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コラム

ゲームの「スナイプ」とは?ゴースティングの意味やマナー違反と言われる理由も解説

その他

ストリーマーやVTuberが職業として認められるようになり、ゲーム配信を目にすることも増えてきました。そんななか、「スナイプ」や「ゴースティング」という迷惑行為が横行していることをご存知でしょうか。

この記事では、スナイプやゴースティングの意味を分かりやすく解説します。合わせて、マナー違反と言われる理由や配信者ができるスナイプ対策についても紹介します。

ゲームで行われる「スナイプ」とは

スナイプとは、オンラインゲームにおいて特定の人と同じゲームにマッチすることを目的として、タイミングを見計らう行為です。友人などと一緒にプレイする際に、連絡を取り合いタイミングを合わせてスナイプするケースもありますが、近年ゲーム配信者を対象として不同意なスナイプをする迷惑行為がみられます。

海外では「ストリーミングスナイプ」と呼ばれており、類似行為である「ゴースティング」同様にマナー違反の行為として認識されているケースが多いです。

スナイプの類似行為「ゴースティング」とは

スナイプと共に使われることが多い「ゴースティング」という言葉もあります。スナイプが特定の人物を狙ってマッチングを成立させる行動なのに対し、ゴースティングはマッチング後に配信内容を利用して特定の人が不利になる行動をとる行為を指します。

ゴースティングを行うことで、プレイヤーは本来知り得ない相手の位置やステータスなどを確認することが可能です。ゲームの公平性を損なう行為として多くのゲームでゴースティングは禁止されています。

スナイプやゴースティングをするとどうなるの?

多くのオンラインゲームで、ゴースティングは禁止されています。運営に通報された場合、アカウントをBAN(アカウントが停止され一時的にプレイできなくなる)される可能性も少なくありません。ゲームによっては、最も重いペナルティである永久BAN(アカウントを永久的に停止される)の処分を下すケースも見られます。

一方、特定の人物を狙ってマッチングするスナイプを行っただけでは処分対象になることはないでしょう。スナイプをしても正々堂々とゲームのルールに合わせてプレイをしていれば問題ありません。

しかし、配信者などを対象としてスナイプしているケースでは、マッチングした後に配信の視聴を止めて通常通りにプレイするケースは少ないでしょう。悪意のあるスナイプとゴースティングは続けて行われることがほとんどであるため、切り離して考えるのは現実的ではありません。

スナイプはどういった状況で起こりやすいのか

スナイプやゴースティングは、ゲームの歴史を見てもここ十数年で問題提起されてきた行為です。続いてはスナイプやゴースティングが起こる背景について解説します。

ストリーマーの増加によって被害が拡大

スナイプやゴースティングとストリーマーの存在は切り離すことができません。2007年に開始されたUSTREAMやニコニコ生放送、2011年のYouTubeライブやTwitchなどで、ライブ配信はブームとして盛り上がり現在もその人気は衰える気配を見せません。

さらにVTuberの登場により盛り上がりを見せ、若年層から高齢者までコンテンツとして楽しむようになりました。

ライブ配信以外のコンテンツにおいても、視聴者数が増えるとアンチと呼ばれる迷惑行為をする人が現れることは珍しくありません。生配信においては、配信者の反応などを面白がってアンチコメントなどを連投するケースも見られ、悪質なユーザーに対しては情報開示などの法的対処を行う配信者もいます。

スナイプやゴースティングも同様です。ゲーム配信において、配信者に対する迷惑行為として行われることが多く、ストリーマーの増加に伴い被害件数も増加しています。

悪意なくスナイプしているケースも

スナイプの問題点はアンチ行為以外にもあります。それは、オンラインゲームにおいてのマナーを知らない初心者や低年齢層の視聴者によるスナイプおよびゴースティングです。

オンラインゲームにおいてスナイプやゴースティングがマナー違反や規約違反であると知らない初心者やゲーム配信のファンである低年齢層の視聴者の場合、「憧れの配信者とマッチングしてみたい」という理由でスナイプをしてしまうことがあります。

マッチングしてしまった後は、悪意なくゴースティングしているケースが非常に多くみられます。通報されBANされてしまって尚、何が悪かったのか分からないというプレイヤーも存在するでしょう。

このようなケースで起こるスナイプやゴースティングは、ネットマナーや利用規約を十分に理解することで本来防げる筈の行為です。

スナイプは基本的にマナー違反!3つの理由

多くのストリーマーはスナイプおよびゴースティングを禁止しており、行為を確認した際には速やかに通報する旨などを表明しています。

しかし、「スナイプやゴースティングの何が悪いの?」と思うプレイヤーも一定数存在します。理由を理解すれば、スナイプやゴースティングが禁止されていることに納得できるでしょう。

