LOLをある程度遊んでいるとランクマッチが解放され、腕試しができます。ここで注意点として、LOLのランクマッチとノーマルは少々ルールが異なります。本稿ではランクマッチに行く前に最低限知っておきたいノーマルとのルールの違いを紹介していきます。
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LOLランクマッチのルール
LOLのノーマルマッチでは自分のレーンや使うチャンピオンを決めてからinQします。このため、たまたま集まった5人が全員APチャンピオンであったり、対面にカウンターチャンピオンが来たりもするでしょう。このゲームは構成が試合に大きな影響を与えるため、運悪く、試合開始前にほぼ勝負が決まってしまう(運ゲーになる)こともあり得ます。
対して、ランクでは味方や対戦相手が決まってからチャンピオンをピックしていきます。これがランクとノーマルの最大の違いです。つまり、相手や味方の構成を見ながら、使うチャンピオンを決めることができます。運ゲーではなく、より実力を反映した試合ができるということです。
また、相手が先にピックしたチャンピオンはこちらが選択することはできません。ノーマルでは全く同じチャンピオンが対面に来ることがあり得ますが、ランクでこれは起こり得ない、ということです。
そして、他ゲームではあまり見ない要素としてピック前の「バン」があります。これは相手も味方も使えないよう、特定のチャンピオンを使用禁止とするシステムです。これによって、現環境メタのチャンピオンや、自分が使いたいチャンピオンのカウンターチャンピオンをゲームから排除することができます。
以下ではもう少し詳しくランクの試合開始までの流れを紹介します。
具体的なバンピックの流れ
まず、ランクにinQする際には、自分が行きたいレーンを2つ選択します。ほとんどの場合はこの希望が聞き入れられ、選んだうちのどちらかのロールに割り振られますが、稀に希望が通らないこともあります。日本サーバーはジャングルとサポートの人口が少ないので、このどちらかを希望レーンに入れておけば、希望が通らないことはほぼないでしょう。
InQすると数分でマッチし、バンピックが始まります。

