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コラム

保護者のためのeスポーツ理解ガイド!不安との向き合い方

eスポーツ全般 習い事

夜になっても画面から離れず、休日は一日中コントローラーを握っている――そんな子供の姿を前に、声をかけるべきか見守るべきか迷う保護者は多いでしょう。

頭ごなしに注意すれば関係がこじれそうで、放っておけば将来が心配になります。

この記事では、eスポーツの基礎知識から家庭での向き合い方まで、順を追って解説します。

保護者がまず知っておきたいeスポーツの基礎知識

eスポーツという言葉は広まっていても、その意味を正しく理解している保護者は多くありません。まずは基本を押さえていきましょう。

eスポーツの意味と代表的な人気タイトル

eスポーツとは、対戦形式のコンピューターゲームを競技として位置づけ、勝敗を競う活動を指します。国内外で大会が開かれ、賞金をかけた真剣勝負として注目を集めています。

子供たちに親しまれている代表的なタイトルは次の通りです。

・リーグ・オブ・レジェンド(チームで戦う戦略ゲーム)

・フォートナイト(生き残りを競うバトルロイヤル形式)

・スプラトゥーン(陣取り合戦のシューティング)

・ぷよぷよ(対戦型の落ち物パズル)

タイトル名を知っておくだけでも、子供との会話のきっかけになります。

学校の部活動や大会でも広がっている理由

全国大会の予選に、部活動として出場する高校が年々増えています。教育委員会や自治体がイベントを後援する例も見られ、学校側がかかわる場面は珍しくなくなりました。

授業で情報教育と絡めて扱う学校も出てきています。特別視されていた活動が、部活動という身近な形に置き換わりつつある流れです。

「ただのゲーム」とは何が違うのか

「ゲームも部活も似たようなものでは」と考える保護者もいるかもしれませんが、取り組み方には明確な違いがあります。対戦相手の分析や試合後の映像の見直しといった、勝利に向けた準備に多くの時間を割く点は、運動部の練習風景と重なります。

保護者向けに情報発信するNASEF JAPANも、eスポーツを練習と工夫を積み重ねる競技として紹介しています。

娯楽としてのゲームと競技としてのeスポーツは、取り組む姿勢の面で一線を画していると言えます。

出典:https://nasef.jp/column/column-1091/

保護者がeスポーツに理解を示しにくい理由

正しい知識を得れば、それだけで不安は消えるのでしょうか。実際には、感情の面で抵抗が残る保護者が少なくありません。理解が進みにくい背景を整理してみます。

自分がゲームに触れてこなかった世代特有の戸惑い

子どもの頃にゲームへ夢中になった経験がないと、目の前の熱中ぶりをどう受け止めればよいか分からなくなります。というのも、比べる対象となる自分自身の体験がなく、良し悪しを測る物差しを持ちにくいからです。

実際に、相談する相手が身近にいないと、悩みを一人で抱え込む場面も出てきます。分からないからこそ遠ざけるのではなく、知ろうとする姿勢が重要です。

ニュースなどで見る負の情報が不安を強めやすいこと

課金トラブルや依存を扱った報道を目にすると、eスポーツ全体が危険であるかのように感じてしまいます。背景には、極端な事例のほうが話題として取り上げられる報道の性質があります。

