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コラム

問題解決能力とは?トレーニング方法や身に付けるメリットについても詳しく紹介

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近年、企業研修などでも聞かれることの増えた「問題解決能力」という言葉をご存知でしょうか。何らかの問題に直面した際に解決できる力、もしくは問題が起きないようにリスクを冷静に見極められる力を指し、社会人として必要不可欠な能力として取られられるようになっています。

この記事では、問題解決能力について詳しく解説します。

合わせて、問題解決能力のトレーニング方法や身に付けるメリットについても紹介しているため、ぜひ参考してみてください。

問題解決能力とは

問題解決能力とは、直面した問題に対して適時最適な解決方法を選びとり実行できる能力を指します。社会人として働くうえで、私達は日々さまざまな問題に直面します。問題に直面した際に、被害を最小限に抑えて解決できる能力は非常に重要と考えられており、近年企業研修などでも問題解決能力を高めるセミナーなどが頻繁に実施されるようになりました。

問題解決能力が求められるシーン

問題解決能力はさまざまなシーンに求められます。

ビジネスシーン

ビジネスシーンでは、度々問題解決能力が求められます。業務中に予期せぬトラブルが起きた際は、解決への道筋を立ててアクションを実行し、被害を最小限に抑えることが重要です。

また、高い問題解決能力を持つ人は、問題が起きる可能性まで予測して行動できるため、トラブルを予防することもできるでしょう。

日常シーン

日常シーンでも、問題解決能力が求められることがあります。家事を効率的に行うことや、育児をロジカルに捉えて取り組むこと、先を見据えたライフプランの設定、人間関係など、問題を起こさない、起きた際にも冷静に対処できる能力が大切です。

問題解決能力が高い人の特徴

問題解決能力が高い人には、以下のような特徴がみられます。

  • 適切な計画性がある
  • リスクの先読みができる
  • 必要なリソースの確保が得意
  • さまざまなことに対して疑問を持つ
  • 主体的な行動ができる
  • 同じ失敗を繰り返さない

上記のような特徴を持っている人は、問題解決能力が高い可能性があります。

問題解決能力を鍛えるメリット

問題解決能力はトレーニングによって鍛えることができると考えられています。問題解決能力を鍛えるとどのようなメリットがあるのでしょうか。詳しく紹介していきます。

論理的な思考力を持てるようになる

論理とは、思考の形式や法則を指す言葉です。論理的思考力(ロジカルシンギング)とは、物事に対する因果関係を把握し、順序立てて考える能力のことを言います。

物事に対して直感的な捉え方は時に誤ったものの見方をしてしまうこともあるでしょう。そのものに対して適切な判断や推理によって因果関係を把握することは、問題を発生させないためにも必要な能力です。

物事を体系的に捉えられるようになる

多くの問題は、個々で発生することなく前後にあった物事のなかに組み込まれて起こっています。体系的に物事を捉えられることによって、全体を俯瞰的に見て各要素・分類などに組織立てて捉える能力が身に着くでしょう。

PDCAサイクルを回す習慣がつく

PDCAサイクルとは【Plan(計画)】【Do(実行)】【Check(評価)】【Action(対策)】の4つのプロセスを経て、物事を実行するフレームワークです。目標達成や業務改善などに用いられることがあります。

問題解決能力が向上することで計画力や評価力もアップするでしょう。これにより、より良い結果を得るために実行力、対策力などが培われ、上手くPDCAサイクルを回せるようになる効果が期待できます。

予想外の状況への対応力がつく

予想外のトラブルが起こった時にこそ、問題解決能力が真価を発揮します。問題に対して「どのような問題が起こったのか」を理解し、リカバリーのための計画を立てることができるようになります。

問題解決能力が向上するにつれて、より被害を最小限に抑える計画の立案をスピーディーに行えるようになるでしょう。社会人に特に求められる能力と言えます。

惰性的な考え方をしにくくなる

問題解決能力が高くなるにつれて、そもそも問題を発生させないリスク管理の能力も向上します。誰かに指示された内容であっても、リスク管理が適切にされていれば「本当に指示通りに行って問題はないか」という思考に辿り着きやすくなります。物事に対して「なぜ?」の疑問を持つことこそが、最大のリスク管理であり問題解決策です。

問題解決能力がないとどうなる?

問題解決能力がないと以下のような状況に陥ってしまう可能性があります。

  • 同じミスを何度も繰り返してしまう
  • 周囲の意見に流されてしまう
  • 実行性や成果の薄い計画を立ててしまう

問題解決能力が低い場合、問題が起きた際も対処に必死になってしまい「なぜ問題が起きたのか」「再発を予防するにはどうすべきなのか」という思考まで頭が回らなくなってしまう可能性があるでしょう。

また、リスクに対する危機感も薄いため、周りの言葉を鵜呑みにして流されやすい傾向にあります。

せっかく計画を立てても、現実的に実行不可能な計画であったり、得られる成果が薄かったりといった問題もあるでしょう。

問題解決能力に関係する3つの「問題」パターン

発生する問題については3つのパターンに分類できます。

設定型

設定型の問題とは、自ら目標を設定した際に目標達成までの過程で発生する物事を指します。設定型の問題に対しては、目標としてゴールを設定した際に「どのようにゴールまでたどり着くのか」「ゴールにたどり着くために必要な要素はなにか」「ゴールに辿りつくまでの最大の障害は何か」など、ロジカルに過程を捉えて解決策を考える能力が求められます。

