LOL(リーグオブレジェンドンド)では、オブジェクトに対するアプローチや集団戦のフォーカスにおいて、味方との高度な連携が必要です。プロシーンであればこれらをVCで解決するわけですが、LOLではVCが繋がっていない味方とも適切なコミュニケーションを取るためのツールがしっかりと用意されています。
それが、ピン(Ping)です。ここでは、LOLのピンの出し方や種類と、ゲーム内で実装されているコミュニケーションツールについて解説していきます。
LOLのピンの種類と出し方
LOLのピンの種類と出し方を詳しく解説していきます。シュートカットを一緒に紹介しているので、意思を伝えられるようにピンに慣れていきましょう。
ピン(Alt + 左クリック)
LOLにおけるピンとは、ゲーム内で表示できる意思表示機能です。ピンを使うと、その場所に視覚的なマークが現れ、同時に音でも通知がなされます。これによって味方全体に敵の情報や自分の意思を伝えることが可能です。
ピンの使い方はとても簡単。「Alt」キーを押しながら左クリックを特定の方向にドラッグするだけです。
ピンには複数の種類があり、どの方向がどのピンだったか忘れてしまうこともあるでしょう。そのような場合は、Altと左クリックを同時に長押しすることでピンホイールが画面上に現れ、ピンの種類を思い出させてくれます。ピンホイールが開いた後は、左クリックを離した位置によってピンの種類が決まります。
ピンの種類は10種類あります。以下ではそれぞれの意味と適切な使い方を見ていきましょう。
警戒!ピン(Alt+単クリック)
警戒ピン(青ピン)は左クリックをドラッグせず、Alt+単クリックをすることで表示されます。ワードに映った敵や危険な場所を味方に知らせることが主な用途です。
また、警戒ピンは敵チャンピオンやタワーにカーソルを合わせて使うことで、表示される視覚効果や意味が変わってきます。
敵にカーソルを合わせて使った場合、ライフルの照準のようなマークがその敵に付与され、「この敵を狙おう!」という意味になります。集団戦などで味方とフォーカスを合わせるために使われます。敵のタワーに使った場合も同様で、「このオブジェクトを狙おう!」という意味です。
味方のタワーに使った場合は「このオブジェクトを守ろう!」という意味になります。
ドラゴン、バロンに使った場合は、「投票フェーズ」に移行します。ドラゴン、バロンをやるかどうかを味方に問いかけることができ、多数決によって意思統一が可能です。
退却!ピン(Alt+上ドラッグ)
退却ピンは、Alt+上ドラッグで表示されます。
「危険!」、「退却!」という意味です。味方に危険が迫っているときに使いましょう。
敵を見失った!ピン(Alt+左ドラッグ)
敵を見失った!ピン(ミアピン)は、Alt+左ドラッグで表示されます。
レーン戦中、敵がレーンから消えたときに使います。敵がレーンにいないということは、他のレーンに行っているいる可能性があるということです。更に言えば、それは味方が大変危険な状態にあるということです。
この情報は非常に重要ですが、レーン戦に集中している味方は1回ピンを打っただけでは中々これに気付けません。敵を見失って、向かった方向まで分かっている場合は、その先にいる味方の画面内に映るように退却ピンも打ってあげましょう。
ピンは「味方に情報を伝えること」に意味があります。ピンを打ったとしても、それが味方に伝わっていなければ意味はありません。味方に効果的に伝わるよう、適切な使い方を心がけましょう。
移動中ピン(Alt+右ドラッグ)
移動中ピンは、Alt+右ドラッグで表示されます。
「今から行くよ!」という意思表示です。よく使うのはレーンへガンクする場面です。レーンに集中していると味方ジャングルやサポートが近くに来ていることに気付けないことが多々ありますが、移動中ピンが画面内に表示されれば、「これからガンクしてくれるのだな」と分かり、レーナーがガンクに合わせることができます。
オブジェクトに向かって使えば、「今からこのオブジェクトを取ります!」という意思表示です。味方がオブジェクトを取ろうとしていることが分かれば、他のプレイヤー、特にオブジェクトと反対側にいるプレイヤーは、そのタイミングで支援を受けることができないということが分かります。
また、タワーダイブでは味方と意思統一できていることが重要ですが、「今からタワーダイブするぞ!」という意思を味方に伝えることもできます。
支援求む!ピン(Alt+下ドラッグ)
支援ピンは、Alt+下ドラッグで表示されます。
ガンクして欲しいときや、バロンを取って欲しいときなど、味方に何らかのアクションを要求する際に使いましょう。
敵の視界ピン(Alt+左上ドラッグ)
敵の視界ピンは、Alt+左上ドラッグで表示されます。
敵のワードが置かれている位置にこのピンを出すことで、味方にワードの位置を伝えることができます。JGがガンクに来ようとしているときは、事前にワードの位置を伝えることで上手くワードを避け、効果的にガンクを決めることができます。