節度を持って楽しんでいる子供の方が実際には多い状況でも、そうした話は表に出にくいものです。情報の一部分だけを切り取らず、全体を見渡す視点を持ちたいところです。

何を基準に判断すればよいか分からないこと

学校の成績のように、eスポーツには明確な評価基準がありません。プレイ時間や大会の結果だけを見ていると、努力の過程や小さな成長を見落としてしまいます。

数字よりも、日々の取り組む姿勢に目を向ける視点が判断の手がかりになります。

eスポーツを通じて子どもが得られる力

不安な面に気を取られがちですが、eスポーツには子供の成長を後押しする側面も存在します。順に見ていきましょう。

集中力・判断力・戦略的思考力

コンマ数秒の判断で試合の流れが変わる場面は、eスポーツの中で頻繁に起こります。これは、相手の行動を予測しながら次の一手を選ぶ思考が常に求められるからです。

具体的には、限られた時間の中で複数の選択肢を比較し、最善の行動を選び取る訓練が繰り返されます。遊びの延長線上で、考える力が自然と鍛えられていきます。

仲間と協力するコミュニケーション力

チーム戦のeスポーツでは、個人の技術だけでなく仲間との連携が勝敗を左右します。なぜなら、役割分担や作戦の共有がなければ、実力を発揮できない場面が多いからです。

実際に、うまくいかない場面で声をかけ合ったり、オンライン上で気持ちを言葉にして伝えたりする経験は、人との関わり方を学ぶ機会になります。一人では完結しない活動だからこそ育つ力があります。

目標に向かって努力し続ける経験

上達には、練習を積み重ねて技術を磨く過程が欠かせません。思うように結果が出ない時期を乗り越え、粘り強く取り組み続ける経験こそがeスポーツの醍醐味だという事情があります。

大会での入賞を目指し、苦手な場面を繰り返し練習する姿は努力そのものです。この積み重ねは、勉強や他の活動にも生きる力になっていきます。

理解を深める前に知っておきたい注意点

良い面を理解できても、家庭で押さえておきたい注意点は残ります。プレイ時間とお金の面を中心に確認していきましょう。

プレイ時間や生活リズムの管理

小学生で1日60分、高校生でも120分程度――学年が上がるにつれて目安となるプレイ時間は延びていきます。時間を区切らずに続けると、就寝時刻が遅れたり朝の支度に響いたりする場面が出てきます。

学年ごとの目安を整理すると次のようになります。

学年プレイ時間の目安生活リズムで意識したいこと
小学生1日60分程度就寝時間を守り朝食をしっかりとる
中学生1日90分程度宿題を終えてから取り組む
高校生1日120分程度睡眠を削らない範囲で楽しむ

数字はあくまで目安であり、子どもの体調や日々の予定に合わせて調整する視点が欠かせません。

課金や年齢制限などお金や安全面のルール

課金トラブルは、ルールを事前に決めていない家庭で起こる傾向にあります。背景には、年齢制限のあるコンテンツや高額な課金の仕組みを、子供だけでは判断しきれない事情があります。

家庭で確認しておきたいポイントは次の通りです。

・毎月の課金上限をあらかじめ決めておく

・利用するゲームの年齢制限を確認する

・アカウント情報を家族以外に教えない

・知らない相手とのやり取りには注意する

ルールを共有しておけば、トラブルを防ぐ手立てになります。

勉強や睡眠とのバランス

勉強と睡眠、どちらかに偏った生活は長続きしません。平日は短めに、休日にまとめて楽しむ形で時間配分を工夫する家庭もあります。テスト前に取り組む時間を親子で相談しておく方法も有効です。

無理に制限するのではなく、バランスを一緒に考える姿勢が向き合う際の基本になります。

家庭でできる子どもとゲームとの向き合い方

知識と注意点を踏まえたら、次は日々のコミュニケーションです。声かけとルール作りの具体例を見ていきましょう。

頭ごなしに否定せずまず話を聞く姿勢

「どうせ言っても分からないだろう」と一方的に否定すると、子どもは心を閉ざしてしまいます。というのも、頭ごなしの否定は、子供にとって自分の好きなものを丸ごと否定されたと感じる経験になるからです。

子育て全般を扱うAll Aboutのコラムでも、頭ごなしに否定せず子供の話に耳を傾ける姿勢の重要性が紹介されています。

話を聞く際の手がかりには、次のような方法があります。

・好きなタイトルや面白さを聞いてみる

・プレイしている画面を見せてもらう

・大会や試合の結果について尋ねる

・頑張っていることを言葉にして伝える

話を聞く姿勢を見せるだけで、子供との距離は縮まっていきます。

出典:https://allabout.co.jp/gm/gc/485737/

家庭内でのルール作りの進め方

一方的に押しつけたルールと、話し合って決めたルールでは、子供が実際に守ろうとする意識に差が出ます。自分で決めたという実感が、約束を守る意欲につながるからです。

具体的には、プレイ時間や課金の上限について親子で話し合い、紙に書き出しておく家庭も見られます。守れなかった場合の見直し方法まで決めておくと安心です。対話を重ねて決めたルールは、押しつけたルールより長く機能します。