発生型

発生型の問題とは、ある状況下において既に発生してしまっている物事を指します。突発的な問題や過程を経た上で発生した物事も発生型に当たります。

発生型の問題に対しては、根本的な問題は何なのか、発生してしまった問題をリカバリーするためにはどのような解決策を選び、実行すべきなのか判断する能力が求められます。また、リカバリーに対して、どこにどれだけのリソースを割くのか、リソースを確保するために何から実行すべきなのかを理路整然と思考できる能力も重要と言えるでしょう。

潜在型

潜在型の問題とは、今後発生し得る可能性のある問題を指します。物事を進める上で考えられるリスクと言い換えてもよいでしょう。

例えば、確実に数年後に発生してしまう問題があるものの、今現在は何も問題として発生しておらず「数年後に発生する」という予兆だけがある状態は潜在型に当たります。

潜在型の問題に対しては、未来志向における現状把握能力が重要視されます。物事には必ず前後があり、実際に起こった「事前」の出来事に対しては認識できる人が多くいます。しかし、現状の先にある潜在的な問題に対する意識を持ち、対策を講じなければリスクを回避することは難しいでしょう。

問題を見つける力、ゼロベースで未来志向のロジカルな考え方を問題解決能力によって高めることで、潜在型の問題への対応も可能になります。

問題解決能力を鍛える3つのトレーニング方法

問題解決能力はトレーニングによって鍛えることができると言われています。続いては、問題解決能力を鍛える3つのトレーニングについて紹介します。

問題発見力を鍛える

普段の生活のなかで、問題発見力を鍛えることが問題解決能力の向上に効果的だと考えられます。何か行動を起こす前に「この行動で問題がないのか?」という疑念を持つと良いでしょう。

言われるがままに行動してしまっていては、発生した問題に対する対応力しか身につきません。問題に対する嗅覚を養う感覚で、日々の生活に「なぜ?」「どうして?」「本当にこれで良いのか?」といった第三者視点での冷静な疑問を持つのがよいでしょう。

論理的思考力を鍛える

論理的思考力はいわゆるロジカルシンキングとも呼ばれている物事の捉え方です。物事を捉える際に、要素をひとつひとつ洗い出し、漏れなく重なることなく理路整然と順序立てて考えるクセをつけるとよいでしょう。

批判的思考力を鍛える

問題解決能力に最も重要なのは、ゼロベースで物事を捉えることです。事実と意見・予測・願望を切り分けて考え、思い込みを防ぎ問題が発生した事実と今後発生しうる潜在的な問題を捉えましょう。

eスポーツによって問題解決能力が鍛えられるって本当?

近年、eスポーツの学習効果が注目を集めています。なかでも、eスポーツをプレイすることで問題解決能力の向上が期待できるとして、企業研修などでeスポーツを取り入れるケースも聞かれるようになりました。

最後に、eスポーツが問題解決能力トレーニングとして注目されている理由を紹介します。

コンピューターゲームはロジカルな思考の組み立てがしやすい

eスポーツはコンピューターゲームを用いて勝敗を競うスポーツです。コンピューターゲームは、プログラミングされた要素の組み合わせで構成されているため、ロジカルな思考でとらえやすい特徴があります。

プログラムには一定の条件や決まり事があるため、原因や問題について順序立てて考える際に要素を捉えやすいでしょう。もちろん、プログラミング外の人的スキルも影響しているため、全てのタイトルがロジカルな思考に当てはまりやすい訳ではありませんが、「なぜ負けてしまったのか?」「この局面でどうするのが最善だったのか?」という原因解析を繰り返すことで、問題解決能力が養われると言われています。

低リスクで何度も反復できる

社会生活のなかで問題解決能力を鍛えるためには、どうしても実践的な問題に直面する必要があります。うまく解決できない場合、損失が発生したりメンタルに負担を感じたりとデメリットも多いでしょう。

eスポーツでは、問題解決に失敗した時のデメリットが「ゲームに負けた」という結果になります。不快ではあるでしょうが、現実的な損失はほぼありません。デメリットが少ない分、失敗を恐れずに何度でも問題解決のトレーニングが可能です。

eスポーツで問題解決能力トレーニングをしよう

問題解決能力はこれからの社会を生き抜くために欠かせない能力のひとつと言われています。トレーニングによって能力向上が期待できるため、問題解決能力に自信のない人は、ぜひトレーニングで鍛えてみてください。

AFRAS(アフラス)は、社会人も通いやすいゲーミングスクールです。趣味と問題解決能力トレーニングを一緒に行うため、eスポーツを始める社会人の受講生も増えてきています。eスポーツ自体は1人で始めることもできますが、問題解決能力に直結する論理的思考を0から独学で習得するのは簡単ではありません。

AFRASではプロとして活躍するeスポーツプレイヤーが講師としてマンツーマン指導を行うため、プロ選手のもつロジカルな思考を身近で学ぶことができます。趣味を充実させつつ、社会生活に役立つ能力開発をしたいと考える方は、ぜひAFRASをご検討ください。