最初に、自分がピックしたいチャンピオンを味方に見せて、味方からバンされないようにします。これは必須ではないので別に見せなくてもいいです。
また、このタイミングでピック順の交換が可能です。ADCは早いピック順、TOPは遅いピック順の方がチーム全体が有利になりやすいですが、細かいことが分からず、特に自分にやりたいことがない場合、味方から提案された交換には応じてあげましょう。
続いてバンです。各プレイヤーが1体ずつバンするチャンピオンを選んでいきます。味方が使いたいと言っているチャンピオンはバンしないように注意しましょう。
この次にやっとピックです。ファーストピックはブルーサイドで、その後は各サイドが交互に2人ずつピックし、ラストピックはレッドサイドになります。ファーストピックは現環境メタのチャンピオンを敵より先にピックできるという利点がありますが、ラストピックは敵と味方全てのチャンピオンが出揃ってからピックができます。
ピックが終わればルーンやサモナースペルの設定をします。ノーマルと違い、ランクではルーン、サモスペも事前に選択していないので、忘れないように設定しましょう。
これが終わると、試合に移ります。ここから先のルールはノーマルと全く同じなので特に注意すべきことはありません。後は全力で勝つだけです。
チーム構成とキャラ相性
以上のことから、自分が使いたいチャンピオンがバンされる可能性を考慮し、最低でも2体のチャンピオンが使える必要があります。TOPとMIDであれば同じチャンピオンで2レーンをカバーできるかもしれませんが、そうでない場合は各レーンにつき最低2体、計4体のチャンピオンが使えることが望ましいでしょう。
また、LOLはバンピックによって考えるべきことが増え、ノーマルよりも戦略性が増します。
まず、カウンターチャンピオンを当てる、という考え方が出てきます。TOPでは、オラフvsモルデカイザーや、マルファイトvsトリンダメアが有名ですが、特定のマッチアップは余程の実力差がない限り覆せない相性があり、ピック時点で勝敗が大きく傾いてしまいます。チャンピオン同士の相性を知っていたり、複数のチャンピオンを使えたりするとバンピック時点での選択肢が増え、ゲームを有利に運ぶことが可能です。
バンピックでは敵との相性だけでなく、味方との相性も考える必要があります。一般的に、チームが全員がAD、もしくはAPチャンピオンであると、対面するチームは防御アイテムで容易に対策できるため、戦略上よろしくありません。こうした状況を避けるためにはピック順が遅い人がAD、APチャンピオンを使い分け、チームの欠点を補うようなピックをする必要があります。
この他にも、相手に突っ込む構成にするのか、遠距離からチクチク攻撃する構成にするのか、集団戦を強くするのか、序盤に有利を築くのか、チームの方針によって求められるピックは変わってきます。こうした戦略をここで語りつくすことはできないので、LOLを続ける中で少しずつ覚えて、できることを増やしていきましょう。
ランクシステムとシーズン
ランクは振り分け戦から始まります。10戦やると実力に応じたランクが付けられ、以降は勝利、または敗北するごとにリーグポイント(LP)が上下し、ランクが変動します。
LOLは毎年3回のシーズンが設定され、各シーズン毎にランクがリセットされます。各シーズンの開始時期は最初が1月、次が5月、最後が9月です。
LOLのランクは下から順に、アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、エメラルド、ダイヤ、マスター、グランドマスター、チャレンジャーとなっています。
LoLランクマッチのDuoの制限は?
LoLのランクマッチではデュオを組んでプレイすることができます。LoLのランクマッチのDuo制限は以下の通りです。
自分のランク | 組めるランク |
---|---|
アイアン | アイアン、ブロンズ、シルバー |
ブロンズ | アイアン、ブロンズ、シルバー |
シルバー | アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド |
ゴールド | シルバー、ゴールド、プラチナ |
プラチナ | ゴールド、プラチナ、エメラルド |
エメラルド | プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド(+2ディビジョン分まで) |
ダイヤⅣ~Ⅱ | エメラルド(-22ディビジョンまで)、ダイヤモンド(+2ディビジョン分まで) |
ダイヤモンドⅠ | ダイヤモンドⅢ~Ⅰ、マスター |
マスター | ダイヤモンドⅠ、マスター |
グランドマスター/チャレンジャー | ソロのみ |
アイアンはシルバーまでの人とデュオでプレイができます。ブロンズからエメラルドまではティアの差が1つ分までデュオでプレイができます。
ダイヤ以降は2ディビジョン分までしか組むことができなくなるのです。また、LoLの最高峰であるグランドマスターやチャレンジャーはソロでのプレイしかできず、デュオを組むことはできません。
フレックスのランク制限
LoLにはフレックスという仲間と一緒にプレイをしやすいモードもあります。このフレックスのランク制限を解説していきます。
パーティの最高ランク | 組めるランク |
---|---|
ダイヤモンド | アイアン、ブロンズ、シルバー、ゴールド、プラチナ、エメラルド、ダイヤモンド |
マスター、グランドマスター、チャレンジャー | エメラルド、ダイヤモンド、マスター、グランドマスター、チャレンジャー |
フレックスはソロ/デュオよりもランクのパーティー制限が緩いです。ダイヤモンド以下の人のみで組む場合には制限がありません。
パーティーにいる人の最高ランクがマスター以上の場合は、エメラルド以上の人でしかパーティーを組むことができなくなります。
また、フレックスは1人、2人、3人、5人でのプレイは可能ですが、4人でのプレイはできません。
【初心者向け】LoLの基本的なルール

初心者向けのLoLの基本的なルールを解説していきます。一番基本的なルールを解説していくので、LoLのルールを知らない人は、ぜひ参考にしてみてください。
また、LoLがどのようなゲームなのかを以下の記事で解説しています。LoLを知らない人は、先に以下の記事を読んでみてください。
LOL(リーグオブレジェンドンド)とはどんなゲーム?魅力を徹底解説!
敵の本拠地を破壊すると勝利
LoLの基本的なルールは、敵の本拠地を破壊すると勝利するというものです。2つのチームで競い合い、お互いの本拠地の中央にあるネクサスを破壊するのが目的です。ネクサスを破壊するのを目的して、プレイをしていきます。
ネクサスからはミニオンと呼ばれる兵士が出撃します。また、ネクサスの後方には出撃拠点があり、ここでは体力とマナが素早く回復します。この出撃拠点ではショップを利用して、チャンピオンを強化できます。
160体以上のチャンピオンから5体のチーム
LoLには現在160体以上のチャンピオンがいます。160体の中から5体の強力なチャンピオンで構成されたチームで戦います。選んだチャンピオン事に担当する場所がきまっています。基本的にはトップレーンに1人、ミッドレーンに1人、ボットレーンに2人、ジャングルに1人という配置です。
以下の記事でLoLのキャラクターを紹介しているので、あわせてご覧ください。
LOLのかわいいキャラクターを紹介!カッコいいキャラクターや他のキャラクターは?【リーグオブレジェンド】
防御設備を破壊しながら進む
マップ上には、タワーとインヒビターという防衛設備が配置されています。勝利条件である、ネクサスの破壊をするためには、いずれかのレーン(3つの道のこと)の防衛設備をすべて破壊する必要があります。本拠地のネクサスは2つのタワーで守られています。
チャンピオンを強化して戦う
LoLではすべてのチャンピオンがレベル1からスタートします。経験値を獲得すると、最大でレベル18まで成長していきます。レベルが上がることでステータスが向上し、スキルが使えるようになります。レベル2で2つのスキル、レベル3で3つのスキルが利用できるようになるのです。また、レベル6では強力なアルティメットスキルが使用できるようになります。
また、お金を稼いでアイテムを購入することで、チャンピオンを強化できます。ミニオンやモンスターを倒すことでなどでお金を獲得できます。本拠地でアイテムを購入することで、チャンピオンをつよくしていきましょう。
視界のシステム
LoLには視界のシステムがあります。LoLのようなMOBAによくあるシステムで、チャンピオンから一定の距離までしか見ることができません。味方のチャンピオンの視界を見ることができます。また、LoLではミニオンやタワーが持つ視界は全て共有されるのです。
LoLのランクのチャレンジャーはどれくらい凄い?

