LINE
コラム

【2025年11月最新】VALORANTのマップを一覧で徹底解説

eスポーツ全般

世界的な人気を誇るFPS「VALORANT」では、マップごとに最適な戦略が異なります。そのため、VALORANTで試合の勝率を上げるには、マップ構造の把握が欠かせません。

この記事では、2026年10月の大型パッチで変更されたポイントや、最新ローテーションの特徴をまとめて紹介します。各マップの特徴や戦略の違いも整理しているため、「どのマップでどう動くべきか」を素早く把握したいプレイヤーに最適です。アップデート後の環境を効率よく理解し、勝率アップにつなげましょう。

【2025年10月からスタート】新パッチによるマップの変更点とは

出典:VALORANT パッチノート 11.08

2025年10月に実施された最新パッチでは、新マップの追加はありませんでしたが、既存マップの微調整や不具合修正が実施されました。ここでは、新パッチによるマップの変更点と、ゲームのシステムに大きく影響する新ローテーションシステムについて解説します。

マップの修正点

2025年10月のVALORANTパッチ11.08では、マップ「パール」と「アビス」に微調整が施されました。それぞれの調整内容は以下のとおりです。

  • パール:Bロングの射線を削除し、サイト内のカバー配置を変更することで、防衛側のリテイクを改善
  • アビス:Bサイトの戦闘を促進するため、サイト構造を調整し、中央通路からの移動経路も改善

他にも弾が抜けていた壁の判定を修正するといった細かな改善などにより、マップ全体の公平性が高まっています。

ローテーションに新システム導入

2025年10月に実施された最新パッチでは、マップローテーションに新システムが導入され、今後はActごとにローテーションが更新される形式となりました。新ローテーションシステムにより、シーズンごとに異なるマッププールでのプレイが可能になり、新鮮な戦略やプレイスタイルが求められる環境が整いやすくなっています。

今回のAct 6では「アセント」と「ロータス」が除外され、「パール」と「スプリット」が復帰しており、定期的な更新により、マップの多様性と競技性の両立が図られています。

Season 2025 Act 6のマップローテーションを攻略情報とともに一覧で紹介

出典:VALORANT Maps: Explore Icebox, Bind, Haven, Split and Ascent

2025年10月中旬〜2026年1月初旬まで開催している「Season 2025 Act 6」では、新たに構築されたローテーションシステムに基づき7つのマップがコンペティティブプールに設定されました。

ここでは、以下の表でまとめているAct 6で有効となった7つのマップを一覧で挙げ、それぞれの特徴や攻略のポイントを解説します。

マップ名主な特徴
カロード中世の要塞跡が舞台、高低差が大きく壁が全体的に薄い
バインドテレポーターでサイト間を移動可能、ミッド(中央経路)無し
ヘイヴン3つのサイトを持つ特殊マップ、広いマップでローテート重要
サンセットロサンゼルスがモチーフ、ギミック少なめでバランスの良い構造
アビス落下可能な穴が点在、足場の管理と立ち回りに注意が必要
パール海底都市が舞台、オーソドックスな2サイトマップでミッドが重要
スプリット高層ビル群が舞台、縦方向の戦闘が多く、ロープ移動あり

カロード

カロード(Corrode)は2025年に追加された新マップで、中世の城塞跡地に建設されたレディアナイト採掘施設が舞台です。マップ全域で壁の厚さが薄い特徴があり、ほとんどの遮蔽物が大口径の銃で弾丸貫通できるため、壁抜きによる攻撃が他のマップ以上に有効です。そのため、オーディンやガーディアンといった貫通力の高い武器が好んで使用される傾向があります。

構造面では高低差が大きく通路が迷路のように入り組んでいるので、クリアリングには細心の注意が必要です。また、サイト間の距離も離れており移動に時間がかかる点も注意すべきポイントです。攻撃側はフェイクを交えつつ相手を揺さぶり、守備側は機動力の高いエージェントを起用して素早い応援を意識するといった戦略が有効でしょう。

バインド

バインドは初期から存在するマップの一つで、マップ内にミッド(中央エリア)が存在しない珍しい構造を持ちます。その代わりに各サイトを瞬時に繋ぐテレポーターが2箇所に設置されており、AサイトとBサイト間の素早い移動やフェイントが可能です。ただし、テレポーター使用時には大きな音が鳴り相手にも動きが知られてしまうため、使い所には注意しましょう。

バインドはマップ自体がコンパクトで近距離戦になりやすいのも特徴です。サイトへの入り口は狭いため、守備側はショットガンや範囲ダメージ系アビリティで迎撃しやすく、攻撃側はスモークやフラッシュを駆使して一気に突破口を開く連携が重要となります。

