にゲーム時間を増やすよりも、練習方法そのものを見直すことが大切です。
ゲーム障害が疑われる場合は専門機関への相談も検討する
家庭でルールを作ることはゲームとの付き合い方を整える方法のひとつですが、すでに日常生活へ大きな支障が出ている場合には、家庭内のルールだけで解決しようとしないことも大切です。
例えば、
ゲームをやめようとしても本人がコントロールできない状態が続いている、学校や仕事へ行けなくなっている、睡眠や食事などの生活が大きく崩れている、家族関係などにも深刻な影響が出ているといった場合には、医療機関や地域の相談窓口などへ相談することも検討しましょう。
ゲーム障害はWHOのICD-11にも位置付けられており、単なる「本人の意志の弱さ」として考えるものではありません。
参考:厚生労働省「依存症対策」
eスポーツとゲーム依存に関するよくある質問

Q. 毎日ゲームをしていたらゲーム依存ですか?
毎日ゲームをしているという事実だけでは、ゲーム障害とは判断できません。
ゲームを自分でコントロールできているか、学校・仕事・睡眠・人間関係などに重大な支障が生じていないかなど、生活全体を見る必要があります。
Q. 1日何時間までなら安全ですか?
「○時間以内なら絶対にゲーム障害にならない」という基準はありません。
年齢や生活環境によっても適切なゲーム時間は異なるため、プレイ時間だけでなく、睡眠や学業、運動などとのバランスを確認しましょう。
Q. プロゲーマーはゲーム依存にならないのですか?
プロゲーマーであってもゲーム障害になる可能性がゼロになるわけではありません。
ただし競技として高いパフォーマンスを発揮するためには、練習内容だけでなく睡眠や休憩などを管理することも重要です。
「プロだから何時間ゲームをしても問題ない」ということではありません。
Q. eスポーツを習い事にすればゲーム依存を防げますか?
eスポーツスクールへ通うだけでゲーム障害を防げるとは限りません。
一方、目的を設定して練習したり、決められた時間のなかで講師から指導を受けたりすることは、ゲームとの付き合い方を考えるきっかけになります。
家庭でのルールや生活習慣と組み合わせながら取り組むことが大切です。
Q. ゲームを完全に禁止したほうがいいですか?
ゲームをしているという理由だけで、一律に禁止する必要があるとは限りません。
まずは現在のプレイ時間や生活への影響を確認し、必要に応じて本人とルールを話し合うことが大切です。
すでに本人だけではゲームをコントロールできず、日常生活へ深刻な影響が出ている場合には、家庭だけで対応せず専門機関への相談も検討しましょう。
まとめ
eスポーツとゲーム依存は、どちらもゲームをプレイするという点では共通していますが、「長時間ゲームをする=ゲーム障害」という単純な関係ではありません。
ゲーム障害を考えるうえでは、ゲーム時間だけでなく、自分でプレイをコントロールできているか、ゲームをほかの活動より過度に優先していないか、問題が起きても続けていないか、日常生活へ重大な支障が生じていないかなどを見ることが重要です。
eスポーツに本格的に取り組む場合も、ただプレイ時間を増やすのではなく、目標を設定して効率よく練習し、休憩・睡眠・食事・学校や仕事などとのバランスを取ることが大切です。
特に子どもの場合は、保護者が一方的にゲームを禁止するのではなく、本人が何を楽しみ、何を目標としているのかを理解したうえで、一緒にルールを考えていきましょう。
ゲームは付き合い方によって、単なる娯楽だけでなく、目標に向かって考えたり、練習したり、仲間と協力したりする経験にもつながります。
「ゲームをしないこと」を目標にするのではなく、「ゲームと上手に付き合えること」を目指すことが大切です。
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