LoLのランクのチャレンジャーがどれくらい凄いのかを解説していきます。
- 上位0.018%の高み
- サーバーによって難易度が違う
上位0.018%の高み
LoLのランクのチャレンジャーは上位0.018%(現段階の分布を参考)と全プレイヤーの中でもトップ中のトップです。APEXの最高ランクのプレデターが0.1%程度、VALORANTの最高ランクのレディアントが0.035%程度なため、単純に比較をすると、APEXやVALORANTよりも難易度が高いです。また、LoLはゲームの特性上、同じレベルの相手と戦ってランクを上げる必要があります。そのため、最高ランクのチャレンジャーにはどれだけ時間をかけてもいけない人が対多数で、行くためには才能と並々ならぬ努力が必要です。
また、LoLのランクのチャレンジャーになるためには、LoLのプロに勝ち抜いていかなければいけません。LoLを職業としている人と対戦をして勝たないと到達できないランクで、全ゲームのランクシステムの中でも群を抜いてチャレンジャーになるのは難しいと言えます。
サーバーによって難易度が違う
LoLのランクやマッチメイキングはサーバーごとに管理されているため、サーバーによって難易度が違います。簡単な例を出すと、日本サーバーで最高ランクに到達できた人でも、中国や韓国といった世界最高レベルのサーバーでは、最高ランクに到達するのが難しいくらいです。そのため、どのサーバーでチャレンジャーに到達できたのかで、難易度が大きく変わります。もちろん、日本サーバーでチャレンジャーになるにはすごいことです。しかし、それ以上に中国や韓国のサーバーでチャレンジャーになるのはすごいことになります。
2025年最新版|LoLランク分布の全体像【日本&世界比較】

以下は、2025年5月時点での世界全体におけるランク分布の割合です:
- アイアン:8.1%
- ブロンズ:18%
- シルバー:17%
- ゴールド:19%
- プラチナ:18%
- エメラルド:13%
- ダイヤモンド:4%
- マスター:0.64%
- グランドマスター:0.051%
- チャレンジャー:0.021%
参考:Wecoach・League of Legends Rank Distribution and Ranked System Explained
このデータから、プラチナ以上のプレイヤーは全体の約35%であり、チャレンジャーは全体のわずか0.021%と、非常に限られた存在であることがわかります。
日本サーバーのランク分布
日本サーバーにおけるランク分布は、世界全体と比較して若干の差異があります。特に、チャレンジャーの割合が0.068%と、世界平均よりも高くなっています。これは、日本サーバーのプレイヤー人口や競技環境の特性によるものと考えられます。
過去シーズンとの比較(推移)
過去のシーズンと比較すると、以下のような傾向が見られます:
- エメラルドティアの導入
2023年に導入されたエメラルドティアにより、プラチナとダイヤモンドの間のプレイヤー層が明確になりました。これにより、ランク分布がより均等になり、プレイヤーのモチベーション向上に寄与しています。 - 上位ランクの競争激化
マスター以上のランクにおいて、プレイヤー数は依然として少数であり、競争が非常に激しい状態が続いています。
LoLでランクを上げるためのポイントとおすすめ行動