理由その1.配信者に迷惑をかけるから

スナイプやゴースティングを行うことで最も迷惑を被るのは配信者です。不自然なプレイによって配信が滞り、視聴者にまで不快感をもたらす可能性もあるでしょう。

まずは、スナイプやゴースティングを行うことで、配信者や視聴者に迷惑をかけているという点について理解しましょう。

理由その2.一般ユーザーに迷惑をかけるから

多人数で戦闘するタイプのゲームでは、スナイプやゴースティングを行うことで一般ユーザー(所謂野良ユーザー)にも迷惑をかけてしまうことは、あまり浸透していません。

ゴースティングによってゲームの公平性が損なわれてしまうことで、配信者を含むチームは不利な状況に陥ってしまいます。公平性が損なわれたゲームでは本来のゲーム体験ができず、ユーザー離れなどを引き起こす可能性もあるでしょう。

理由その3.運営が禁止しているから

そもそも運営が規約として禁止している行為は絶対にしてはいけません。オンラインゲームを多くの人が公平に楽しむことを目的として、運営が設定している規約です。ルールを守ることを前提にゲームが成立しているため、規約を守らないのであればゲームをプレイする資格はないと言えるでしょう。

配信者がスナイプを容認しているケースもある

配信者のなかには「スナイプOK」「スナイプ歓迎」などを表明しているケースが見られます。これは、一般ユーザーとの交流を目的としていたり、ファンサービスの一環として行っていたりすることが多いでしょう。

ただし、スナイプOKを表明しているからといってゴースティングを薦めている訳ではない点に注意が必要です。ゴースティングすることで、配信者だけでなく一般ユーザーにとってもゲームの公平性が損なわれる状態になってしまうリスクがあります。

スナイプを容認しているからといって、ゲームマナーを無視してもよいという訳ではないことを意識しましょう。

配信者ができるスナイプ対策

スナイプを防ぐために、配信者もさまざまな自衛を行っています。

サーバーを不定期で変更する

スナイププレイヤーの多くは、生配信以外の動画などもチェックしており、配信者が利用しているサーバーなどを特定しているケースが多く見られます。どのサーバーを利用しているのか公開しないという手段もありますが、可能であれば不定期にサーバーを変更するのがおすすめです。

何らかの情報が洩れてしまいサーバーが特定されてしまっても、不定期にサーバーを変更すればスナイププレイヤーは再び新規サーバーの特定から始めなければいけなくなります。

予定配信時間を公開しない

配信開始時刻を公開しないことでスナイププレイヤーに配信を見られないよう対策することもできます。しかし、ライブ配信の開始時刻を公開しなければ、他の視聴者も生配信を見にくくなってしまい、視聴者数が減ってしまうリスクがあるでしょう。

また、生配信ではなく録画・編集した動画を配信する方法もありますが、これでは生配信の特徴である視聴者とのリアルタイム交流ができません。

特定される情報を配信しない

スナイプ被害を受けている配信者の動画でよく見られるのが、ゲームの起動時からずっとゲーム画面を配信している様子です。マッチングが開始されるまでの間に、サーバーやIDなどが特定されてしまい、スナイプを誘発してしまうことがあります。

また、サーバーやIDなどが特定されている場合、ゲーム画面が配信されていなくても、マッチング時の音楽などを頼りにスナイプしてくるケースもあります。

マッチングが完了するまではゲーム画面を配信せず、サウンドもオフにしておくなど情報や状況を特定されない対策も有効です。

匿名でマッチングする

極めて特例となりますが、アカウント名を配信者名にしている場合、ファンと偶然マッチングしてしまう可能性があります。「あれ?この名前ってもしかしてあの配信者?」と、配信をチェックしたところ生放送していた、というケースも少なからず存在します。

意図せずゴースティングをしてしまうケースの一例ですが、このようなトラブルを防ぐためにもゲームシステムに匿名モードなどがある場合には利用するのがよいでしょう。また、あえて配信者名とは全く違うアカウント名を利用するのもよいですが、アカウント名を配信しているのであれば、毎回アカウント名を変える必要があります。

ドッヂする

さまざまな対策をしても粘着してくるスナイププレイヤーに対しては、ドッヂ(Dodge)するのもひとつの方法です。

ドッヂとは、自分がマッチしたくないプレイヤーとマッチングした場合に、ゲームを途中で棄権することをいいます。棄権することでペナルティを受ける可能性もありますが、ゲームの仕様としては認められていることが多いでしょう。

ドッヂした後は再びスナイプされることを防ぐため、すぐにアカウントブロックするなど再発予防が重要です。

通報する

ゴースティングは利用規約で禁止されているケースがほとんどです。対処後は速やかに運営に通報するのがよいでしょう。スナイププレイヤーの多くは「配信者の困る様子を見て楽しむ」といった歪な感情が起源となっています。通報せずに野放ししてしまうと、他の配信者が被害に遭ってしまう可能性もあります。

ゲームや生配信の治安を守るためにも、スナイププレイヤーは必ず運営に通報しましょう。

スナイプは迷惑行為!絶対にやめよう!

スナイプやゴースティングは、配信者や視聴者、マッチングした他のユーザーを困らせる迷惑行為です。絶対に行わないようにしましょう。

万が一、ゲームで勝つためにゴースティングをしているのであれば、それは全く意味のない行為です。ゴースティングで得た勝利は再現性がなく、実力とは到底言えません。ランクを上げ勝利をしたいのであれば、正々堂々勝ち星を掴んでください。

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