また、敵のワードの近くに敵の視界ピンを打つと、ピンを打った人が5ゴールドを獲得できます。見つけたら、忘れず敵の視界ピンを打つようにしましょう。
視界が必要!ピン(Alt+左下ドラッグ)
視界が必要!ピンは、Alt+左下ドラッグで表示されます。
敵のステルスワードを破壊したいときや、ブッシュの視界が欲しいときに使います。
プッシュピン(Alt+右上ドラッグ)
プッシュピンは、Alt+右上ドラッグで表示されます。
ミニオンをタワーに押し付けたいときや、ミッド回りの視界を確保したいときに使います。
オールインピン(Alt+右下ドラッグ)
オールインピンは、Alt+右下ドラッグで表示されます。
「5vs5の集団戦を仕掛けよう!」という意思表示です。
注意ピン(Ctrl+左クリックのドラッグ)
ここまでに「Alt+左クリックのドラッグ」で表示されるピンについて紹介してきましたが、ほとんど同じことは「Ctrl+左クリックのドラッグ」でも可能です。
ただし、Ctrlの場合は左クリックをドラッグせずに使った場合に、青ピンではなく、黄色のピンが表示されます。これが注意ピンです。
意味するところは青ピンと同じで、敵への警戒を促すものです。ただし、青ピンと違い、敵やオブジェクトに使ったときに視覚効果が変わることはありません。
LOLのピン以外のコミュニケーション方法
LOLにはピン以外にもコミュニケーションをとる方法があります。具体的には以下の3つです。
- スコアボード(TAB)
- チャット(Enter)
- エモート(T + 左クリック)
スコアボード(TAB)
ピン以外にも、TABを押して開くスコアボード画面で味方に情報を伝えることができます。スコアボードにおいて、敵ULTやサモナースペルのアイコンを左クリックすると、チャット欄に記録が残り、「今このスキルを使ったよ」と味方に伝えることが可能です。
例えば、レーナーのフラッシュが無ければガンクは刺さりやすくなります。また、マルファイトやレナータなどULTがとても強力なチャンピオンのULTがないタイミングは、対面からすれば仕掛け時です。これら情報を味方と共有することで、試合展開を有利に運べます。
チャット(Enter)
LOLのゲーム内で必要なコミュニケーションのほとんどはピンやスコアボードのクリックで完結しますが、言語でしか伝えられないこともあります。そうした場合にはチャット機能で味方に自分の意思を伝えることが可能です。
チャット機能はEnterキーを押すことで使えます。Enterを押すと、文字入力モードに入り、その間はキーボードで文字を打てます。キーボードによるチャンピオン操作はできなくなるので注意してください。
また、チャット機能は言語の壁を超えられません。LOLは日本サーバーでも海外の方が多くいるので、日本語が必ず伝わるとは限らないということです。
加えて、チャットでの暴言を嫌い、最初からチャットを表示しないようにしているユーザーも多くいます。そうした味方にはチャットが伝わらないので確実な方法ではないことに注意しましょう。
エモート(T + 左クリック)
味方の優れたプレイに賞賛を送ったり、ガンクへの感謝を伝えるためにはエモート機能を活用しましょう。
エモートはTキーを押すことで表示されます。また、Tキーを長押しすることでピンホイールと同じようにエモートホイールが現れ、最大で9種類のエモートを使い分けることができます。デフォルトでエモートホイールにエモートは収録されていませんので、設定からエモートをカスタマイズしてください。
2024年のはじめ頃に実装されたフィストバンプ機能はエモートに似ていますが、こちらは敵からは見えません。フィストバンプとは握手やハイタッチのように、拳と拳を合わせる挨拶です。Uキーで使うことができます。
誰かがフィストバンプを始めるとその後にフィストバンプをした味方と拳を合わせて連帯を表明できます。味方との結束を強めたいときに使いましょう。
LOLにはミュート機能がある
最後に、悲しいことながらLOLには暴言やピンによる味方への攻撃的な嫌がらせが存在します。
味方のミスプレイにピンを打つのはマナー違反です。ごく稀に、「お前強すぎだろ!」の意味でミアピンを打つことはありますが、それ以外はゲームの勝率を下げるだけですのでやめましょう。
このようなプレイヤーを見つけたら、すぐにミュートすることを推奨します。その人のピンが見えずともゲームはできますが、攻撃的な嫌がらせはゲーム体験を劣化させるためです。
ミュートはゲーム中でもスコアボードからすぐに実行できます。少しでも嫌だなと感じたらすぐに全てミュートしましょう。
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以上、LOLにおけるピンとコミュニケーションについてでした。こうした機能はソロでプレイする人だけでなく、VCを繋いだプロのチームゲームでも活用されます。敵やワードの位置は言葉だけでは伝わりづらいためです。
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