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コラム

高校生のゲーム時間の管理について!ルールの作り方も紹介

eスポーツ全般 習い事

高校生の子どもの自宅での過ごし方について「ずっとゲームばかりしていて大丈夫なの?」と不安を感じている保護者の方も多いのではないでしょうか。高校生にもなると、ある程度の自己管理能力を身に付ける必要があります。

しかし、学業や生活に支障をきたす恐れがあるなら、保護者が適切な介入をすることも検討した方がよいでしょう。

この記事では、高校生のゲーム時間について、保護者の方の気になる点や一般的な高校生のゲーム時間、ルール作りのポイントなども紹介します。高校生のお子さんをお持ちの方は、ぜひ最後までチェックしてみてください。

ゲーム時間の平均値は?

高校生の子どものゲーム時間については、平日1~2時間、休日は3時間以内を目安にすると良いでしょう。

まずは、子ども家庭庁が行った青少年のインターネット利用環境実態調査によると以下のような興味深い結果が報告されています。

1時間未満43.2%
1時間以上2時間未満27.1%
2時間以上3時間未満11.1%
3時間以上4時間未満5.3%
4時間以上5時間未満1.0%
5時間以上1.9%
わからない8.3%
無回答2.0%
小学生233.6分
中学生324.3分
高校生404.0分

ゲームに限定せず、SNSや動画視聴を含平日のインターネット利用時間の平均においては、17歳男子の平均が443.2分と最長であり、続いて17歳女子・409.9分、16歳女子・404.2分、16歳男子・390.9分と、高校生が平日に6時間以上もの時間インターネットを利用しているという結果がみられます。

参照:令和7年度「青少年のインターネット利用環境実態調査」報告書全体版

高知県の高校生のゲーム時間

高知県は全国でも珍しく、子どものゲーム時間に関して制限する条例を定めている都道府県です。高知県豊明市では1日のゲーム利用時間を60分(休日は90分)以内とする条例が成立しました。

国内では珍しい条例ですが、海外でも似たような条例は存在し、EUでは未成年者のSNS利用を禁止する法案制定に向けて活動していることが報じられています。また、オーストラリアでは16歳未満のSNS利用を国として禁止しています。

高知県で条例が制定される以前に、県内の高校生を対象としたアンケートでは以下の結果が見られました。

1時間未満8.5%
1時間以上3時間未満37.8%
3時間以上5時間未満31.6%
5時間以上22.1%

条例の制定によって、上記の調査結果にどのような変動がみられるのか、今後の調査に注目が集まっています。

参考:高知県教育委員会「見直そう!インターネット等の利用時間(高校生版)」

高校生の理想的なゲーム時間

ゲーム時間において、もっとも重要なのは優先順位を定められているのかどうかという点です。

多くの保護者が「学力も安定していて、健康に問題ない程度であればゲームをしていても問題ない」と言うように、適切な自己管理ができていれば、保護者が心配する機会も減るでしょう。

学業に影響を与えず、健康的な生活を維持するのに適したゲーム時間は、生活習慣や生活リズム、求める学力によっても異なります。そんななか、多くの教育関係者や医療関係者が推奨する目安として以下が挙げられます。

平日1~2時間以内
休日3時間以内

朝7時に起きて、8時に登校し、18時に学校や部活などを終えて帰宅したと仮定した場合、平日のゲーム時間は食事や入浴、宿題や予習などの時間を考えると、1~2時間以内が妥当であると言えるでしょう。

ゲーム時間の長さは学力データの低下と関係ある?