LoLでランクを上げるには、単に試合数をこなすだけでは限界があります。効率的なランクアップを目指すなら、勝率が高いロールの選択や自分に合ったプレイスタイルの確立、情報の活用が不可欠です。ここでは、特に初心者〜中級者が意識したい具体的なポイントを3つに分けて紹介します。
勝率の高いロール・チャンピオンを選ぶ
LoLの勝率データを見れば一目瞭然ですが、ジャングルやサポートといったロールはソロQでも勝率が安定しやすい傾向にあります。これは、ゲーム展開に影響を与えやすいポジションであるためです。
また、毎パッチで“勝ちやすいチャンピオン”は変動します。例えば、2025年5月時点ではジャングルの「ウディア」やサポートの「スレッシュ」などが高勝率を維持しています。メタを意識したピックができるかどうかが、ランク戦の勝敗を分けるカギになります。
ソロQでの立ち回り方・練習方法を見直す
ランクを安定して上げていくためには、勝ちやすい時間帯のプレイや無駄な連戦を避ける習慣も重要です。また、リプレイの見直しをすることで、自分のミス傾向や判断の癖を客観的に分析できます。
おすすめの練習法は以下のとおり:
- ミニオン処理(CS)だけに集中したカスタム練習
- 序盤3分間の最強ルートを反復練習
- 1ロールに絞って使い込むことで反応精度を向上
短時間でも“意図的に練習する時間”を設けるだけで、プレイの安定感が劇的に向上します。
配信者やプロのプレイを参考にする
上位プレイヤーの知識や戦術は、あなたのランクアップにも直結します。YouTubeやTwitchでランカーの配信を見ることで、最新の動き方や細かい判断基準を吸収できます。
特に以下のような点に注目しましょう:
- 試合中のカメラワークとマップ確認頻度
- レーン戦のダメージトレードのタイミング
- 集団戦に入る前の位置取りやスキル温存の判断
初心者のうちは「何を真似すればいいか分からない」かもしれませんが、最初はロール別に1人のプロを徹底的に真似することが近道です。
LOLランク分布に関するよくある質問【FAQ】

LoLのランク分布を見ていると、「どうやってこの割合が決まってるの?」「他国と比べて日本のレベルは?」といった疑問が浮かぶ方も多いはずです。このセクションでは、特にプレイヤーから寄せられることの多い質問を5つ厳選してわかりやすく解説します。
Q:ランク分布はどうやって決まっているの?
ランク分布は、プレイヤー全体のMMR(マッチメイキングレート)による相対評価で決まります。全体の平均MMRを基準にして、どれくらいの実力かが数値化され、シーズンごとの結果に応じて自動的にランク帯が形成されます。
そのため、ランクごとの人口は必ずしも均等ではなく、ある程度の「山」が形成される構造です(例:ゴールド帯が最も多いなど)。
Q:日本サーバーと海外サーバー、どっちがレベル高い?
よく議論になるトピックですが、平均的なプレイヤースキルでは韓国・EUWが上位とされ、日本サーバーは比較的マイルドな難易度と言われています。
ただし、上位層に関しては日本にもチャレンジャークラスの実力者が多数存在しており、「日本サーバー=弱い」とは言い切れません。サーバー移動が可能なLoLだからこそ、海外のプロも時々日本鯖に遊びに来ることもあります。
Q:1年間ランクを放置したらどうなる?
LoLでは、一定期間ランク戦に参加しないとランクの表示が非アクティブ扱いになり、MMRが下がる可能性があります。特にマスター以上のプレイヤーは定期的なプレイが義務付けられており、放置するとLPが自動で減少する仕様です。
再開時は「ランク振り分け戦(プレースメント)」を再度行う必要があります。しばらく離れていた人は、事前にノーマルで感覚を取り戻すのがおすすめです。
Q:ランクとMMR(マッチメイキングレート)は違う?
はい、明確に違います。ランクは見える評価、MMRは隠れた実力値です。
例えば、ゴールドランクのプレイヤーでもMMRが高ければプラチナ帯の相手とマッチングします。逆に、ダイヤランクでも連敗が続いてMMRが下がると、ゴールド帯と当たることもあります。
ランク=飾り、MMR=実力の本質というイメージを持つと理解しやすいです。
Q:チャレンジャーって日本に何人くらいいるの?
LoLではチャレンジャーの枠はサーバーごとに人数上限が決まっており、日本サーバーでは300人前後が基準です。
ただし、人数はプレイヤー人口やシーズン中のアクティブ度によって若干前後することがあります。チャレンジャーに入るには、単に強いだけでなく連勝してLPを積み上げ続ける精神力と安定感が求められます。
プロからのコーチングでLoLのランクを上げよう

LoLのランクマッチについて詳しく解説をしてきました。LoLのランクマッチの基本的なルールを覚えて、挑戦してみてください。LoLのランクを上げたい人におすすめなのが、プロからコーチングを受けることです。自分に合うスクールを探してみてください。
eスポーツへの理解はもちろん、スキルの上達や知識を蓄える環境が用意されています。レベル・ニーズを問わずに多くの人が満足できる環境のあるeスポーツスクールを選びましょう!