ヘイヴン

ヘイヴンはA・B・Cサイトからなる3つの設置サイトを持つユニークなマップです。他のマップが基本2サイト構成である中、3サイトを持つヘイヴンでは攻撃側に複数の選択肢が生まれ、守備側はカバーすべきエリアが広くなるため常に緊張を強いられます。攻撃側はフェイクプレイや多方面からの揺さぶりで守備を翻弄しやすいいっぽう、マップ全体の面積が広く各サイト間の距離も長いためローテートの判断が勝敗を左右します。

また、ヘイヴンではマップ中央のガレージ・窓エリアの制圧が重要です。攻撃側はミッドを取ることでBサイトへの奇襲やA/Cサイトへの挟撃が可能となり、守備側はミッドを取られた場合は早めにサイトを捨ててリテイク体制を整えるなどの判断が求められます。

サンセット

サンセットは2023年に登場したロサンゼルスをモデルにしたマップで、夕暮れの街並みが印象的です。ギミックが少なくオーソドックスな構造で、比較的バランスが良くクセの少ないマップとされています。2サイト型のマップですが中央にミッドエリアが存在し、ミッドの扱い方が戦略の一つの鍵を握ります。

また、他のマップに比べミッドから直接サイトへ侵入できるルートが限られているため、ミッドの重要度はやや低めとも言われますが、ミッドを制圧できれば相手の裏を突くルート確保や守備側のローテート妨害に有効です。加えてサンセットは通路やサイト内部が比較的狭い構造になっており、挟み撃ちや奇襲が起きやすい点に注意しましょう・

アビス

アビスは2024年に追加されたマップで、VALORANT初の「境界のない」マップとして話題になりました。マップ各所に奈落のような深い穴があり、そこに落ちると即座に脱落してしまいます。他のマップ以上に足場の確認や立ち回りには注意が必要で、逆にこの地形を利用してノックバック効果のあるスキルで敵を落下させるといった戦法も可能です。

マップ構造自体は2サイト制ですが、高低差と入り組んだ通路が存在し、さらに落下エリアがサイト周辺やミッドにも点在します。そのため、通常の撃ち合いに加えて立体的な移動スキルの使い所が問われます。

パール

パールはリスボンの海底都市をモデルにしたマップで、華やかな街並みが水中に広がる独特の景観を持ちます。ゲーム的にはクセの少ないスタンダードな2サイトマップで、特殊なギミックはなく純粋な撃ち合いと戦術が試されます。

パールで鍵となるのはマップ中央の制圧です。ミッドを取ることでAサイト側の「アート」やBサイト側の「リンク」からサイトに挟み込む攻めが可能となり、攻撃側に有利な展開を作れます。いっぽう、守備側はミッドを明け渡すと背後を突かれる危険が高まるため、人数を割いてでも死守するか、いっそ下がってサイト奥で迎え撃つかの判断が求められます。

スプリット

スプリットは東京の高層ビル群をイメージしたマップで、上下の階層構造が特徴です。Aサイト・Bサイトそれぞれに高所があり、守備側はこのヘヴンからサイト全体を見渡す形で守りを展開できます。そのため、攻撃側がサイトに突入する際はヘヴンからの射線を切るスモークが必須となります。

加えてスプリットは通路が狭く曲がり角が多いため、フラッシュや範囲攻撃系のスキルでエリアを制圧しながら進行するのが効果的です。また、中央のミッドエリアがマップ全体の要衝となっており、ここを制圧すると攻撃側はAとB両サイトに圧力をかけやすくなります。

Season 2025 Act 6のローテーション外マップを攻略情報とともに一覧で紹介

出典:VALORANT Maps: Explore Icebox, Bind, Haven, Split and Ascent

Act 6では7マップが有効となったいっぽうで、それまでローテーションに含まれていたマップのうち5つがプール外となりました。これらのマップは現在ランクマッチではプレイできませんが、過去には競技シーンでも活躍し将来的な復帰も期待されるマップばかりです。

ここでは、以下の表でまとめているAct 6で除外となった5つのマップを一覧で挙げ、それぞれの特徴や攻略のポイントを解説します。

マップ名主な特徴
アセントイタリアが舞台、可動式の遮断扉が特徴、広いミッドあり
ロータスインドの遺跡が舞台、3サイト+回転扉など複数ギミックあり
アイスボックス雪原の基地が舞台、垂直方向の動きが重要な開けたマップ
フラクチャーアメリカの研究所が舞台、攻撃開始位置がマップを挟んで配置
ブリーズ南国の島が舞台、視界の通る長い距離が多い広大なマップ

アセント

アセントはヴェネツィアを想起させるイタリアの街が舞台の、美しい景観を持つマップです。2サイト構成と広いミッドエリアを持ち、マップ中央を制するかどうかが攻防の分かれ目になります。