ゲーム時間が長くなると保護者はどうしても「成績が下がってしまわないか」という不安を感じることでしょう。

高校生を対象にしたものではありませんが、文部科学省 国立教育政策研究所が行った令和6年度 全国学力学習状況調査では、興味深い結果がみられました。

ゲーム時間中学生の割合中学国語の平均正答率中学数学の平均正答率
4時間以上16.4%48.6%40.7%
3時間以上、4時間より少ない12.3%53.1%46.4%
2時間以上、3時間より少ない19.8%56.7%51.4%
1時間以上、2時間より少ない21.5%61.2%57.7%
1時間より少ない17.9%65.6%61.4%
全くしない11.4%67.0%61.7%

ゲーム時間が長いほど、平均正答率が低くなるという結果が報告されています。一方で、1時間より少ない時間ゲームをしているグループとゲームを全くしないグループの差に顕著な差はなく、息抜きとして適切にゲームをしていることで学力をキープできている点に注目が集まりました。

つまり、ゲームをしているから成績が下がる訳ではなく、適切な学習時間を確保できないことで成績が下がってしまうことが可能性として考えられます。

参考:文部科学省 国立教育政策研究所が行った令和6年度 全国学力学習状況調査

高校生のゲーム時間が長すぎることで考えられる問題点

高校生のゲーム時間が長すぎることで、以下の問題点が挙げられます。

ゲーム障害

ゲーム障害とは、ゲームに関する行動が自分でコントロールできず、社会生活に著しい問題を引き起こしてしまう依存障害です。国際的な精神病の診断マニュアルであるDSM-5においても認定されている依存症です。

日本でも100万人以上の有病率があると考えられており、30時間/週(4-5時間/日)以上ゲームしている状態はゲーム依存状態であると考えられます。

ゲーム障害においては、学業不振からの不登校や使用制限した際の暴力性の上昇、生活リズムが不規則になる、摂食障害と同等の発育不全などが併発する症例として挙げられています。

参考:第2回ゲーム依存症対策関係者連絡会議 インターネット・ゲーム障害

学力低下

ゲーム時間が長くなることで、必然的に勉強時間が減少していくことも問題点のひとつとして挙げられます。必要な学習を放置し、ゲームに依存してしまうことで、学力不審に陥るケースもあるでしょう。

特に高校生の場合、提出物による評価割合も大きくなります。課題を適切に提出できなくなることで、評価が下げられてしまうリスクもあります。

睡眠不足

学力低下と同様に、ゲーム時間が長くなることで睡眠時間の減少が懸念されます。

米国国立睡眠財団では、14~17歳のティーンエイジャーにおいて、望ましい睡眠時間を8~10時間として提唱しています。

朝7時に置きると仮定した場合、最低でも11時、可能であれば9時に就寝するのが望ましいでしょう。17~18時頃に学校から帰宅した場合、5時間以上ゲームをしてしまえば、それだけで望ましい睡眠時間を削ってしまうことになります。

参考:全米睡眠財団の睡眠時間推奨:方法論と結果の概要 – Sleep Health:全米睡眠財団ジャーナル

高校生のゲーム時間を「取り上げる」のはNG

ゲーム時間の問題点を見ていると「悪影響になるならゲームを取り上げた方がよい」と考える保護者の方もいるでしょう。

しかし、ただ悪影響なものを取り上げても子どもの成長には繋がりません。

親の庇護下にある間はそれでもよいかもしれませんが、自立し独り暮らしをしたり将来的に結婚して家を出たりした際に、親の庇護がなければ自分自身をコントロールできない大人になってしまうリスクもあります。

悪影響のある物を取り上げるのではなく、どのように付き合うのか、何を大切にすべきなのかを子どもに考えさせることが大切です。

高校生のゲーム時間で得られるメリット

高校生がゲームをすることはデメリットだけがある訳ではありません。なかには、ゲームによって能力を伸ばしたり、将来の夢を見つけたりする子どももいます。

また、オンラインゲームでさまざまな人と知り合い、心の安寧を見つける子どももいるでしょう。

  • 集中力
  • 問題解決能力
  • コミュニケーション能力
  • 瞬間的判断力など
  • eスポーツ選手
  • ゲーム実況者
  • サウンドクリエイター
  • サーバーエンジニア
  • インフラエンジニア
  • ゲームクリエイター
  • ゲームエンジニア
  • ゲーム関連の営業職
  • ゲーム関連の広報職など

