世界に遅れをとった形でようやくeスポーツの認知度が広がってきた日本。eスポーツの盛り上がりもあって、近年実力派選手が徐々に世界で日の目をみるようになってきました。
2022年のVALORANT国際大会で上位入賞を果たしたLaz選手や、ストリートファイターシリーズなどで世界からも注目されるときど選手など、国際大会で活躍する選手も多くいます。
日本のeスポーツプレイヤーが世界から注目されるのと同時に、国内では「プロeスポーツプレイヤーを目指すなら英語のスキルが必要」と囁かれるようになってきました。
実際に、eスポーツの専門学校などでは英会話を授業カリキュラムに含めているケースも多く見られます。
この記事では、eスポーツをするにあたって英語は本当に必要なのか?英会話スキルが必要な理由、eスポーツで必要な英語力を身に付ける方法などを紹介します。プロeスポーツプレイヤーを目指している方は、最後までチェックしてみてください。
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eスポーツプレイヤーに英語スキルは必要?
eスポーツは英語でelectronic sportsと表記されます。コンピューターゲームを用いて勝敗を競う新興スポーツのひとつで、近年ではサッカーや野球など他のスポーツと同等に扱う動きが活発になってきています。アジア諸国におけるスポーツの祭典「アジアカップ」では、eスポーツが競技としても認められており、今後も益々の盛り上がりが期待されているスポーツです。
世界中の競技人口は1億人を越えると予測されており、日本から世界へと活躍の場を広げる選手も増えてきました。
そこで気になるのが日本人選手の英語スキルです。
野球やサッカーなどのスポーツにおいても、海外進出を目指す選手が英会話を勉強することは最早、当然と言えるでしょう。特にチームでプレイする競技においては、チームメイトとのコミュニケーションのためにも英語スキルの取得が欠かせません。
eスポーツにおいても同様です。海外進出を目指すのであれば、英語スキルは必要不可欠と言えるでしょう。また、eスポーツ特有の理由で一般のユーザーであっても英語スキルが求められるシーンなどもあります。
結論から言うと「eスポーツをするなら、英語スキルはあった方がいい」という事が言えます。
プロeスポーツプレイヤーに英語のスキルが求められる理由
eスポーツに英語スキルが必要な理由は多々ありますが、まずはプロeスポーツプレイヤーとして活躍するにあたって英語スキルが求められる理由から紹介していきます。
国際大会は海外で行われることが多いから
世界的に人気のある競技タイトルの場合、世界各国で予選が行われた後にメインとなる世界大会が開催されます。近年のeスポーツ大会は興行としての側面が大きく、大規模大会はオフラインで行われるのが一般的です。
そのため、国際大会に出場するためには、海外に渡航して大会へと出場する必要があるでしょう。
国際大会で活躍する機会が増えるほど、海外に渡航する事が増えるため、ある程度の英語スキルは持っておいた方がよいと言えます。もちろん、通訳を手配する方法もありますが、全く英語が分からないと苦労するシーンも少なくありません。複雑な会話はできなくとも、基本的な挨拶や簡単なやり取りができる程度の英会話スキルは、国際大会に出場する選手であれば身に付けておくべきだと考えられます。
海外のeスポーツ大会の方が高額賞金を得られるから
日本国内のeスポーツ大会と海外のeスポーツ大会では、賞金額に大きな差があります。法律の問題やeスポーツの興行としての国内人気などが原因であり、日本のeスポーツが海外eスポーツの盛り上がりに追いつくのはまだまだ先の話と言えるでしょう。
そのため、eスポーツで莫大な賞金を得たいと考えるのであれば、海外の大会に出場する必要があります。
大会出場のための出場契約なども外国語で行われるため、海外のeスポーツ大会に出場したいのであれば英語スキルは必須です。
海外ではeスポーツプレイヤーの地位が高いから
海外のeスポーツプレイヤーは、他のスポーツ選手と同じくアスリートとして扱われます。日本に比べると待遇が非常によく、国内で活躍している選手のなかにも海外クラブチームの所属を目標としている人が少なくありません。
海外のeスポーツチームへの所属を目指すのであれば、英語のコミュニケーションスキルの有無は非常に大きく影響します。瞬間的な判断が求められるeスポーツにおいて、通訳を介してのコミュニケーションは現実的ではありません。
外国人のチームメイトのなかでも実力を発揮するために、高い英会話スキルが必要不可欠です。
一般ユーザーも英語ができた方がよい理由
プロとして世界で活躍していくのであれば、英語スキルは必要です。しかし、プロではない一般のeスポーツプレイヤーにとっても、英語スキルを身に付けておいた方がよい理由があります。
続いては、一般のeスポーツプレイヤーが英語スキルを身に付けておくべき理由についてもみていきましょう。
海外プレイヤーとの交流ができるようになるから
eスポーツ競技タイトルの多くは、オンラインで世界各国のプレイヤーと競うことができるものばかりです。もちろん、国内サーバーで日本人と対戦するのもよいですが、世界のレベルを知るためには外国人プレイヤーとの対戦経験も必要でしょう。