アセント最大の特徴は、AサイトとBサイトに設置された閉開式の大型扉です。サイト内のスイッチを撃つことで分厚い扉が下がり、一時的に出入口を封鎖できます。攻撃側がサイトを制圧した後に扉を閉じれば守備側の取り返しを遅らせることができますが、扉は銃撃で破壊可能なため過信は禁物です。

ロータス

ロータスは2023年に登場した神秘的なインドの遺跡を舞台にしたマップです。ヘイヴンに続く3サイトマップであるうえ、複数のギミックが存在するテクニカルなマップだといえるでしょう。

ロータスには回転扉が2箇所あり、レバー操作で新たな通路を開閉できます。さらに、Aサイト付近には床が崩れて下に落ちるドロップ(落とし穴)があり、高所から一方的に攻め込むルートとして有効です。

アイスボックス

アイスボックスは雪と氷に覆われた極地の探査基地が舞台のマップです。垂直方向の高さが際立つ構造で、クレーンやコンテナが積み上がった多層的な戦場が展開されます。

各サイトには高所が存在し、とくにAサイトのタワーからはサイト全体を俯瞰できるため、守備側はそこから射線を通しやすくなっています。攻撃側はロープやジップラインで高所を攻略するか、スモークで視線を切りつつ設置を試みる必要があるでしょう。また、Bサイト側には「イエロー」と呼ばれる大きなコンテナがあり、ここを制圧できるかがBサイト攻略のカギを握ります。

フラクチャー

フラクチャーはユニークな攻防配置を持つマップで、アメリカの荒野にある研究施設が舞台になっています。他のマップとは異なり、攻撃側の開始位置がマップを挟んで南北に二手に分かれています。

また、フラクチャーには攻撃側が使える双方向ジップラインがマップ下層に設置されており、ラウンド前に左右の攻撃地点を素早く行き来することが可能です。

ブリーズ

ブリーズは南国の孤島を舞台にした広大なマップで、青い海と古代遺跡が印象的です。VALORANTマップの中でも特に面積が広く、開けた空間が多いのが特徴で、遠距離での撃ち合いに長けたプレイヤーやエージェントが活躍しやすい傾向にあります。

基本的にはマップが広いため素早い移動が難しく、攻撃側のフェイクに引っかかると守備側は対応が後手に回りがちです。守備側は情報スキルで相手の動向を探り、全員で一斉にローテートしない慎重さが求められます。

VALORANTの上達につながる!マップを確認する時に意識したい3つのポイント

ここでは、マップ理解度を高めることでVALORANTの上達に直結する3つのポイントを紹介します。新しいマップや久々に戻ってきたマップを確認する際は、以下の点を意識してみると良いでしょう。

また、以下のポイントをプロによるコーチングで効率よく身につけたい人は、アフラスの無料体験レッスンも活用してみてください!

攻撃や防衛に有利なエリアを確認する

各マップには攻撃側・防衛側それぞれに有利な「強ポジション」や重要エリアが存在します。マップを覚える際には、どの場所が攻撃に有利か、防衛に有利かを意識してみましょう。

また、各マップの設置サイト内で有利に戦える場所も把握しておくと、ラウンド終盤の立ち回りが安定します。

マップごとの強いキャラ構成を把握する

VALORANTではマップごとに有効なエージェント構成やキャラクターの組み合わせがあります。例えば、広大で見通しの良いブリーズではソーヴァやヴァイパーといった長射程の索敵・広域妨害ができるエージェントが重宝され、入り組んだスプリットではブリーチやレイズなど近距離戦で力を発揮するエージェントが人気です。

マップごとの定番構成を知っておくことで、自分が得意なエージェントがどのマップで輝きやすいか理解でき、ピック段階から有利を取ることが可能です。

スキル用途を明確にしておく

マップを研究する際は、単に地形を覚えるだけでなくエージェントのスキルをどこでどう使うかもセットで考えると効果的です。自分が使うエージェントに合わせて、「このマップではまずここにスキルを使う」という基準を持っておくと、試合中の判断がスムーズになります。

また、マップごとにラインナップやセットプレーの練習など、スキルの使い所を事前に研究しておけば、いざという場面で慌てずに済みます。

マップの理解度はVALORANTの勝率を左右する

この記事では、VALORANTのマップについて、最新パッチでの変更点から各マップの詳細、さらにはマップ理解を深めるポイントまで幅広く解説してきました。マップの理解度とは単に地形を知っているだけでなく、「どの地点が重要か」「どう攻め守れば有利を取れるか」を把握することが大切です。日々アップデートで環境が変化するVALORANTですが、常にマップ情報をアップデートし、自分の経験と照らし合わせて戦術を磨いていきましょう。

この記事で紹介した情報や上達のポイント以外にも、効率よく上達したい人はアフラスの無料体験レッスンも活用してみてください!