ゲームは高校生の子どもにとって単なる娯楽ではなく、向き合い方によっては自分の可能性を発見するツールになり得る可能性があります。

高校生の適切なゲーム時間を設定する方法

高校生のゲーム時間を設定する際には、以下のポイントを押さえたルール作りがおすすめです。

高校生の子どもと相談してルールを決める

ゲームに関するルールは必ず子どもと相談して決めましょう。高校生にもなると、優先順位を定めて自己管理するスキルを持つことも学ぶべきです。

親が主体的に決めるのではなく、あくまで聞き役に徹し、子どもが優先順位を考え自らルールを決められるように話し合いましょう。

罰則式にせず信頼関係でルールを守るようにする

ゲームのルールを守れなかった際に、罰則式にしないことも自己管理能力を育むポイントです。

ルールを守れなかった際に降りかかる罰則は、学力が低下することや睡眠時間が減少することかもしれません。それら全てが自分自身に起こることであり、不利益を被るのは自分であることを意識させるようにしましょう。

あなたを信頼しているから罰則は設けない、自分自身のために自己管理をして欲しい、という事を伝え見守るのがよいでしょう。あまりにルールを守れずに実害が生じる場合は、再度話し合いルールや実害について話し合うのがおすすめです。

ゲームを習い事として取り組む高校生も急増中

近年はeスポーツの普及によって、ゲームを部活として取り組んだり習い事として取り組んだりする高校生も増えてきました。

ゲームを習い事にすることで、目標を持ってゲームに取り組むことができます。野球やサッカーの部活で大会の優勝を目標に切磋琢磨するように、eスポーツにも大会や試合などがあります。目標から逆算し、どのような練習が必要なのか、どのようなスキルを習得すべきなのかを考え、取り組むのがeスポーツの醍醐味と言えます。

また、eスポーツではゲームとの適切な距離感を身に付けることが最初のトレーニングとして行われることが多いです。スポーツである以上、健康な心身で取り組む事が必要不可欠といえます。そのために、ゲームとの付き合い方を学ぶ必要があるのです。

習い事として取り組むことで「ゲームを長時間する口実を与えてしまうのでは?」という不安を抱える保護者の方もいらっしゃるでしょう。実際は、ゲームを習い事として取り組むことで、メリハリを持って健全にゲームと付き合うスキルを育む子どもの方が多いです。

子どものゲーム時間に悩んでいる方にこそ、eスポーツやゲームの習い事をおすすめします。

高校生のゲーム時間に関するよくある質問

最後に、高校生のゲーム時間についてよくある質問にお答えします。

休日や長期休みは長時間ゲームをしてもいいの?

休日や長期休みでも、理想的なゲーム時間は3時間/日と言われています。

自由な時間が長い休日だからこそ、メリハリを持ってゲームと付き合うことが大切でしょう。

ゲーム時間に時間制限を設けた方がいい?設けない方がいい?

ゲーム時間を自分自身でコントロールできないのであれば、時間制限を設けるのがよいでしょう。

ただし、優先順位の高いタスクが終了すればまたゲームをできるなど、あくまで自己管理を補助する目的で時間制限を取り入れるのがおすすめです。

受験生はゲームを禁止した方がいい?

受験生がゲームをすべきではないという教育的な根拠はありません。

むしろ、適切にゲームを用いて息抜きをすることで、勉強へのモチベーションを上げたりリラックスしたりする効果が期待できます。

高校生のゲーム時間管理は自己管理の練習として取り組もう

今回は、高校生のゲーム時間について解説しました。

高校生ともなるとゲーム時間も自己管理の一環です。大人になるためのステップとして、自己管理能力を育むためにも、ゲームとの適切な付き合い方を学べるようサポートしてあげましょう。

AFRAS(アフラス)では、ゲームの付き合い方も教えていきます。高校生を通わせている保護者の方からもらう一番多い声は、「だらだらゲームをすることがなくなった」です。

ゲームを取り上げるのは現在の世の中ではほぼ不可能なもの。eスポーツとして取り組むことを知れば、ネガティブな要素はほぼ無くなります。大人になっても生きてくるスキルを身につけることもでき、教授や医師、東大生たちもおすすめするeスポーツをぜひ体感してみてください。