得意なことや頑張りを認める声かけ

結果だけでなく、練習を続けた過程に目を向けて声をかけると、子供は前向きになります。小さな成長を見つけて言葉にする習慣が、自信とやる気を育てます。結果より過程を認める姿勢が、良い関係を築く土台です。

理解が深まった保護者が次に検討したいこと

基礎知識と向き合い方が身についたら、次にどのような一歩を踏み出せばよいのでしょうか。家庭の外にある選択肢も紹介します。

家庭だけでサポートする場合の限界

保護者に専門知識や技術面の経験がなければ、子供の上達を的確に後押しするのは難しくなります。背景には、感覚だけで助言しても、子供が求める練習方法や大会への向き合い方には応えきれないという事情があります。

実際に、我流のアドバイスがかえって意欲を下げてしまう例も見られます。家庭の関わりに加えて、専門的な環境を頼る選択肢も視野に入れる価値があります。

eスポーツスクールという選択肢

専門的な環境を求めるなら、eスポーツスクールが有力な選択肢になります。指導経験のあるプレイヤーから直接学べるだけでなく、保護者向けの説明を受けられる教室が多いからです。

アフラスでは、現役プレイヤーが子どもの目線に合わせて指導しながら、保護者にもeスポーツとの付き合い方を伝えています。家庭とスクールの両方から関わる形は、子どもに合った環境づくりに欠かせません。

関連記事:子どものeスポーツは何から始める?保護者向け完全スタートガイド

スクール選びで確認しておきたいポイント

教室によって指導方針や雰囲気は異なり、子どもとの相性も見極める必要があります。比較する際に確認したいポイントは次の通りです。

・指導者の実績や指導方針

・対象年齢やクラスの雰囲気

・無料体験レッスンの有無

・月謝や通いやすさ

いくつかの教室を比較しながら、子供に合った環境を選ぶ視点を持ちたいところです。

保護者の理解が子供の成長を後押しする!eスポーツスクールAFRASの無料体験へ

eスポーツは、集中力や協調性といった子供の成長につながる力を育む一方、プレイ時間や課金のルールを整える視点も欠かせない活動です。保護者が正しく理解し、頭ごなしに否定せず向き合う姿勢こそが、子供の可能性を伸ばす土台になります。

まず話を聞き、一緒にルールを作りながら関わり続ける姿勢が、良い親子関係を築く近道になります。

アフラスでは、小学生から高校生までを対象に、eスポーツを習い事として学べる環境を整えています。ゲームの上達だけでなく、ゲームとの付き合い方や考え方も学べることが特徴です。

全国各地に教室があるため、お子さんに合った学びの環境を探している方は、アフラスの無料体験でスクールの雰囲気を確かめてみてください。

監修者

堀川 宣和
星城大学 経営学部 准教授 / 京都eスポーツ協会 会長

京都大学大学院経済学研究科博士後期課程。

専門はeスポーツとマーケティング。

星城大学経営学部の講師としてeスポーツにおける地方創生と教育の関係を研究、eスポーツマネジメントのプログラムの立ち上げ、運営を行う。総勢6,000人以上を指導した経験を持つ。

京都eスポーツ協会会長、学生eスポーツ(SeS)、中部学生eスポーツ協会の顧問などを務め、行政、企業、学校など関係各方面に働きかけ、eスポーツの普及活動を精力的に続けている。京都府とApex Legendsやフォートナイトの大会を開催するなど、自治体との連携も積極的に行っている。

「子供の成長はeスポーツで飛躍する」を出版、eスポーツをテーマとした研究、論文を発表するなど、学術的な分野でも活躍している。

著書:子供の成長はeスポーツで飛躍する!( 1万年堂出版)

出演番組:知多半島eスポーツ部(メディアスチャンネル)