ゲームのシステムは世界各国で共通しているので、英会話スキルがなくても外国人プレイヤーと対戦できるという人もいます。しかし、「この人ともう一度プレイしたい」「この人とチームを組んでみたい」と思えるプレイヤーに出会ったとき、英語スキルがなければコミュニケーションをとるのは難しいでしょう。
eスポーツをより楽しむためにも、英語スキルを身に付けておいて損はありません。
海外プレイヤーとのトラブルを回避できるから
オンラインでゲームをプレイするなかで、時には外国人プレイヤーとの間でトラブルが起きてしまうこともあります。突然、激昂する外国人プレイヤーに何が何だかわからずパニックになったり恐怖心を感じてしまったりするケースもあるでしょう。なかには、「もう二度と外国人プレイヤーとはマッチングしない」と、外国人アカウントを拒否してしまう人もいます。
しかし、元を辿ると自分に非があるなどのケースも少なくありません。外国人プレイヤーと円滑なコミュニケーションをとってトラブルを回避するためにも、英語スキルを身に付けておくと役に立ちます。
【初心者向け】eスポーツで使える英語フレーズ
今回は、初心者向けのeスポーツで使える英会話フレーズを紹介します。簡単な英会話フレーズですが、eスポーツでよく使われ、日本人プレイヤーが誤って理解していしまいがちなものを紹介していきます。
よくある英会話フレーズその1「Let’s Push」
チームでプレイしている際、一斉に攻撃を仕掛けたいシーンでよく使われます。日本人は「Let’s go」「go!」などのフレーズを使うことが多いですが、海外では「今だ!攻めろ!」よいうニュアンスで「Let‘s push!」「Push!」というフレーズを使うことが多いです。直訳すると「押す」などを意味する「Push」ですが、この場合は「攻める」を意味します。
もちろん、「go」でも意味合いは伝わりますが、自分が「Push!Push!」と言われている時は、攻めるタイミングを促されていることを理解しておきましょう。
よくある英会話フレーズその2「One down」
チームメイトが相手プレイヤーをキルした際によく聞かれる「One down」というフレーズ。この場合、「One down」は「(相手を)倒したよ!」というニュアンスで使われます。
「down」は「降りる・下がる」などの意味で使われることが多いため、このフレーズを聞いて後退してしまう日本人プレイヤーも多く見られます。
相手プレイヤーをキルした際の「One down」は、「キルしたよ!」という報告のようなフレーズです。
よくある英会話フレーズその3「I’m coming」
「I’m coming」は「(自分自身が)そっちに行くよ」というニュアンスで使われるフレーズです。しかし「come」は直訳すると「来る」という意味であるため、日本人プレイヤーの多くは「呼ばれているのかな?」と勘違いしてしまいます。
「I’m coming」と言われた際には、相手が自分の方に来てくれます。誤って相手の方に移動しないよう注意しましょう。
eスポーツで必要な英語スキルを獲得する方法
eスポーツで必要な英語スキルを身に付けたいと考えている人は、以下の方法で学習してみるのがおすすめです。
義務教育の英語学習に取り組む
基本的に義務教育レベルの英語スキルがあれば、最低限のコミュニケーションが可能です。特に、英単語を理解しておけば、外国人プレイヤーの発言もニュアンスで捉えられるようになるでしょう。
中学・高校などの教科書を使って、まずは義務教育レベルから英語スキルを学ぶのもおすすめです。
とにかく会話をしてみる
最低限の英単語などを理解している人の場合、実践的に英会話をする方が効果的な傾向にあります。特に、eスポーツに特化した英会話であれば、外国人プレイヤーと実際に英会話をしてみるのがよいでしょう。
アカウント名やプロフィール欄に「I’m learning English(英語の勉強中です)」と記載しておくと、意識的に簡単な英単語で会話してくれたり、会話のスピードを遅くしてくれたりする外国人プレイヤーも多いです。
eスポーツに特化した英会話を学べるスクールも人気急上昇中
英語は今や小学校から学習が始まるなど、グローバル社会を生き抜くための必要不可欠な知識と考えられています。幼い頃から英会話教室に通う子供も多く、実践的な英会話スキルが特に重視される傾向にあります。
そんななか、注目を集めているのがeスポーツをプレイしながら英会話を学ぶスクールの存在です。子供たちの大好きなゲームをしながら英会話を学習することで、意欲的に英会話学習に取り組めると人気が高まっています。
マインクラフトやフォートナイトなど、子供に人気のゲームタイトルを実際にプレイしながら英会話でコミュニケーションをすることで自然と英語スキルが身に着きます。
大人向けのスクールなどもあるので、eスポーツに特化した英語スキルを習得したいという人は検討してみてはいかがでしょうか。
英語スキルを磨いてeスポーツをより楽しもう
eスポーツは人種の垣根を越えて一緒にプレイできるボーダーレスなスポーツです。住む環境や国籍、人種など関係なく、同じゲームをプレイして競うことができます。もちろん、eスポーツで競うだけでも十分に楽しめますが、コミュニケーションが生まれればさらなる楽しさも感じられることでしょう。
ぜひ、eスポーツをより楽しむためにも英語スキルを身に付けてみてはいかがでしょうか。
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